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神宮が終わり、夏が終わる

 乃木坂46 真夏の全国ツアー2023は、8/28の神宮球場公演にて終了しました。
 今年は多くの公演に参加出来たので、感想をつらつらと。

・参加公演

 私が今年のツアーで参加したのは、
 北海道 全日
 宮城 初日
 神宮 全日
 の計7公演。神宮は初日のみモバイルで当選していたのが、一般で気合の3枚ゲット、しかも全て指定席、という考えられない大勝ぶり。ただし全て、外野スタンドの、見切れ寸前の席ではありましたが、一応ステージはほとんど全て見えました。
 沖縄公演も考えたのですが、迷っているうちに初日は売切れてしまい、諦めました。

 北海道公演については一度記事を書いたので、主に神宮について振り返りたいと思います。

・金川紗耶さん

 私の推しの金川さんは、北海道公演終了後に体調不良。参加していたらじらー!サンデーを途中退席し、その後しばらく休んだことで、広島、大阪公演は不参加。早川さんの卒業セレモニーに参加出来なかったのは、痛恨だったと思います。
 結局は2週間程度の休養を経て、沖縄公演から復帰。私は長期休養も覚悟していましたし、当時はとても長く感じましたが、振り返ってみればすぐの復帰でした。嬉しかった反面、しっかり休んで欲しい気持ちもあり、複雑でした。同じ思いの金川さんファンも多かったことと思います。

 ユニットコーナーでは、『パッションフルーツの食べ方』『環状六号線』に参加。クールでセクシーな前者、コミカルな後者を、神宮に全日参加したおかげで見届けられましたし、『Never say never』の披露にも立ち会えました。
 バースデーライブの頃から続く好ポジションも変わらず。体調だけは心配ですが、ライブでのパフォーマンスにはもはや、不安は皆無です。グループ内の序列の変化によっては扱いが変わることも有り得ますが、信頼は全く崩れないであろうことは確信出来ます。
 10月には舞台があるので、それほどゆっくり休めないかも知れませんが、出来るだけ休んで欲しいです。

参加した祝花

・序盤の夏曲コーナー

 北海道公演の感想で、開始直後の夏曲メドレーについて、半端なメドレーをやらないで一曲ずつ普通に聞かせて欲しい、と書きました。
 ところが神宮に来てみると、普通に一曲ずつ披露していて、嬉しい驚きでした。時間の制約が緩いと思われる神宮用に温存していた、ということなのかも知れません。
 またこの最初のブロックに、『他人のそら似』が入っていたのも、この曲が大好きな私にとっては嬉しい変化でした。

・表題曲

 披露当初は、
「なんだ、欅の二番煎じなんか聞きたくねえよ」
 と思っていた『Actually...』。正直、今でも自分のプレイリストに入れる気はありません。ですが、ライブに参加した方なら誰もが同意してくれるはずですが、ライブでの盛り上がりは尋常ではありません。それを引き出しているのはもちろん、中西さんの気迫というか自信のこもった表情、歌、シャウト。ライブでは欠かせない曲となっていますし、一ヶ月後のアンダーライブでは是非やって欲しいと思っています。

 もう一つ、悪くはないけど微妙だな、振付はイマイチだな、と思っていた『人は夢を二度見る』も、何度も歌番組で見て来たこともあってか、曲終盤のラスサビ前の久保さんと山下さんのダンスを見ていると、涙がこみ上げそうになるのを感じました。

 こうやって受け取る側の気持ちが変わって行くことも、珍しくないことだと思います。今後も変わって行くでしょうし、それがファンというもののはずですので、前言に固執せずに行きたいと思います。

 なお、地方公演の段階ではセットリストに入ってないことが不満だった曲のうち、『他人のそら似』は上述の通りやってくれましたが、『SingOut!』がなかったのが、唯一残念なことでした。
 ただ、『シンクロニシティ』と歌詞の内容的に重なる部分が多いので、なかなか両方はやらないイメージがあります。今回の『シンクロニシティ』はアレンジ、演出も含めて素晴らしかったので、まあ仕方ないと思うことにします。

 そして表題曲ではないのですが、終盤あたりで披露された『設定温度』。初めて三期生が参加した楽曲として強い思い入れがあることは、各所で語られています。
 この曲は、最初に三期生がステージ上で歌い、曲が進むごとに四期生、五期生が歌いながら合流して行く形で披露されました。
 
 これが私には、初めて参加したライブ、2019年のツアーでの『僕のこと知ってる?』の時の演出を、思い起こさせました。あの時はたくさんいた一、二期生がもう誰もいないのは寂しいものの、何かが確実に受け継がれているような、そんな気がしました。

・新曲

 正確には新曲ではなく前シングルの収録曲なのですが、『Never say never』の披露がありました。あんなに短い曲なのに何故短縮バージョンにするのかは解せませんが、とにかくやってくれて良かった。四日間全てでやってくれたのも嬉しかったです。順番に他の曲(『涙の滑り台』等)を披露して行く可能性もありましたので。
 金川さんは、乃木坂46新聞のインタビューでもしっかり野球部入りをアピールしていたので、今後も野球に関わり続けて欲しいですし、それ抜きにしても、この曲は本当に良い曲なので、今後も披露の機会があると嬉しいです。

 そして、33枚目の表題曲『おひとりさま天国』。最初にタイトルだけを聞いた時は、しょうもない、と正直思ったものの、実際聞いてみれば悪くはないです。もちろん、
「歴史に残る名曲だ!」
 とまでは言い張る気は無いですが、YouTubeのMV再生回数も好調なようですし、独り身を謳歌して乃木坂の応援ばかりしている私としては、身につまされるような気も、大いに頷けるような気もしています。

 表題の歌詞が軽めな時は、アンダー曲が充実する気がしていて、今回のアンダー曲『踏んでしまった』は、どうでも良い恋愛模様みたいな歌詞が続いたアンダー曲から、久々に(『錆びたコンパス』以来)重みのある曲へと転換しています。
 センターの松尾さんは、私から見るとクール目な印象が強く、人間を突き放すような歌詞が、その彼女によくマッチしているように思います。
 曲的にはスピード感満点で、センターの松尾さんを中心にキレのあるダンスを見せてくれました。一ヶ月後のアンダーライブが楽しみです。

 そしてカップリングの『誰かの肩』。ペンライトを消してから歌われたこの曲は、しっとりと落ち着いた、温かい曲です。
 現在の乃木坂46はメンバーから休業者が出る流れが止まらず、休業をきっかけに卒業にまで至ってしまったようにも見える早川さんが卒業したばかりでもあります。完全な憶測ですが、そうした状況に対する「自分達自身への歌」でもあるように聞こえました。
 もちろんそれは、聴いている誰かの歌にもなり得ます。私にとっても非常に心に沁みる歌で、『シンクロニシティ』に続く披露だっただけに、尚更でした。

・『僕が手を叩く方へ』

 昨年のツアーでも多く披露され、大好きな曲。この曲は、私が見て来た今年の公演の中でも、演出が変わって行っていました。

 北海道公演では、最後は全員が舞台上に集まり、輪になってクラップしていました。金川さんと賀喜さんが隣で笑い合う様が感動的だったことを、覚えています。

 それが、宮城公演初日(8/14)になると、サブステージまでの通路にメンバーが配置されて、クラップする形になっていました。推測ですが、客に背を向けて輪になる形が、良くないと思ったのかも知れません(私は悪いとは思いませんが)。

 そして、神宮。センターステージからサブステージ(メインから最も遠いステージ)と距離が長くなったことで、また演出が変わっていました。
 サブステージである程度クラップを煽った後、久保さん、山下さん、与田さん(恐らく)がメインステージへと走り始めました。ん?と思っていたら、通路やセンターステージで待ち構える同期達と次々合流しながら走り続け、一気にメインステージに駆け込んで行きました。
 初日にこれを見た時、涙がこみ上げて来ました。オッサンが泣いてたら気色悪いので我慢しましたが…このツアーで、最も印象に残ったシーンになりました。

・ツアーを経て

 バスラの時点で、3,4,5期生中心でやり遂げていましたので、今年の「一、二期生がいないツアー」や「神宮4日間」に関する心配は、私の中では全くありませんでした。しかし当人達の感覚は別でしょうし、長期に渡り各地を回るツアーと、数日間で終わるバスラとはまた違うのでしょう。
 後輩をはじめ、グループ全体を支え、引っ張って来た梅澤さんが感じていた重圧を、最後の最後で見せた涙で、私は初めて知りました。本当によく頑張ってくれました、ありがとう。
 ファンとして出来るのは、付いて行って声援を送るだけ。アドバイスなんかも出来ません(唯一するとしたら、ネットなんか見なくていい、というぐらいでしょうか)。でも、まだまだ応援し続けると、約束します。

 金川さんが途中のツアーを一部不参加になりましたし、川﨑さんが骨折により神宮は不参加など、全員で無事に完走、とは行きませんでした。川﨑さんは怪我さえ治れば元気に戻って来てくれるだろうことが救いですが。
 またそれほど大事には至りませんでしたが、宮城初日のラストの『乃木坂の詩』には、金川さんの姿はありませんでした。神宮三日目は、中村さんが途中で引っ込んでしまい、五百城さんもラストは出ていなかったということです。恐らく全員が、ギリギリで走り切ったのだと思います。
 とにかく皆、ゆっくり休んで欲しいものです。

 以下は蛇足ですが。
 休業中の三人の復帰は実現しませんでした。神宮に全日通う中で、復帰の発表に対する一抹の期待がなかったかと言われれば嘘になりますが、乃木坂はもともとライブ中にそうした事柄のサプライズ的発表はしません。少なくとも私がファンになった頃からはそうなので、まあないだろうな、とは思っていました。
 もちろん焦る必要はないですし、ファンは待つだけ。ただ、待っている人がいることだけは信じて欲しいと思います。

・最後に

 ということで、終了した真夏の全国ツアー2023。神宮の客席は、日が沈んでしまえばそこまで暑くもなく、吹き抜ける風が涼しく感じられることも多々ありました。猛暑だったこの夏も、乃木坂のツアーと共に、終わりを迎えようとしています。
 しかし今年は、9月末のアンダーライブと、10月の金川さんの舞台が残っています。年末になれば次のシングル(アルバムかも)も発売されるでしょうし、まだまだ乃木坂の日々は続きます。続けて行きます。

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