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「BanGDream!」で学ぶキリスト教知識(Afterglow編)

■はじめに

こんばんは。実家から送られてきた大量の餅を食べていたら太ってきたリベラです。

もう四捨五入すれば40歳なので、健康管理には気を付けたいものです。今年の目標は体重を60㎏以下に落とすことにしましょうかね。(実践できるとは言っていない)

よく守護聖人のネタを書いていますが、守護聖人は本当に多岐にわたっていて、ありとあらゆる項目に守護聖人がいます。調べてみると、なんと「ダイエット」にも守護聖人がいることがわかりました。ハンガリーの聖マルガリタがそれのようです。修道女であった彼女は、四旬節の間は節制どころかほとんど何も食べずに過ごしたのだそう。そのことから、拒食症やダイエット志願者の守護聖人となったといわれています。とはいえ、聖マルガリタのような極端な節制は健康を害するのでやめましょう。

■Afterglowとは

今回はバンドリ第3弾。劇中に登場するガールズバンドの一つ、Afterglow(アフターグロウ)を取り上げます。何を隠そう、このバンドは僕がバンドリの中で一番好きなバンドです。キャラクターも好きですが、何より曲がシンプルに王道のロックで格好いいのです。おすすめの曲はThat Is How I Roll!、Y.O.L.O.!!!!!、On Your Mark、True Color、Scarlet Sky。未音源化の曲もいい曲ばかりです。また、このバンドの声優さんは他に比べて異様に豪華で、野球チームで言えば4番打者ばかりが集まってできたチームみたいな感じなんです。

Afterglowは、幼馴染5人で結成されたバンド。付き合いが長いこともあり、メンバー同士の友情は全バンドの中でもトップクラス。バンド名のAfterglowとは「夕焼け」という意味で、いつもみんなが集まって練習するのが放課後の夕焼けの時間だったことから、夕焼け空を見たときに名付けられました。「たとえ喧嘩しても、バンド名を考えた日のことを思い出せるように」という意味が込められています。この時点で泣けてきますよね。

夕焼けは日が暮れることと同義ですが、聖書には以下のような一節があります。

怒ることがあっても、罪を犯してはなりません。日が暮れるまで怒ったままでいてはいけません。エフェソ4:26

これ、Afterglowに込められた意味にそっくりですよね。たとえ喧嘩したり、怒るようなことがあっても、夕焼け時まで持ち越してはいけないってことですから。(無理矢理かな?)

■バンドメンバーで学ぶキリスト教知識

それではバンドメンバーを紹介します。ボーカル&ギター担当の美竹蘭

赤いメッシュにファッションもパンクで、クールなイメージですが、実家は由緒ある華道の家元。そのため、華道に専念してほしいと願う父親とは喧嘩が絶えず、バンド活動の危機に陥ったこともありましたが、紆余曲折を経て父親とは和解。バンドも華道も一生懸命に取り組むようになりました。父親は熱心なAfterglowファンとなり、足繁くライブの訪れています。家庭問題に悩んだ蘭の守護者はリマのローザで決まりでしょう。リマのローザは「家庭問題」の守護聖人です。

リードギターの青葉モカは蘭の一番の理解者。おっとりマイペースで、ゆっくりとした喋り方が特徴です。四六時中パンを食べているほどのパン好きで、ポピパの紗綾の実家である「やまぶきベーカリー」の常連です。キリスト教とパンとは切っても切れない縁がありますが、教派によってパン(キリストの身体)をどう捉えるかは様々です。

カトリックと正教会では、「聖変化」という概念があり、典礼の中で司祭が聖別することで「パンはキリストの身体そのものに変化する」という立場をとっています。従って、キリストの身体をぞんざいに扱うことは許されず、パンが余った場合は捨てることなどは決してせず、聖櫃(正教会では聖龕(せいがん))と呼ばれる特別な箱に収められ、厳重に管理します。カトリック教会に行くと、祭壇の横あたりに赤いランプが灯っているのを見つけられると思いますが、これは「聖櫃の中にご聖体(聖別されたパン)が安置されている」ということを示すランプなのです。

このようにカトリックと正教会ではパンをキリストの身体そのものとして捉えますが、カトリックでは無発酵、正教会では発酵したパンを用います。聖書の解釈の違いによるものです。ちなみにカトリックのご聖体(無発酵パン)は、もなかの皮のような食感のものと、ソフトクリームのコーン(ワッフルタイプではないもの)のような食感のものと2種類があります。怒られるのを覚悟で言いますが、味はおいしいとは言えません(笑)

これに対し聖公会、プロテスタント諸派ではパンはキリストの身体そのものではなく、あくまで象徴的なものにすぎないと捉えます。また、カトリック、正教会、聖公会が毎回パンを食べるのに対し、プロテスタント諸派では月一回程度しか食べない(聖餐式を行わない)ことが多いです。また、パンも市販の食パンをサイコロ上に切ったものを用いることが多いです。

ベース担当の上原ひまり。何を隠そう私の推しキャラです。


明るく元気なムードメーカーで、バンドのリーダーを務めます。仲間想いで色々と行動を起こして、時にはドジを踏むこともありますが、そんなところもみんなから愛されています。

リーダーらしく、ライブの前などはみんなの士気を高めようと、「えい、えい、おー!」と号令をかけますが、いつもみんなにスルーされるのがお約束です。

聖書には「号令の合図がかかり、大天使の声が聞こえて、神のラッパが鳴り響くと、主ご自身が天から降って来られます。」テサロニケ一4:16 とあります。これは世界の終末と、キリストの再臨(再びイエスが地上にやってくること)」を示すものです。つまり号令は永遠の命と平安の象徴。ひまりもバンドメンバーに安心感をもたらしてくれる象徴です。

ひまりの好物はコンビニスイーツですが、数年前からコンビニスイーツの定番となっているのがバスク風チーズケーキ。スペインのバスク地方の端を発するスイーツです。バスクと言われてもピンと来ないかもしれませんが、あのフランシスコ・ザビエルはバスク出身です。

ドラム担当の宇田川巴は、長身でさっぱりとした、一言で言えば男っぽいキャラ。


姉御肌で頼れる存在です。和太鼓も嗜んでおり、地元の商店街のお祭りなどで腕前を披露しています。意外にも「太鼓」という言葉は聖書によく出てきており、大抵は琴、ラッパなど他の楽器と一緒に登場します。もっともこの場合の太鼓は和太鼓のことではありませんが。

巴は前回紹介したRoseliaのドラマー・宇田川あこの姉。姉妹の英訳は「シスター」ですが、これは修道女に対しても使われますよね。また、修道女のいないプロテスタントでは、女性の信徒に対する呼称として「〇〇姉妹」が使われます。(男性信徒は○○兄弟)神様の前ではみんなが家族であり、兄弟姉妹である、という考えに基づくものです。

キーボード担当の羽沢つぐみは、ほかのメンバーが個性的なため見た目も性格も平凡で地味な印象。

「普通である」ことをよくいじられています。しかし彼女の存在なしではAfterglowは生まれていません。というのも、そもそもAfterglowは、クラスでもずっと一緒だった5人の幼馴染が、中学時代に初めてバラバラ(蘭だけが別のクラス)になった時、5人が一緒にいられる方法を模索する中で生まれたのですが、「バンドをやろう」と提案したのがつぐみなのです。バンド結成後も様々な場面で頑張ってきました。控えめで目立たないけど、ひたむきで頑張り屋なつぐみの存在が、他のメンバーの心を動かしてきたのです。

そんなつぐみは、生徒会副会長を務めるほか、実家の「羽沢珈琲店」も手伝っています。将来はごちうさのチノちゃんのように、家を継いでカフェ経営者になるのかな?だとすればつぐみにも、カフェ経営者の守護聖人・スブールの聖ドリュオンの守護が必要でしょう。ちなみに今日、1月7日は奇しくもつぐみの誕生日です。おめでとう!

■おわりに

いかがでしたか?Afterglowはしつこいようですが曲がとにかくいいです。聴いてみてください。私が言いたいのはそれだけです(笑)

今回は特に「パン」についての項目が重要ですね。教派によってパンをどう捉えるか?これはなかなか興味深いですよね。

それではまた次回お会いしましょう!

2021.4.15一部修正

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