見出し画像

令和の天然:乃木坂46 金川紗耶のこと

 乃木坂46 金川紗耶がアシスタントを務める『芸人動画チューズデー』が、無事に2クール目に突入しました。私はこうした悪ふざけばかりの番組が大好きなのですが、そういう番組ほど早く終わるものなので、正直、半年続けば御の字、一年続いたら奇跡だと思っていました。素直に嬉しいです。

・金川の役割

 初回が終わった段階で記事にも書きましたし、ツイッターでも呟いたのですが、金川の役割は決して派手ではないと言うか、いわゆる「爪痕を残した」と大仰に言えるほどのことはありません。
 もちろん、私のように金川を追っているファンにとっては、多くの名場面がありました。アリの卵を爆食いしたり、中3までの記憶がなかったり、意外と面白い大喜利回答、天然ボケ発言、YouTubeでの数々の動画、等々。地上波の外番組でこれほど扱ってもらえるなど望外の機会です。

 しかし、普通にお笑い番組として見ている人からすれば、笑いを取るのはあくまで芸人達であるべきですし、その方が楽しめるに決まっています。ランジャタイを始めとするクレイジー芸人が集い、濱家がそれにツッコミまくる構図が確立している以上、金川が前面に出る必要はないどころか、出て来たらかえって邪魔でしょう。
 結局金川の役割は、リアクション要員、ちょっとした小ネタ要員、アイドルファン惹き付け要員、です。人気グループの一員なら金川でなくても出来る、と言われればそれまでですが、天然のリアクションとボケは大きな魅力で、でしゃばろうとしないのも制作側としては好印象のはずです。
 途中からはワイプではなく合成(重ね合わせ)になって多くのリアクションが映るようになりましたが、素直なリアクションは制作側の狙い通りだと思われ、立派に役割を果たしていると思います。

・番組の今後

 とは言え、この番組が人気爆発しているかと言われれば、そんなことは全くないでしょう。番組のYouTubeチャンネルでは金川関係の動画は視聴回数が多いものの、数万回程度。他は千回にも達しないものがほとんどです。  チャンネル登録者もジリジリ伸びているものの、まだ一万人にも達していません。
 結局は、もともと半年の予定で始めて、そんなに悲惨でもないから打ち切りにはならなかった、というのが関の山なのでしょう。9月いっぱいで終了になる可能性はかなり高いと思います。
 金川が最初にかまいたちと共演した『これ余談なんですけど』も半年で終了しました。『芸人動画チューズデー』が『これ余談なんですけど』より人気だったり、制作費が抑えられて儲かっているとは、私にはあまり思えません。

 しかし、どんな番組でもいずれは終わります。3ヶ月で終わることも珍しくない以上、半年アシスタントとして役割を果たせれば、十分過ぎる成果です。
 もちろん長く続けば嬉しいですが、半年で終わったら無意味なのかと言うと、絶対にそんなことはありません。金川自身の経験と、金川の経歴に記される実績、何よりスタッフや共演者と築いた関係が、無駄になるはずがないのです。どんな大物タレントも、番組を打ち切られながら続けているのですから。

・いかに認知されるか

 また私自身のことで言えば、最近お笑いから離れてM-1も見ていなかったぐらいなので、この番組に出ている芸人のほとんどを知りませんでした。
 錦鯉、ランジャタイはすっかり好きになりましたし、色々な芸人のことを、動画という特殊な切り口からながらも知ることが出来たのは、この番組のお蔭です。そうした乃木坂ファン、金川ファンは、結構いると思います。
 逆もまた然りで、お笑い芸人のファンが、金川の、引いては乃木坂46のファンにいきなりなることは望めなくても、
「乃木坂の変な子がいた」
 という認識をしてもらえれば、上々の結果
です。検索すれば簡単に情報が得られる時代でも、その気になって検索しない限りは引っ掛からないのが現実であり、まず顔と名前を認知してもらわなければどうにもなりません。
 その点で地上波の威力は大きく、少なくとも9月までは金川にそういう機会があることを、本当に喜ばしく思います。

・金川の今後

 ここまで色々と誉めて来ましたが、ミーグリ人気の動向を見ると、金川が選抜に定着することは困難で、選抜入りもかなり厳しい道と思わざるを得ません。今後のグループのあり方や、五期生の加入時期によっては、猶予期間はまだありそうですが。
 しかし最近の金川の発言を見ていると、それを十分に認識し、覚悟を決めた上で、今後も活動していくことを決めているようにも思えます。
 変に心を削られてまでやって欲しくはないのですが、金川が活動を続けたいと思う限り、応援したいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?