見出し画像

【乳がん闘病記:57】卒業&再会。3ヶ月ぶりに眼科検診へ。

昨日8月26日で
放射線治療全20回が終了しました。

「いよいよ今日で最後ですね。」
地下2階に到着すると、放射線科の看護師さん、放射線技師さんから
笑顔でそう迎えられました。

双方慣れた段取りで最後の放射線照射タイム。
終了後、放射線科の先生が最後の確認。
特に問題ナシで「毎日本当にお疲れ様でした。」と労って頂き
「こちらこそ、毎日お世話になりました。」と頭を下げ

「ではまた。」と言いそうになり
「また」はあってはならないんだと慌てて言葉を引っ込めて
「毎日来てたから、何か気が抜けそう。」と小さく呟くと
皆さん、微笑みだけ返して下さいました。

私の場合、酷い副作用は出なかったので放射線自体はさほど苦痛ではありませんでしたが
毎日病院通いっていうのが段々面倒に思えてきて、後半は早く終わりたい一心でした。
でも、放射線科の皆様のことは信頼出来たし、地下2階で過ごす時間は意外なくらい穏やかで結構好きでした。
だからいざもう終わり、となると何だかちょっと寂しい。

でも、一生懸命治療して下さった皆様の熱意に応えるためにも
もうお世話にならずに済むように
出来るだけ再発や転移のない体を維持していきたいと思います。
がんとの闘い、放射線ステージも無事クリア。
月末少し休んで、来月からはホルモン剤治療ステージへと移る予定です。

そして今日8月27日。
3ヶ月ぶりに眼科検診へ行って来ました。
眼科検診。最初から読んで下さってる方は「あ、あの先生のところ!?」と思って下さるのではないでしょうか。
そう!闘病記:30でお話しした、あのステキすぎる女医さんのいる眼科へ行ってきたんです。

視力や眼圧などの検査を終えて診察室へ。
「すみませ~ん、ご無沙汰しまして~。」と入室すると
「いえいえ~!!体調はいかがですか~!?」
とびっきりの笑顔で迎えて下さる先生。

やっぱ美人!!
いや~、3ヶ月ぶりに間近でみるとマジでホントおキレイな方!!
改めて感心して見とれてしまう。

無事手術が済んだこと
リンパなどへの転移もなく、昨日放射線が終わったこと
今月から仕事も再開したこと
そして励ましてもらえたことへの感謝

次の患者さんもいるから手短にですけど
一通り、再会したら伝えたかったことは伝えられました。
うんうん、とバンビの様な瞬きで頷きながら聞いて下さる先生。
そして最後に満面の笑みで「本当に良かった」と言って下さる。

私も思います。
本当に良かった。
またこうして先生に会えて。

って言いたかったけど
さすがにそれは照れ臭くて言えませんでした(笑)。

そして目の診察をしてもらい
診断画像を見ながら説明を受け、今後の方針について話し合い
ひとまず変化が出るまでは引き続き定期健診で様子を見る、ということに決まり
こちらでは「ではまた♪」とご挨拶して診察室を後にしました。

爽やかな気分で眼科クリニックを出ると仕事まで1時間程時間があり
「そうだ」と向かったのが近くのカフェ。

そう、それは闘病記:29で登場した
私が唯一、がんになって涙を流した場所。

ほぼ同じ時刻
空いていたのであの日と同じ席に座りました。

画像1

窓の向こうに目をやると
キュッとなる胸の奥。
そして

そうか、あの日やはり私は急に怖くなったんだ、と
ごくありふれた街の風景を眺めながら
自分はどれくらい生きられるのだろうかという考えがふと過ったんだと
3ヶ月前の気持ちをはっきりと思い出すことが出来ました。

あの日と同じ場所にいるけど
あの頃の不安の根源だった右胸の腫瘍はもうここにはなくて
私はもう泣くこともなく
穏やかな気持ちで道行く人を見てる。

それもこれも
ここまで関わって下さった先生や看護師さん
医療スタッフの皆様のおかげです。
私の場合、乳がんの治療において4つの病院にお世話になったので
手術も治療も小規模な割に関わって下さった先生や医療スタッフの方々も通常より多いと思うのですが
何処にいても誠意ある対応で治療に取り組んで頂いたから
こんなに早く、ほぼ普通の生活が送れるまでに回復出来たのだと思います。

医療現場の皆様の働きぶりをここ数か月間近で見ていて
その信念やプライドを垣間見ることが出来て
自分も与えられた場所で信念を持ち、人としてきちんと生きていかなければ、と思うようになりました。
今、コロナで本当に大変な思いをされていらっしゃると思いますが
私達も出来ることは協力しますので、どうか皆さん、頑張って下さいね!!

さて、放射線も終わったしメンタル系も今は特にネタがないので
次回は来月から始まるホルモン剤の話をしようかと思います。
あ、でもその前にコロナワクチン2回目がやって来るなぁ。
副反応があれば、その話をするかもです。

段々ネタがなくなっていく・・・。
でもそれは、段々闘う敵が減って来たということ。
有難いことだ♪

自分の治療や生活は何とかなるので、もしサポート頂けましたらご支援は近くの保護猫支援団体に寄付させて頂こうと思います。ネコ達に沢山生きる力をもらってきたから、せめてもの恩返しに。