ライブで好きになった曲③

・僕のこと、知ってる?
 これだけは、生で見ました。2019年の夏のツアー、私が見たのは福岡ドームの二日目です。
 御存じの通り、乃木坂46のドキュメンタリー映画『いつの間にか、ここにいる』のエンディングに使われています。

 この曲、映画を見る前に、メンバーが「すごく良い曲」と言っているのを聞いたのですが、私が初めに映画館で聞いた時は、全然ピンと来ず、なんかイマイチだなあ、と思って終わりでした。

 ライブでの披露には、演出がありました。

 と言っても、至極シンプルなもので、一期生から順番に、二期、三期、四期、と整列して歩いて入場して来て、サブステージ(と言うんでしょうか)に集合して、最後のサビを歌う、というもの。
 言っちゃなんですが、誰でも思い付く演出です。でも、これは本当にグッと来ました。四十代半ばで単身アイドルのライブに来ているオッサンが、泣きそうになりました。

 短い期間のファンながら、それなりに乃木坂の歴史を知る人間としては、何か感じるものがあったのかも知れませんが、理由はよく分かりません。
 最後のサビに間に合わなさそうな四期生を、先輩達が手招きして呼び入れるのも、良かったです。

 結局、ライブ後に福岡に泊まって帰って来たその足で映画館に行き、もう一度映画を見てしまいましたし、その時は捉え方が全く変わっていました。

 百聞は一見に如かず、とは限りませんが、何か違った感情をもたらすし、それを聞く度に思い出す面も、あるのだと思います。

 ライブが開催されるようになるまで、まだしばらく掛かるでしょうが、その日を心待ちにしています。

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