「13th -憲法修正第13条-」を見て無知を恥じる

ビリー・アイリッシュがInstagramでブチギレている、というニュースを読んで「Black Lives Matter」というハッシュタグを知った。

ビリー・アイリッシュ、Black Lives Matterを理解できない白人ファンと大統領のツイートにぶち切れる

星野源さんのInstagramでビリー・アイリッシュのポストが紹介されていたのだが、英語なので詳細がわからず翌日にググってやっと問題を理解した。
その後も源さんはたくさんのポストを紹介してくれたし、さらにTwitterのRTや渡辺直美さんのInstagram経由で、日本語訳済みの動画を何本か見た。

制度的人種差別について
TheEllenShow

他にもたくさん。気持ちがあふれてきて涙が出てくるような動画もあった。
そして、見るなら体調のいいときにキチンと見ようと思って、なかなか覚悟が出来ず先延ばしにしていた映画をやっと見た。

政治家や経済界の勝手な都合で、奴隷解放後も相変わらず奴隷のように投獄されている有色人種の人たちが今もいる。本来は市民を守るための警察が露骨に差別をしても罪に問われない、クソみたいなシステムが今もある。
引用されていた『國民の創生』という映画で、顔を黒く塗った白人俳優が”愚かな”黒人を演じる、胸糞悪さ。

とにかく全編通じて、クソクソクソな内容だった。

そして、この映画が2016年に公開されて、アカデミー賞にノミネートまでされているのに、このクソな状況が2020年の今も続いているということに、心の底から震えた。

これは「人は見た目で判断しちゃいけません」みたいなヌルい話じゃない。
肌の色が黒い、というだけで子供の頃から命の危険に晒され、常に疑われ、公平に扱われない。どんなに平等を訴えても、怒っても、叫んでも、百年以上状況は変わっていない。なんなんだ、これは。

憲法を変えること、憲法の解釈を捻じ曲げることの恐ろしさが身にしみて分かったので、これはもう全く他人事ではない、という気持ちから「選挙に行こう!」と改めて心から思った。

この映画自体はアメリカの話だけど、そこだけで起きていることではない。差別されている人の話だけど、その人達だけの問題じゃない。
何もかも、誰も、関係なくないんだよ。有色人種や外国人を差別する人は、女性も差別する、貧乏人や障害者も差別する、そういうことなんだ。
いつ誰が差別される側になってもおかしくない。自分がそうされなくても、自分の身近な人が差別される。そうなってから慌てても遅いんだ。システムを完成されてしまってからでは遅いんだ。

政治は、政治家は、市民の生活を守ることが仕事なんじゃないの?そのためのプロがそろっているはずなんじゃないの?

野放しにしてはいけない、自分ごととして感じて、考え続けなくてはいけない。無関心は中立ではないし、不勉強なら今から学べばいい。なにもしないで黙っている、ということはそのシステムに賛成していることと一緒なんだ。いつも腹を立てているそのシステムに太鼓判を与えているのは、自分自身かもしれないんだ。

分からないことが多すぎる。共和党と民主党もわからないし、リベラルと保守もわからない。トランプと安倍がこんなに支持されている理由も全然分からない。勉強しないといけない。

どうして政治家が市民ではなくて経済界の方ばっかり向いているのかを、知らないといけない。わかりたい。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?