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教会研には手を出すな!〜カトリック編〜

■はじめに

どうも、今更感満載ではありますが、新年あけましておめでとうございます!

あっしはアニメ『映像研には手を出すな!』浅草みどりっていいやす。

【浅草みどり】芝浜高校に入学したアニメが大好きな1年生。好奇心旺盛で想像力豊かだが、人付き合いは苦手。「アニメは設定が命」が信条で、日常の風景をヒントにして、さまざまなアニメの設定をスケッチブックに描き貯めている。

公式サイトより

アニメ大好きで、いろんなアニメの設定を考えるのが好きなんでやんすが・・・

アニメの舞台として、結構「教会」って出てきませんか?

RPGなんかでも定番のスポットですよね。んで、色々と調べていくうちに、教会建築にも色んな種類があったり、いろんな特徴があって面白いってことに気づいたんです。

つーわけで、今回は教会建築を研究してみようと・・・」

??「却下です」

浅草「むむ、その声は金森氏ではないですか!」

金森「浅草氏。そんな事はいいですからあなたはさっさと新作の設定を考えてください。あと今更新年の挨拶って遅すぎでしょう。」


【金森さやか】浅草みどりの同級生。長身で美脚の持ち主。アニメについては興味も知識もないが、なぜか浅草に関心を持ち、つるんでいる。お金を生み出す行動が大好きで、ふとした会話の中でも儲ける手段を考えている。映像研を立ち上げてからは、唯一の現実主義者としてプロデューサー的な役割を担当。学校側や生徒会との交渉においても見事な手腕を発揮する。

公式サイトより

浅草「ちょっと待ってくだせえ。あっしはどうしても教会建築について語りたいんでさあ。それによりよい作品を作るには色んなことに興味を持って、アンテナを常に貼るべきだと、かの名高いアニメ監督も言ってるんでさあ。」

金森「興味を持つのは勝手ですが、それによって納期が遅れるなど言語道断です。遅れれば各関係機関に多大な迷惑と損失をもたらしますよ」

??「まあまあ、金森さん、そこは浅草さんの才能とバイタリティを信用しようよ!」


浅草「水崎氏!」

【水崎ツバメ】浅草みどりの同級生。カリスマ読者モデルとして活躍しており、校内でも有名人。両親ともに役者であり、ツバメも将来女優になることを期待されている。しかし本人はアニメーター志望で、特にキャラクターの動きを描くことに長けている。両親からアニメ研への入部を禁じられていたため、浅草、金森とともに映像研として3人でアニメを作り始めることとなる。お金持ちの家庭で育ったため、他の2人とは金銭感覚がだいぶズレている。

公式サイトより

水崎「それに浅草さんの話からいつもインスピレーション受けるし、作品のクオリティも上がる。収益も上がってウィンウィンだよきっと!」

金森「まあ、そこまでいうのならいいでしょう。ですがくれぐれも作品のクオリティは落とさぬように。そして商品価値を落とさないでくださいよ。いざとなったらカリスマモデル・水崎ツバメのネームバリューを最大限に使わせていただきますので。」

水崎「うっ・・・まあそれは覚悟しとくよ」

■カトリック教会はなぜ豪華絢爛か

浅草「それでは今日はまず、キリスト教最大の教派であるカトリックの教会から。カトリックは一般的に豪華絢爛な教会が多いのは皆さん知っとりますよね。」

水崎「バチカンのサン・ピエトロ大聖堂とか有名だよね。昔行ったことがあるけどめちゃめちゃきれいだったなー」


金森「さらっとすごいこと言いますね。上級国民の為せる業ですか。」

浅草「金森氏、水崎氏とわしらの間には深い溝があるようじゃのう・・・」

浅草「それはさておき、カトリックは教会に権威を置く教派であることから、教会は特別な場所なんです。だから必然的に豪華絢爛になる!」

金森「なぜ教会に権威を置くんです?」

浅草「えーと・・・ですから、それは・・・」

水崎「まあ、かいつまんで言えば使徒継承を大事にしているからってこと!」

水崎「そもそもカトリックのトップ、ローマ教皇は、キリストの一番弟子こと使徒ペトロの継承者であるという位置づけをされているわけ。教皇は各教区のトップである司教を任命し、司教は各教会の司祭を任命する。このようなピラミッド式の組織の中で、「使徒の権能が代々に渡って継承されている」という世界観、それがカトリックなんだよ!」

金森「なるほど。つまり全世界のカトリック教会は使徒継承という名のお墨付きを得た特別な場所ということですか。」

浅草「そうなんです!」

金森「自分の手柄みたいな顔やめてください。」

■カトリック教会の特徴

浅草「で、肝心の教会建築の特徴ですが、あっしは大事な要素は3つあるとにらんでます。」

「まずは聖像!」




浅草「カトリック教会といえば像ですよ。イエス、マリア、及び天使や諸聖人。それらが聖堂の内外にドーン!!

信仰や崇敬の対象を、立体的、三次元的に表現しているというのが大きな特徴なんです。

歴史的に、像を認めるか認めないかでキリスト教界隈ではかなり揉めましてね。結果として像を認める=西方教会(カトリック)、認めない=東方教会(正教会)に分裂したという過去があります。

聖堂内の正面にある十字架にキリストの像がついているというのも大きな特徴ではないかと。

実はこの像も「磔刑像(磔の刑になっているキリストの像)」以外にも「復活のイエス像(イエスが死から復活した際の像)」になっているものも結構トレンドなんです。」


浅草「こんな感じのやつですね。おそらく日本国内において最も有名なものは、東京・四谷にある聖イグナチオ教会大聖堂のものかと。」

水崎「それ気になってたんだよね。なんで復活バージョンもあるのかな?」

浅草「磔刑像は贖罪、人類の罪をキリストが贖ったという象徴ですが、復活像は栄光、希望、勝利の象徴。これを聖堂の一番目立つ所に持ってくることによって、『復活』という出来事の偉大さ、素晴らしさを強調してるわけですよ!」

水崎「磔刑像は『自分の罪深さと神の愛の偉大さ』の強調であるのに対し、復活像は『復活と永遠の命』の強調なわけだね」

浅草「その次は聖櫃!」


浅草「カトリック教会には必ず聖体を安置するための聖櫃があります。必ずです。簡単に言えば、聖堂内にこれがあればカトリック教会だとほぼ断定できます。」

金森「それはまた大した自信ですね。しかしなぜそう言い切れるんです?」

浅草「カトリック教会ではミサの中で司祭がホスチアという薄いパンを聖別することで「聖变化」し、キリストの身体そのものとなります。詳しくはこの記事を読んでほしいんですが、

https://note.com/libera_xx/n/n74c573c62b9d#6ZASH


聖別以降はパンはキリストの身体(御聖体)そのものとなる、というのがカトリックの考え方なので、ミサで余った御聖体は聖櫃という特別な入れ物に入れ、聖体を安置する場所に入れて鍵をかけて大切に保存します。だからこれがある教会は必然的にカトリックと断定できるわけです。」

金森「ほう。なかなかわかりやすい解説。」

浅草「さらにその上や横にはには必ず赤いランプがあるのも大きな特徴!」


浅草「赤いランプがピカーン!と」
これなんかオシャレですなあ。
ほい、こんなのや、


こんなのも。


水崎「そういえばそうだね。これ前から気になってたけどなんなの?」

浅草「これは『この中に御聖体が安置されていますよ』ということを示すもので、教会内では常時点灯されてるんです。キリストの身体がまさにここに眠る!赤いランプは教会が教会たる所以といってもいいですね!」

金森「お寺の仏舎利と似てる気がします。神社で言えば御神体的な」

浅草「日本人的な感覚で言えばそう表現するとわかりやすいですね。実際『聖体訪問』といって、聖櫃の前で御聖体を礼拝するというのも一つの信心業です。教会に行けばいつでもイエス様がそこにいる、ということですよ!」

水崎「そう考えると、神父様って『ただのパンを御聖体に変える』という能力をもつ能力者なわけだね!司祭が特別な扱いを受けるのも、なんとなくわかる気がするよ!」

浅草「最後に取り上げるのはズバリ『十字架の道行き』!イエス・キリストの受難を14の場面に分けて、教会の壁面に置かれているレリーフっす!」




浅草「教会によってデザインが違っていて面白いんですよ。

そしてこれらのレリーフの前で祈りを捧げる『十字架の道行』があります。詳しくはこの記事をご覧くだせえ。」

https://note.com/libera_xx/n/n86fabf1bcc16

金森「他力本願すぎやしませんか浅草氏。まあ、教会によって個性が出るというのはなかなか面白いではないですか。」

■おわりに


浅草「というわけで、簡潔ですが、今回はカトリック教会の大きな特徴を見ていきました。意外と知らない特徴があったでしょう?これらを参考にして、教会が舞台のRPG風バトル・ロワイアルアニメなんてどうでしょうか?早速イメージが湧いてきたぁ!」

水崎「いいね!そうなると神父風の強いキャラは必須!シスター風の女子キャラも!早速キャラデザに取り掛からないと!」

浅草「ですがまだこれで終わりではありませんよ!キリスト教の教派はまだたくさんありますからね!次回はまた別の教派、教会について研究していきますよ!」

水崎「では、教会研を次回もよろしく!」

金森「まだやる気ですか!?お前らいい加減仕事しろオラァ!!!!!」


浅草・水崎「ひいぃ〜〜〜!!!」

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