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【遊戯王/カジュアル】「タロットマシン999」 デッキ解説

※制限改定によりユニオンキャリアが禁止となったため、1枚初動の動きができなくなっています。コンボパーツ1枚素引きなどの緩めの条件で2枚初動として動くことはできます。新規展開ルートができたら更新します。
※追記 2023/02/06より遊戯王マスターデュエルの制限改定にてユニオンキャリアが禁止となったため、マスターデュエルにおいてもこちらの1枚初動の展開が不可能となりました。
※現在代替コンボの開発に成功したため、デッキ調整を行っています。完成次第note公開させていただきますので今しばらくお待ちください。

⒈はじめに

お初です。きりみです。ちょいちょい公認出たりもしますが、本来はファンデッカーです。

今回のデッキを組んだ理由は2つあります。
①使用していたタロットレイデッキ「タロットマシン」のお蔵入り
②新規カードの登場

以前組んでいたタロットレイとマシンナーズの混合デッキ「タロットマシン」では初動にハリラドンを採用していました。しかし、制限改定によって勇退したハリファイバー。このデッキは安定した初動を失いお蔵入りしてしまいました。

お蔵入りデッキ
最終盤面はタロット・禁忌・バロネス・超雷龍・カーネルなどなど

しかし、ストレージの片隅で埃をかぶっていたタロットレイに朗報が。タロットレイ新規と強力な助っ人の登場です。

タロットレイ新規
強力な助っ人

この2枚の登場を受け、新しいデッキの構築を始めました。

⒉デッキレシピ

タロットマシン999(スリーナイン)


2-a.デッキコンセプト

今回、構築する上でのコンセプトは2つ。
①完全1枚初動の展開を作る
②コンボパーツ素引きの許容度を上げる
この点を重視して展開、カードの採用を考えました。

2-b.デッキの目的

最終的にタロットレイ、タロットレイスを揃え強力なリバースモンスターを並べて制圧盤面を形成する。

盤面形成に必要な札、タロットレイ、タロットレイス、儀式魔法の3枚を揃える。

1枚初動で必要札3枚を集めるルートを作る。

目的達成のための1枚初動に宣告者の神巫を、その出力先にメレオロジック・アグリゲーターを採用しました。

2-c.採用カード

大きく分けて採用カードは3つに分類。
主なカードを解説。
①初動ルート要員
②儀式要員
③レベル9ギミック要員

①のカード群
・宣告者の神巫
今回の初動。トリアスヒエラルキア→ワルキューレセクスト→ワルキューレシグルーンでランク9を作る有名なギミックを採用。

・メレオロジック・アグリゲーター
エクストラからの墓地送り、墓地からのエクシーズ素材補給効果が強力。この効果で虹光の宣告者を使い回して儀式パーツを2枚確保

いつもの過労死さん

②のカード群
・タロットレイ、タロットレイス、冥占術の儀式
タロットレイスは、正規召喚していなくてもタロットレイの効果で手札墓地から特殊召喚できるという特殊な裁定を持っています。
今回のルートでは正規召喚しますが、素引きから展開する時は覚えておくとお得。また冥占術は墓地からも儀式召喚できるためかなり有能。スタンバイのリクルートもあり至れり尽くせり。

・魔神儀モンスターと祝誕
メレオロジックで集めきれないもう1枚へのアクセス要員兼儀式素材。

③のカード群
・レベル9リバースモンスター
禁忌の壺→主にハンデス。タロットレイスからリクルート。
機怪神エクスクローラー→擬似スキルドレイン。タロットレイスからリクルート。
占術姫ビブリオムーサ→破壊耐性、儀式サーチ。占術の儀式墓地効果でリクルート。

・R-ACEタービュランス
魔法罠4枚セット、他のカードが破壊された時相手を破壊する誘発効果。魔法罠は墓地蘇生、回収、破壊、無効と種類が豊富。星遺物の胎導でリクルート後、ランク9を立て、素材として取り除いたタービュランスを蘇生。3妨害を構えつつ、返のターン墓地から回収し、使用済み魔法罠をコストに再召喚が可能。効果の派手さとは裏腹に、かなり小回りのきく1枚。旧タロットマシンより控えめな制圧盤面を後押ししてくれるとともに、デッキ名のマシン要素をマシンナーズから引き継いだ1枚。

・レベル9関連魔法
胎導は準初動兼展開分岐要員。九字切りは初動確保。特に冥占術が墓地から出せるため儀式モンスターを積極的に捨てられるのも強み。

⒊デッキの展開

3-1.ギミックの補強

さて、アグリゲーターの項目で儀式パーツを2枚確保と書きましたが、このデッキでは儀式パーツは3枚必要。1枚足りません。
完全1枚初動を実現するには後1枚のサーチが必要。そこで白羽の矢が当たったのがワルキューレ・ドリットワルキューレ・フュンフト。おそらく知らない人がほとんどかと思うので画像参照。今回展開を模索する中で、ワルキューレへの印象が思いっきり変わりました。無限の可能性を感じます

知らない子①
知らない子②

3-2. 宣告者の神巫初動展開

※通常召喚→ns    効果発動→ef    特殊召喚→ss(EXからもssと表記)

神巫ns→トリアス墓地
トリアスef神巫リリースしてss
墓地神巫efデッキからセクストss
セクストefデッキからドリットss
ドリットefシグルーン手札
セクスト+ドリット→キャリアss
キャリアef自身にイーバ装備
シグルーンefイーバ対象にss
chain1シグルーンchain2イーバ(コストワルキューレ2体除外)
→❷イーバefエンジェルO1、フュンフト手札
→❶シグルーンefフュンフトss
フュンフトef祝誕を墓地
シグルーン+トリアス→アグリss(キャリアのリンク先は空ける)
アグリefアーデク墓地
アーデクef1回目カリスライム手札
アグリefアーデクを墓地から素材に
エンジェルO1 efカリスライム見せて自身ss
エンジェルO1→アニマss(キャリア下リンク先)
アニマefキャリア装備
アニマ+アグリ→クロシープss
アーデクef2回目タロットレイ手札
カリスライムefコストタロットレイ→タリスマンドラss
タリスマンドラefタロットレイス手札
祝誕efカリスライムコスト→キャンドールssし自身回収
キャンドールef冥占術手札
祝誕efコスト魔神儀2枚→タロットレイスss
冥占術efコストタロットレイス→墓地からリンク先にタロットレイss
クロシープef 2ドロー2捨て
クロシープ+フュンフト→スプライトエルフss
→最終盤面
 エルフ、タロットレイ

【展開動画】
動画はTwitterからご覧下さい↓

3-3.採用カード補足

・ワルキューレドリット
このカードを経由することで手札にシグルーンを用意しつつ、フィールドのセクストと合わせてユニオンキャリアを立てられます。シグルーンは表側の魔法罠を墓地に送りssできるのため、キャリアで対象となるイーバを用意することで条件を満たしつつ、イーバを起動できます。

以下はイーバサーチ先です。

・ワルキューレ・フュンフト
3枚目の儀式パーツ、魔神儀の祝誕にアクセスできる超重要カード。シグルーンss後にchain1シグルーン→chain2イーバにしてサーチする事で非公開領域からサーチしたフュンフトを特殊召喚できます。他のワルキューレいないと副葬効果は使えないので注意。最終的にクロシープとエルフになります。素引きしてもok

・エンジェルO1
手札に確実に最上級を確保できるので任意のタイミングでss可能。アニマに変換した後、EXゾーンに残っているキャリアを剥がしつつクロシープになります。また素引きしてもok
※エンジェルO1ついては競合する類似カードがいくつかあり、「ワタポン」「トリックスターリリーベル」「異次元の精霊」が候補に上がりました。イーバからのサーチを行った場合の挙動自体に差はないですが、素引きで腐る、キャリアが戻ってきて場を圧迫すると言ったデメリットから採用を見送りました。異次元の精霊は素引きでも機能し、チューナーであるためバロネス等を狙うこともできるので、かなり採用を迷いました。デッキによってこれらのカードは使い分けられるので覚えておくと便利です。

実はできる子
今回はごめんなさい①
今回はごめんなさい②
今回はごめんなさい③


3-4.展開分岐

先ほどの3-3.の最終盤面からはい3つ程展開分岐があります。
基本はエンドフェイズ
タロットレイef→タロットレイス裏蘇生
タロットレイef→タロットレイスリバース
タロットレイスef禁忌の壺裏ss
と展開。この後2ルート分岐します。

①タロットレイスを裏にする
②禁忌の壺を表にする

①後の流れ
タロットレイスef自身を裏にする→エンド
相手スタンバイ→タロットレイefタロットレイスリバース
タロットレイスefエクスクローラー裏ss
冥占術墓地efビブリオムーサ裏ss
タロットレイスef裏向きの禁忌の壺、エクスクローラー、ビブリオムーサをリバース
1ハンデス、擬似スキドレ 、サーチ、破壊耐性付与

②後の流れ 
禁忌を表にする→ハンデス→エンド
相手スタンバイ→タロットレイef→禁忌の壺を裏
冥占術墓地ef→ビブリオムーサ裏ss
タロットレイスef→禁忌、ビブリオリバース
計2ハンデス+ビブリオムーサ+メインヌトス砲

③の分岐はタロットレイss後、メインフェイズに展開をします。また、手札に未使用の胎導が必要です。

胎導ef(対象タロットレイ)→タービュランス、エクスクローラーss
タービュランスef 4枚セット
タービュランス+エクスクローラー→オルムンガントss
エンドフェイズに②の展開中、禁忌の壺efの前にオルムンガントefを発動→タービュランスを墓地に
相手スタンバイ、ビブリオムーサ、禁忌のリバース効果にチェーンしてオンムンガントef
ドロー後ビブリオムーサーを素材にし、空いたスペースにタービュランスをRescueで蘇生
2ハンデス、サーチ+ヌトス砲+レスキュー3妨害

肝心の胎導のですが、確率的にはクロシープのドロー発動時、残りデッキ枚数は21枚なので初手に胎導のなかった場合はここで約27%の確率で胎動をドローできる計算。
初手にある可能性、またレベル9+九字切りで追加ドローも可能なため期待値はもう少し高め。タービュランスを九字切りのコストにした場合でも九魂猫での蘇生が可能。意外とアクセスできます。

⒋まとめ

今回のデッキでは、ほぼすべての素引きが許容できるのが特徴。そのためコンボデッキにありがちなサーチ先を引いているためコンボが不発するといった場面が少ないです。
また、ドリットを素引きしても、キャリアをアニマで処理する流れは可能なため、フュンフト1枚分の損失を儀式パーツ+1枚、もしくはフュンフト自身の素引きでと言った+1枚でケアできる場合も多く柔軟に対応できます。
他、許容できない素引きは、
タリスマンドラ、キャンドール初手2枚(約1.8%)
星9リバース初手3枚(約0.1%)
とごくわずかな確率です。

今回はタロットレイを中心に添えた構築でしたが、ディヴァイナー初動の動き自体は他の儀式テーマでも応用できる汎用性の高いものです。フュンフトの副葬効果も需要が高い、キュリオス、ベアトの代替案として一考の価値があります。
今後、デッキ構築の幅を広げてくれる選択肢になりえるのではないでしょうか。

⒌終わりに

今回のデッキについて、特に他の人の動画、記事を見て参考にした、真似した、ということはなかったのですが、アグリゲーターの発売から時間が経っていること、基本ルート自体は昔からあったもの、ということを踏まえると、すでに同じ様なデッキを組んでいる方がいるかもしれません。その場合、私自身とても勉強になりますので、記事や動画をご紹介いただけたら嬉しいです。
この記事を見ていただいた方に、デッキを組んでみたい、タロットレイって面白そうと少しでも思っていただけたなら本望です。マイナーカードに幸あれ。

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