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【乳がん闘病記:40】アルコール解禁&Dear my Dr.

前回の記事でも書きましたが
先週土曜日、ここまで色々生活面で世話になった妹を招いて、我が家で食事会を開催しました。

上の妹は愛猫の体調が芳しくなく、急きょ欠席。
でも二人から、と下の妹から退院祝いの小さな花束(トップ画像がそれです)と
見るからに美味しそうな焼酎を頂きました。

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この日、約2ヶ月ぶりのアルコール解禁!!
あ、イヤ、入院前後、少しは飲んでたから
正式には「好きなだけ飲んでいい日、解禁!!」かな(笑)

もしかしたら飲めない体質になってるかも・・・と思いましたが
飲み続けて数十年、たかが2ヶ月近くくらいのブランクではビクともしませんね。
そしてつくづく思います。

お酒って美味し~いっ!!

これからも適量を守って
酒を愛する人生を突き進んでいこう。

さて、話はガラッと変わりますが
前々回の病理検査の結果発表の日、先生との話に思うところがあったのでここに残します。

転移がなかったので私の次なる治療は放射線になるのですが
クリニックにはもちろん放射線室もないので
またもや他の病院へ行くことになります。

近隣の病院から選んで紹介状を書いてもらうのですが
「平日5日毎日、5週連続、なんですよね?」と私が尋ね
「そうです。」と先生が応えた後
「土日も受けられる病院があれば助かるんですけど・・・」と言うと

「大きい病院は今、たいてい土日は休みなんですよ。今、医者の勤怠管理も厳しくて。」と先生。
そして

病院も今、働き方改革を実施中で
医者も決められた休みをきちんと取らなきゃいけないし、基本残業はダメ。
例えば患者さんやご家族の方への説明ってボクら、以前は勤務が終わって夜7時から、とかやってたんですよ。
でも勤務時間内で仕事を終わらせなくちゃいけなくなってからは18時までにそういうのもやらなきゃいけない。
お仕事されてる方なんてその時間までに病院に来るのは無理でしょ?休みとか早退とか取らなきゃいけなくなるから申し訳なくて。

いやいや~
私達はいいんですよ。休みを取ると言っても1日だし。
私はそれは全然受け入れられますよ~。
お医者さんって大変な仕事だし、お医者さんこそお休みはきちんと取って頂きたいですもん。

私がそう返すと先生は「んー、でもねぇ・・・」と納得いかない顔で

終了時間を決められると、やっぱり申し訳ないんですよ。
例えばどうしても夕方からしか来れない、という方がいて終業時刻まで30分しかなかったら、30分って・・・大雑把な説明しか出来なくなるし。

手術前、私のMRIやCT画像を見ながら
病院スタッフさんがみんな帰ってしまったことにも気付かず熱心に説明して下さった先生を思い出し、フフっと口元がほころびました。
先生は、そうですよね。
先生は、一人ひとりに全力で寄り添いたい人。

あっさり手短だけど分かりやすく説明出来る先生もいるだろうし
腕さえ良ければ詳しい説明は必要ないという患者さんだっているだろうし
接する時間や距離感でお医者様の良し悪しは決められないと思うけど

でも私は
いつも全力で向き合って下さる先生だから、ここまで何の迷いもなくやってこれました。
信じるだけで良かったから。

だから、私にとっては先生は
素晴らしい、親愛なるドクター。

ボクらが若い頃は仕事が終わってから患者さんのカルテ見て、資料読んで夜は勉強したもんだけど
今は電子カルテで終業時間にパソコン落とされちゃうから。今は居残り勉強も出来ないよねぇ・・・。

ちょっと眉尻を下げた表情のまま、先生が話し続けています。
私は微笑ましい気持ちでそれをずっと聞いていました。
そして

「『ナイトドクター』で言ってたお医者さんの労働改革って現実問題だったんですねぇ。」

相槌を打ちながらそう言うと
「あぁ!ああいう病院、もうあるのかもね。」
頷く先生。

観てるんだ。ナイトドクター(笑)。

この話でひとしきり盛り上がった後、最後に
「そうそう!お礼言うの忘れてました。退院して初めて右胸見てビックリしました。大きさもカタチも・・・あまりにも普通で。」と言うと
先生は「でしょ?」と笑って

「難しかったけどね~。下を切り開けばもっと簡単だったけど。
でも、せっかく(乳房を)残すなら出来るだけキレイに残した方がいいじゃないですか。」

くぅぅ~っ!
男前!泣けてくる。

こんな親愛なるドクターに次に会うのは19日。
この日に傷口をチェックしてもらって、問題なければ放射線治療を受ける病院への紹介状を書いてもらい
いよいよ本格的な術後治療が開始されます。

放射線毎日って、皮膚が弱い私はちょっと心配ではあるけれど
みんな一生懸命自分の治療を頑張ってるし
私も前向きに取り組もうと思います!

自分の治療や生活は何とかなるので、もしサポート頂けましたらご支援は近くの保護猫支援団体に寄付させて頂こうと思います。ネコ達に沢山生きる力をもらってきたから、せめてもの恩返しに。