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握手会が出来ないなら…

 乃木坂46に限らず、多くのアイドルグループで、握手会(もしくはその種のイベント)が、ビジネスの構造上不可欠とされています。
 しかし現在、コロナウィルスの影響で、多くのアイドルグループと同様、乃木坂46も握手会を中止しています。

 そこでちょっと書いてみたくなったのが、
「握手会が開催出来ないなら、しばらくは握手人気無関係で選抜メンバーを決めてみたら?」
 ということなのです。

・握手会の今後

 小さなグループは破綻の危機にある、との報もありましたが、乃木坂46(というかソニーミュージック)のレベルになれば、握手会が無いと数ヶ月で潰れる、という話にはならないと思っています。
 コロナウィルス終息後には、世の中に何らかの変化はあるでしょうが、アイドルの握手会商法がなくなるとは思えません。
 収益には優れた方法であることは証明済で、儲かる方法をむざむざと捨てはしないのは、アイドル運営会社に限ったことではない。それが現実でしょう。

 問題は、元通りになるまでの時間です。
 地下アイドルならともかく、乃木坂46レベルになれば、先頭を切って握手会再開には動き難いもの。世間に叩かれるのは目に見えてるので、他のグループが再開してからひっそり始めるのでしょう。
 それまで半年、もしかしたら一年かかるかも知れません。その間、握手会無しでどうするのか?

・選抜の今後

 私は握手会に行かないので、握手会がなくても一向に構いませんし、握手人気メインと思われる選抜の決め方は、好きではありません。

 そもそも、握手人気を主な判断材料にするのは、たくさん買って売上に貢献するオタクの意向を汲まないと、
「金をたくさん納めてるのに、俺の意向を無視するのか!」
 と機嫌を損ねたオタクが離れて、売上が減少してしまう、かも知れない。
 それを恐れて、握手会の売上を基準にして選抜やフォーメーションを決める、という構図が存在していることは、想像に難くありません。

 でも握手会が出来ず、握手券を販売出来なければ、運営独自の判断で決めるしかありません。
 誰が歌がうまいか、ダンスがうまいか、テレビ対応が出来るか、引き付けるパフォーマンスが出来るか、その実力を運営スタッフは十分把握しているはずです。
単純に、そうした実力を基準に決めれば良いのでは?
 
と思うわけです。

 そうやって決めても、現在の選抜から大きく顔ぶれが変わりはしないでしょうが、少し風景は変わるのではないでしょうか。
 もちろん、そうして決められた選抜には非難が寄せられるでしょうが、どう決めたって非難は出るのです。

・乃木坂46の今後

 乃木坂46に限らず、現行の大人数グループアイドルは、歌手、ダンサー、女優、タレントと言うには実力不足のパフォーマンスでも許される状態のまま、握手会等でお金を稼いでいる、ように見えます。
 しかし、それがいつまでも続く保証はありません。もちろん簡単には終わらないでしょうが。

 歌で、ダンスで、ビジュアルで、コメントで、リアクションで…すなわちエンターテインメントとしての実力で、売れる。それがベストというか、最も長く稼げるやり方のはずです。
 もちろん、それが簡単に出来ないから、たくさんメンバーを集め、入れ替えをして、握手会で金を集めて、商売として持続しているわけですし、実力があっても売れない歌手なんていくらでもいるのが現実だということは、承知しています。
 でも、握手会が出来ないなら、握手会以外の儲け方の模索をこの機会にやってみてはどう?ということなのです。

 まあ、長々と書いてはみたものの、きっと何も変えないでしょう。そんな大転換をするくらいなら、新しいグループを作った方が良いでしょうし、握手会商法が何らかの理由でもう無理、となるまでは引っ張るでしょうから。
 それでも、『乃木坂46』の名がある程度の知名度を得た今だからこそ、何か変えることは出来ないのかなあ、と思ったわけでした。

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