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ツアーの観客動員のこと

 ネットニュースで、日向坂46の佐々木美玲さんのブログが取り上げられていました。
 日向坂46の全国ツアーの宮城公演(セキスイハイムスーパーアリーナ キャパ7千人)で、空席があったことへの悔しさを吐露した内容でした。同時に、いずれはドームツアーをしたいという夢を明かしています。


 その公演は10/6、金曜日でしたので、平日の宮城での集客はなかなかしんどいのは、仕方ない面もあります。
 ただ、10/14、15の土日の福岡公演(マリンメッセ福岡 キャパ1万5千人)も、一般券は売切には至らなかったとのこと。10/15は私も実際ローソンチケットのサイトを見ましたが、購入可能でした。
 福岡という地方圏、キャパも大きいマリンメッセではありますが、土日なら埋めたかったというのが正直なところでしょう。FC先行では落選もあったようですので、その点は不可解ですが…

 これらの事態を受けて、日向坂46のファンであろう人が、
「まだ地方では日向坂のファンは少ないのか、歴史の長い乃木坂との差か…」
 などと嘆いているツイートも見ました。

 ただ、私は日向坂46をちゃんと追っていないので、この事態に対する論評は差し控えて、乃木坂46について考えます。

・乃木坂46のツアーの歴史

 同様の事象は乃木坂46でもかつて起こっていたことは、かなり有名だと思います。大阪公演で一部が空席のために暗幕を掛けざるを得ず、そのことは公演直前にメンバーに告げられたとのことです(日向坂46でも、同様に公演直前に告げられたそうです)。実際に客席を見れば一目瞭然な以上、事前に伝えた方が良いとの判断だったのでしょう。
 その後、大阪公演を満席出来るようになった感慨を、桜井さんか真夏さんのどちらかが、語っていた記憶があります。
 この、『初期は埋められなかった地方でリベンジ』というのは、昨年の久し振りの北海道公演も、同様でした。

 とは言え、乃木坂46で最大規模だったツアーは、2022年、23年ではありません。2018、19年にドームツアー(スタジアムツアー)を行っていました。佐々木美玲さんが思い描いているのも、この実例なのではないでしょうか。
 ちなみに、まだモバイル(FC)に加入していなかった私が唯一参加出来たのが、2019年ツアーの福岡ドーム公演。普通にローソンの店頭のLoppiで買えました。これは、今年の日向坂46の福岡公演と、同じ状態(厳密に言えば空席はあるが、目立つほどではない)だったと思われます。

・アリーナツアーへの転換

 2021年から再開された乃木坂46のツアーは全て、いわゆるアリーナツアー。今年のツアーでは、売切れに至らなかったのは恐らく沖縄の2日目のみ、と好調ではありますが、今ドームツアーをやって以前と同様に埋まるかと言われれば、恐らく厳しい。その見通しがあるからこその、アリーナクラスの維持なのでしょう。
 アイドルファンの入れ替わりは速いので、コロナ禍を経て「ライブに参加するファン層」はかなりやせ細ってしまった、という推測は妥当だと思います。
 また、ドームツアーは見掛けは華やかですが、会場費として莫大な費用が掛かるため、儲けは大してない、という話も聞いたことがあります。埋まらないリスクを冒してまでやるようなことでもない、という判断もあるかも知れません。

・ファン層のこと

 確かに乃木坂46は、日向坂46よりは歴史は長く、多少はファンが多い可能性はあります。しかしアイドルの場合はメンバーもファンもどんどん入れ替わるので、知名度ならともかく、動員と歴史の長さが比例するとは限りません。入れ替わりが激しいからこその脆弱なファン層、という弱点は、乃木坂46も抱えています
 改名後勢いのあった日向坂46が、アリーナツアーの動員で全公演余裕で満席とはならないことは、乃木坂46にとっても、今後への黄色信号と捉えるべきなのかも知れません。

・これから

 ただもちろん、過度に衰退を恐れていても仕方ありません。現状でやれることはやってくれていると思います。
 出来る範囲での応援やライブ参加をして、ポジティブな言葉を発する、ネガティブな発言は慎重に、他所を下げない、比べない。そのことは、これからも心したいと思います。


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