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九州新幹線20周年お祝いパーティーに行ってきた

みなさんこんにちは。鉄オタゲーマー、リーブルです。
みなさん、新幹線乗ってますか?
かつては夢の超特急とも呼ばれた新幹線は、今や日本中に張り巡らされ、そして九州の地を走る九州新幹線は、南部の新八代駅〜鹿児島中央駅間が2024年3月で開業20周年を迎えました。
去る3月9日、20周年記念イベント「つばめはたち」が行われ、私も参加してきましたのでその様子をレポートしたいと思います。

珍しいきっぷ

今回のイベントに際し、数量限定で「つばめはたちきっぷ」が発売されました。
新八代駅〜鹿児島中央駅間が1日乗り放題!
それだけでもなかなかやべーきっぷなんですが

なんだこのきっぷは!?

なんとドリンク券がついてきます。5枚も。
そしてイベント当日に記念品のグラスとマフラータオルに換えられる引換券がついて、なんと3900円
乗り放題だけでもお安いのに、記念品とドリンク券全部コミコミでこのお値段ですよ!
もうお得すぎてジャパネットみたいになっちゃってますよね。すごいでしょ〜?

これはつばめ号じゃなくてさくら号

さあ、つばめはたちのお祝いへ向かいましょう。
フリーきっぷ区間には住んでいませんので、別できっぷを買って新八代へ向かいます。

九州新幹線下り列車は博多駅を出てしばらくすると左側車窓に車両基地、博多総合車両所が見えます。
この日はなんとドクターイエローがいるじゃありませんか!
ドクターイエローは何回か見に行ったことがありますが、やはり偶然見かけるドクターイエローは良いですね。

新八代に到着です!初めての訪問です。

今でこそ博多〜鹿児島中央まで全通している九州新幹線ですが、その前の新八代〜鹿児島中央部分開業の時点ではどうやって博多から鹿児島中央へ行っていたのかというと、新八代は新幹線の向かいに在来線特急が停まれる構造になっていて、対面乗り換えをしていました。
上の写真はかつての在来線特急用の線路ですが、今は新幹線規格のレール間(軌間といいます)に変わっています。
ここを使ってフリーゲージトレイン、在来線も新幹線も走れる車両の実験を行っていたそうですが、レールの錆び方を見るともうしばらく何の車両も走っていないみたいです。ホームにも柵がされて、今では乗降不可能になっています。

新八代駅

という話は置いといて、改めまして新八代駅に到着!
イベントのおかげで東京の駅かと思うくらい人で溢れかえっていました!

記念品を引き換えました!周りを見るとこの真っ赤なマフラータオルを巻いている人がたくさんいます。
駅前にはステージが設置され、そのまわりではお酒や地元の名産品などの屋台ブースが立ち並んでいます。
ベンチにテーブル、さらには八代産のい草を使った畳が敷かれたスペースもあり、畳の上では地元のおじさんたちができあがっちゃってました。
ステージでは地元学校の生徒による太鼓の演奏などなどの催し物が行われ、まさにお祭り騒ぎといった雰囲気。
開業から20年が経った駅がこれほど賑わうだなんて、驚きです。

新幹線の車窓から

さて、あっさり立ち去るのも気が引けるほど盛り上がっているところですが、ひとまず鹿児島中央駅へと向かいます。
実はつばめはたちのパンフレットにはクーポンがたくさん付いているんですが、それはほぼ全部鹿児島中央駅のお店のものなのです。そしてお昼の時間だし、これはもう鹿児島中央駅へ行くっきゃない!
フリーきっぷ区間の駅で大きなショッピングモールがあるのが鹿児島中央駅だけなので、当然っちゃ当然なのですが。

さて、鹿児島中央駅に到着です!
新幹線の最南端。ちゃんと数えてないですが、7〜9回目?くらいの訪問です。

鹿児島中央駅11番ホーム

鹿児島中央駅に来るといつもこれを見に来ます。
鹿児島中央駅11番ホームの先端からは桜島が見えるのです。
今日は晴天で、とてもくっきりと桜島が見えました。

鹿児島中央駅は「アミュプラザ」や「さつまち」などなど、たくさんの商業施設をそなえ、遊んでも楽しい場所です。屋上には観覧車まであったり。
私は鹿児島には両手で数え切れるくらいしか来たことないわけですし、そもそも九州に住んで3年くらいでしかないのですが、鹿児島中央駅はたくさんの人が楽しんで、思い出を積み重ねてるんだなぁと、そんな情景が思い浮かぶほどに見るからに楽しげな場所なので結構好きな駅だったりします。

牛タンとチキン南蛮定食

さてお昼です!アミュプラザ鹿児島の「うまや」で牛タンとチキン南蛮定食をいただきます!
ありきたりな表現で申し訳ありませんが、肉汁がジュワッと溢れ出てウマい!ご飯がとにかく進みます!
大盛りのはずのご飯が物足りなくなるくらいでした。

さて唐突に鉄オタ話ですが、ここうまやは実はJR九州グループ会社が運営してるお店なのです。
九州は大変不思議な土地で、電車に乗ってもJRが儲かるし、ご飯を食べてもJRが儲かるし、コンビニで買い物をしてもJRが儲かるし、もはや何をしてもJRが儲かります。
JRにお金を差し出すのがもはや生きがいとも言えるほどJRオタクな私としては本当にありがたい話です。

焼酎飲みます!

お昼の後は、つばめはたちお祝い会場へ!
ステージでイベントが行われ、まわりには屋台が立ち並びます。
ドリンクチケット最初の1枚を使って焼酎をいただきました!
このグラス、結構良い量してまして…居酒屋だったら500円以上はするかなぁというくらい。
いいんですかね!?私乗り放題にグッズも合わせて3900円しか払ってませんよ!?本当に良いんですか!?
のんびりと焼酎を飲み干し、もう一杯…
すると、ステージで手品やってるじゃありませんか。いやぁ、手品ショーなんてもう何年も見てませんね。
失礼ながら最初は、今時手品ショーって!…などと思ってしまったんですが、やっぱり見ると夢中になっちゃいます。
今回の手品師さん、ショーの構成が非常に巧みでして、簡単な手品の種明かしをしちゃいますよ、なんてパートもありました。そのへんのお店でも売ってる手品セットを使って、ハンカチが卵に変わる手品を種明かししつつ披露します。
ところが面白いのはここから。その卵は手品セットについている偽物の卵なんですが、「ここからは手品セットにさらに一手間加えてもっと不思議なかんじにしてみますね。」と言うと、なんと卵を割って中身をグラスにあけました。ちゃんと白身と黄身がある生卵です。
言ってみれば種明かしをされてほほぉ〜ってなっているところに不意打ちです。この「一手間」の種は明かすことなく次の手品が始まります。
やられたなぁ、というべきか。半端に種を明かされた分、気になって気になって仕方ない手品でした。
他にもツッコミどころだらけの雑な手品や、バレバレの手品をあえて見せて笑いが起こったところにちゃんとした手品を見せる、という手法を何回か使っていて、本当に巧みなショーでした。「今時手品なんて」などとひねくれたことを思う人間さえも納得させる良いショーだったと思います。

さてゆっくりしたいところですが、乗り放題がある以上まだ訪問したことない駅に降りたくなるのが鉄オタというもの。次なる駅に向かうため、鹿児島中央駅から新幹線に乗ると、なんとそこは仙台でした。

せんだい…!?

あ、種明かししますね。仙台ではなく、薩摩川内市(さつませんだいし)にある川内駅(せんだいえき)に来ただけです。そう、新幹線のせんだい駅って実は二つ存在するんですよね。なんだか手品のトリックのような話で。

川内駅

残念ながら全駅巡ろうとするとあまりにも時間が足りず、川内駅はちょっと眺めて焼酎を一杯飲むのが精一杯でした。
川内駅は改札前のコンコースで屋台を出していたのであまりイベントスペースが広くなく、ちょっと引くぐらい混雑していました。
もうちょっと広いところ用意するべきだと思うなぁ!ここまで賑わうとは想定以上だったんでしょうね。であれば嬉しい話です。

出水駅

続いて出水駅。近くに武家屋敷があるらしく、出水駅もところどころ古風な和風建築を模した装飾が取り入れられています。

この写真ではやや分かりにくいですが…

小さいながら売店などもあり、結構楽しめそうな駅でした。相変わらず混んでるので焼酎一杯飲んだだけですが…ところで、これで焼酎3杯目です。そろそろ私も酔いがかなり回っています。まあまだまだ真っ直ぐ歩ける程度ではありますけれども。

それにしてもですね、旅行の記事はその土地の魅力を伝えるべきだと思うんですが。
今回は私の駅訪問クリア記録程度しか報告できていないのはご容赦ください。

新水俣駅

さて、もっとゆっくりしたい気持ちはありますが、時間も無いので淡々と次へ行きます。
新水俣駅へとやってきました。すごいカッコいい駅だなぁ!私が見てきた駅の中で一番カッコいい造形してるかもしれません。
ちょうど太鼓演奏のパフォーマンスが行われ賑やかな中、4枚目のドリンク券を引き換えます。

今回私が見かけた中では唯一の濁り酒です!
これまでのお酒より甘みが強くて美味しいです。
が…ちゃんとお酒ですので酔いは回る回る…

新水俣駅ホーム

さて、晩ごはんを食べに鹿児島中央駅に戻ります。
まだクーポンがあるので!

晩ごはんの前に、ドリンク券最後の一枚を引き換え!
5杯もお酒飲むとベロベロですね…まあでも真っ直ぐ歩ける程度なので誰にも迷惑はかけてないですよ。
楽しい1日でした!

さて、お昼と同じくアミュプラザ鹿児島で晩ごはんを食べますが、昼とは違う店へ!
…が、クーポンがあるお目当てのお店はすでに受付終了。大人気じゃん…

ということでポムの樹のオムライスをいただきます。
やっぱりおいしいね、ポムの樹。

夜の鹿児島中央駅。ステキですねぇ。
これでつばめはたちの日もおしまいです。
日帰りですのでお家に帰りました。
イマイチ伝えきれていない気しかしませんが、とても楽しい1日でした。

なんだか山場も無い旅日記ですみません…

あとがき

相変わらず一部の鉄オタしか楽しめないあとがきです。
わたくし鉄オタですので、全国各地の鉄道に乗っていますが、鉄道は正直最近明るいニュースに乏しいです。
日本はすっかり車社会で、鉄道が無いと成り立たない街は全国的に見ればごくわずか。地方の路線はどこも赤字で、将来的に廃止される可能性がある路線も山ほどあります。
特に最近の北海道に目を向けると、毎年のように路線の部分廃止が続き、残る路線も国や地域の協力が無いと維持ができないとJR北海道が正直に表明しているような状況です。

まあ鉄道なんて100年以上前に作られた路線もザラで、100年も前のものが今でも需要がある保証なんてあるわけないから需要減も廃止も別に全然不思議じゃないです。
しかしいざ廃止の可能性が出てくると、鉄道の廃止は困るという自治体ばかりなんですが、ではどれくらい利用があるのか?住民はどう思ってるのか?という具体的な話になると、全然使われていないし住民も大して関心が無く、結局廃止を引き止める材料は一部の人の感情論しか無いことばかりです。

じゃあどうすれば良かったんだよと考えた時に、このつばめはたちの取組みはとても参考になると感じました。
新幹線があることに、駅があることに感謝する。そんな機会ってなかなか無いじゃないですか。
開業直後こそ感謝しても、開業して20年も経って感謝する機会なんてなかなか無い。
そんな機会を作り出したJR九州ってすごいなぁと思います。
九州新幹線もいつかは「昔々に作られた今となっては使いみちの無い路線」に成り果ててしまうことがあるかもしれません。
でもその時、こうして新幹線や駅への感謝やお祝いの気持ちというのが役に立ってくるかもしれません。
感情論は役に立たないことが多いんですが、しかしあれだけたくさんの人々がお祝いしている姿を見たら、これだけの量と熱意がこもった感情となると大きな力になるかもしれないと思うわけです。

鉄オタとして、九州に暮らす人間として、大変興味深い取組みだったと思います。

さて、締めの言葉がわりにJR東海のキャンペーンソング「会いにいこう」の一節を引用して、この記事を締めたいと思います。

いつも近くにいるように
あの声を聞けるけれど

いつもと同じやりとりで
心がすれ違わないように
---中略---
会いにいこう
どんなときでも
踏み出す⼀歩が 僕と 今⽇を変えていく

UA 『会いにいこう』より

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