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#正直出産ってどうだったか教えて 第1子 長女編

twitterで #正直出産ってどうだったか教えて  というタグを目にして、

そういえば妊娠、出産のときにずっとノートをつけていたなぁと思いだし、出産の日のことはかなり詳しく書いたような記憶が。。。 

twitterで140文字では無理だわ、と思って本棚から昔の記録ノートを引っ張り出して見返してみた。

うわー、ノートにこんなに書いてある。と自分でびっくり。
陣痛が始まるところから、細かい兆候をいちいち分単位、秒単位で記録してあった。

どうやら昔から記録するのが好きだったみたい。
(書き終わってみたら原稿用紙10枚分ありました。)

(追記:後で見たら出産の記録だけでなくて、妊娠した時から毎日つけていた日記の延長でした。日記をつけていたことは完全に忘れていました。)


こちらのnoteにも書いておこうという気になった。
もしかしたら詳しい陣痛の進み方や出産の様子が誰かの参考になるかもしれない。

かなりリアルな描写があるので、そういうのが苦手な方は以後、読むのは避けてくださいね。


第1子、長女の出産は24年ほど前。
リアルノートの出産予定日の記録からこちらに写します。

1月〇日(月) 出産予定日

出産予定日。今日はお腹の調子は良く、特に痛かったりは無し。
散歩を兼ねて魚屋さんまで歩いたが、かなり早めに歩いても全然平気だった。

今日の体重は56.0kg。40週と0日で8.5kg増だった。

赤ちゃんはいつ生まれてくるだろうか。待ち遠しいなぁ。

今日はカーディガンの後ろ見ごろが編み上がる。
ビオラでバッハの無伴奏の1番1楽章を少し練習。


1月〇日(火) 出産予定日の翌日

朝起きて顔を洗った後、鼻をかんだら、膣から少し何かが出た感じがしてトイレへ。
透明な粘性のあるおりものに血が混じってピンク色と薄茶色の中間のような色だった。

これがおしるしなのですね!

ナプキンをして普通に家事をする。
微妙に下腹部がはる感じもする。
少し腹(骨盤)も痛みがあったが排便後、止まる。

 8:00  8:15  9:13  9:42  9:55  10:09  10:26 微妙な痛み、張り

 10:52 トイレで塊状の血(粘液の塊)が出た。お腹の張りが少し強まる。
 10:58 下腹にしくしくという痛み 数秒間
 11:10 下腹のこわばり感 腰痛
 11:17 下腹のこわばり感
 11:38 下腹のこわばり感
 11:58 下腹のこわばり感 腰痛
 12:07 下腹のこわばり感、痛み
 12:24 下腹のこわばり感、残尿感 20秒間
 12:35 下腹のこわばり感     25秒間
 12:44 下腹のこわばり感 腰痛  20秒間
 12:52 下腹のこわばり感 出血

病院に電話したところ、入院の用意をして来てみるように、とのこと。

夫に連絡を取り(職場から戻ってきてもらい)車で入院。

内診の結果、すぐには産まれないだろうが、夜になってしまうので入院許可が出た。


13:30 入院

着替えた後、すぐに浣腸。知らないうちに便秘気味だったのか、塊になってしまいなかなか出ない。 14:30頃やっとスッキリした。

その後、病室にて分娩監視装置をつけ、陣痛曲線を取る。
でも初めの20,30分は赤ちゃんが暴れまわりデータが取れない。

15:10過ぎにようやく胎動がおさまり曲線が出てくる。

入院時生理痛くらいだった痛みは、今はもうかなり強めの生理痛くらいになっている。

出血は以前続く。感覚も入院時8~9分間隔くらいだったのが、5分ごと、3から4分間隔で50秒くらい続くようになった。

15:50までで監視装置を外してもらえたので、横向きになりこれを書く。


赤ちゃんは今日中に生まれるだろうか? 実家から母もこちらにむかっている頃だ。もうすぐ着くかな?

17:05 母、到着。父と車で来たそうだ。

17:10 夫も来てくれた。と同時に食事。

おむすび、しじみの味噌汁、カブ、イカ、キュウリの酢の物、グラタン、いちごとキウイ、牛乳 というメニュー。豪華だ。
陣痛の合間を縫って食べる。

母にハイソックスを買ってきてもらう。寒気がするので予備の布団ももらう。

※私が出産した産院は、家族の付き添いが禁止でした。
家族がいない方が集中して出産に臨めるというスタンスらしく、夫も、両親もみな、帰されてしまいました。両親は私たちの家に泊まっていました。

結果、ここからは私一人が産院の病室で過ごします。
ちょうどこの日は誰も他に出産する人がなく、たった1人、いえ、お腹の中の赤ちゃんと自分だけのながーい夜。。。


食事後は間隔2分くらい。 あと、3分半から4分。 18時ころから次第に間隔が遠のき気味。ついに長さも50秒から少し短めに。

 19:16~ 50秒
 19:21~ 40秒
 19:26~ 50秒

20時半に「明日は帰されるかも。今夜中はきっと産まれない。」と夫に電話する。これで夜は夫と両親はゆっくり眠れるはず。


ところが、21:00頃から5分ごとに、ヒッヒッフーと言えないほどの強い下腹の痛みが来る。

ひたすらフーッと長く息を吐きながら耐える。

看護師さんは「その顔じゃまだまだ」と毎回言う。

時々痛みの合間を縫って、トイレに行く。(廊下の途中で何度も痛みをやり過ごす)

トイレでも、2回くらい痛みをやり過ごす。


外は風が強く、夜のうち、何度も遠くで救急車の音が聞こえる。


夜が長い。


子宮口がどれくらい開いているのかがわからず不安。


胎児の心音を、赤ちゃんが動くと拾わなくなる。

お腹が左側にいびつに歪んでいる。


5分間隔が3分間隔くらいになる。

痛みは50秒くらいだったのが、次第に伸び、1分半くらいになっている。


いきみたくなったら呼ぶように、と言われているが、どの感じがそれなのかわからず、やっとやっと朝が来る。

1月〇日(水) 出産予定日から2日目

看護師さんが夜勤の人から昼の人に変わり、9:00に先生が来て内診。


子宮口が全開だから、すぐ分娩室に行くことになり、トイレへ。
その時に破水したように感じた。


分娩室に入ると、台に上がり、点滴の準備。


モニターをつけると赤ちゃんの心音が時折「落ちる」とのことで、私の鼻に酸素吸入の管をつけられ、鼻から大きく息をするようにとのこと。

そうすると赤ちゃんの心音が140台に戻る。

いきみ方を教えてもらう。

分娩台の足を乗せる台の支柱を手でつかみ、手でひっぱりながら頭をお腹側に上げて、肛門に向けていきむ。

1,2度やると、奥の方に赤ちゃんの頭が見えると言われ、嬉しくなる。

だが、いきむたびに赤ちゃんの心音が落ちるので、あわてて鼻で息を吸って深呼吸。


いきむ時に声を出さないように「声も力のうち」と言われ、言われたとおりに声を止めていきむ。


2,3回で、「排臨します」と言われ、もう少しだと思う。

その時、1回、膣の中をかき回された!(と感じた)

そして、会陰付近に注射された感覚!


いきみの合間に切られた気がした。



そんなことはともかく、

早く産んであげたい、

早く出してあげたい、

今度こそ!と思う。


お腹の収縮に合わせ、酸素チューブから大きく大きく息を吸い

2,3回深呼吸して次に吸って息を止め

ウーンといきむ。


赤ちゃんの頭が出て「ハッハッハッハッ」の呼吸に変えたら、

「あともう1回」

と言われ、慌ててもう1回いきむ。


すると、赤ちゃんが産まれた。


赤ちゃんは3回も臍帯(へその緒)が首に巻きついていて、それを看護師さんと先生がとって、カテーテルで口の中の羊水を吸いだすと、ぴしゃぴしゃたたかれながら、赤ちゃんは泣き始めた。


羊水にまみれた赤ちゃんは想像していたよりもずっとずっとかわいく

夫の生まれたての写真そっくり。


先生が「臍帯の長さが95cmもある。病院の記録だ。こんな長いの見たことないなー。」とのこと。


その長いへその緒が3回も赤ちゃんの首に巻き付いていたとは。。。


元気に泣いてくれてほんとに良かった。

「赤ちゃん、頑張ったね。えらいね。えらいね。」と思わず口走る。

ほんとに良かった。



看護師さんが「おじょうさまですよー」と教えてくれる。

泣き声がとても可愛らしく聞こえる。


後産の陣痛が来るのを待つのかと思ったら、臍帯を引っ張って胎盤はすぐに出してしまったみたいだ。

「きれいな立派な胎盤だな」と先生が言っている。


そのうちにも赤ちゃんは産湯につけてもらっていたようだ。


私の方は点滴だけ残してチューブやモニターが外され、先生が会陰の縫合を始めた。痛いけど、無事赤ちゃんが産まれたので、我慢できる。


産湯につけてもらった赤ちゃんは産衣を着せられ、ピンク色のお人形に名札をつけてもらって、私のところに連れて来られた。

左胸のところで赤ちゃんを見せてもらい、片手で赤ちゃんに触る。

髪の毛がふさふさでまだ濡れてくりくりして、とても女の子らしく見えた。

とてもかわいい。


でもすぐに新生児室に戻ってしまった。


記録はここまで。

分娩室から出て、夫や母に会った時は大興奮して出産のときの様子を喋りまくっていた記憶があります。



心音が止まってばかりだったのでとても心配で、とにかく早く産んであげなくてはの思いでいっぱいでした。

一番頑張ったのは私ではなく、赤ちゃんでした。


# 正直出産ってどうだったか教えて 第1子 長女編 のまとめ

その赤ちゃんも1週間後に名前がつき、今や20代の年頃の娘です。


誕生日ごとに、昔つけていた育児日記を見返して、生まれてきてくれたことに感謝しています。

子どもにも見せていますよ。

改めて、出産ってすごいことだなぁと思います。

冬の寒い夜、遠くで救急車の音が何度も何度も聞こえていたのを今でもよく覚えています。


立ち合い出産、してもらえなかったけど、このnote、夫に見せてみようかな、なんて思っています。


娘が出産するときには、このnoteを見返して思い出しておかなくちゃ。

ババになるんだから。何年後かな。楽しみ楽しみ。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。


追記:

1週間後、退院するとき、夫に先生が
「奥さんは我慢強い人ですねー」って言ったんだって。

どのこと?
陣痛?
「その顔じゃまだまだ」っていうところ?

会陰裂傷?会陰切開?同時にやってたらしい。傷2つ。
「痛かったわー!!!」


でも3年後に第2子、また出産しました。
出産の痛みは忘れます。書いておかないとね。


これから出産する方へ。

世界中の77億人、これまで生まれた人も全部
1人の例外もなく、
お母さん(女性)から生まれてます。

だから大丈夫ですよ!!!



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