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MISSION:50 聖霊降臨祭を解説せよ!〜スパイ一家と学ぶペンテコステ〜(前編)

■はじめに

今日は聖霊降臨祭。又の名をペンテコステか。

あっという間に復活節も終わりだな。

・・・おっと、申し遅れた。俺はアニメ『SPY×FAMILY』の主人公、コードネーム「黄昏」、又の名を「ロイド・フォージャー」だ。よろしく頼む。

【ロイド・フォージャー】
西国情報局(WISE)に所属する凄腕諜報員。コードネームは「黄昏」。
並外れた観察眼と記憶力を持ち、百の顔を使い分ける変装のスペシャリスト。東西の戦争を回避するため、偽装家族を作り子供を名門校に入学させる任務に挑む。

公式サイトより

??「ちち!」


ロイド「どうした、アーニャ?」

「『へんてこすて』ってなに?アーニャ、しりたい!」

【アーニャ・フォージャー】
とある組織の実験で偶然生み出された他人の心を読める超能力者。
孤児院にいたところ、ロイドに引き取られる。超能力については周囲に秘密にしているが、ロイドがスパイであることに気づき、陰ながら彼の力になろうと奮闘している。

公式サイトより

ロイド「ペンテコステ、な。いい機会だ。名門校の生徒たるもの、ペンテコステの知識をつけておくのは必須だ。分かりやすく教えるからしっかり勉強するんだぞ?」

アーニャ「あい!アーニャ、がんばるます!」

ロイド(ここで教えておかねば任務に失敗する危険性も高い。失敗したらこの仮初の家族も一家離散になりかねんからな・・・)

アーニャ「はっ!?(アーニャ、がんばらないと!)」

??「ロイドさん、ペンテコステ、私も興味あります!」

ロイド「ヨルさん。」

アーニャ「はは!」

【ヨル・フォージャー】
幼少期から殺人術を叩き込まれた、凄腕の殺し屋。
コードネームは「いばら姫」。
大切な弟を安心させたいという思いと、周囲から怪しまれず殺し屋を続けたいという思いから、妻を探していたロイドと利害が一致し偽装結婚する。

公式サイトより

ロイド「では、一緒に勉強しましょう。」

ヨル「よろしくお願いします!(教会関係者から殺しの依頼があるかもしれませんからね。こういった教養は身につけておかないと!)」

アーニャ(こ、ころしのいらい・・・)

ロイド「まず今回の前編では、『聖霊降臨祭』とは一体なんなのかという概要を、そして次回の後編では、具体的にどんな事をするのかを解説するぞ。」

■聖霊降臨祭とは?

ロイド「まずはじめに結論から言ってしまおう。『聖霊降臨祭(ペンテコステ)』とは一言で言えばこれすなわち、『教会の誕生日』だ。」

アーニャ「たんじょーび!けーき!けーき!」

ヨル「はいはい、今日仕事帰りにケーキ買ってきたから後で食べましょうねー」

アーニャ「わーい!はは、えらい!」

ロイド「・・・ゴホン!・・・いいか、そもそもこの日は新約聖書の『使徒言行録』の2章に記述された出来事を祝うものだ。

イエスは十字架から復活し、その後40日に渡って弟子たちと共に過ごし、天に昇っていった。聖霊降臨祭の一週間前の主日は『主の昇天』と銘打っているが、それはこの時のイエスが天に肉体を伴って挙げられた出来事を記念するものだ。」

ヨル「肉体のまま天に召されていった訳ですね。」(私のお客様(殺した相手)は、お亡くなりになってもそのまま放置しますけどね・・・ちゃんと証拠が残らないように後片付けはしていきますが)」

アーニャ(しょーこ、いんめつ!)ブルブル

ロイド「そしてその10日後、復活祭から50日目に、天から聖霊が降ったわけだ。聖霊がなんなのかについてはこの記事を参照してくれ。

https://note.com/libera_xx/n/na2a3febcfae3

聖書によれば、聖霊は『炎のような舌』という形で現れ、地上にいた弟子たちに降り注いだ。そして聖霊を受けた弟子たちは、さまざまな国の言葉で話し出したんだ。弟子たちはその後、さまざまな国へ赴き、イエスの教えを広めていったんだ。」

ヨル「なるほど、世界に布教が広まっていったから『教会の誕生日』なわけですね!」

アーニャ「たんじょーび!じゃあみんなでおいわいする?」

ロイド「もちろん。だが聖霊降臨祭の典礼などの内容についてはまた次回だ。そしてこの日をもって、復活祭から50日間続いてきた『復活節』は終わりを告げる神の救いの計画は、イエスが復活し、昇天し、弟子達に聖霊を降らせることで完成したというわけだ。」

ヨル「ロイド先生、質問があります!」

ロイド「なんですか?ヨルさん。」

ヨル「先ほどから『聖霊降臨祭』と『ペンテコステ』という2つの言い方をしてますが、これは日本語と英語の違い、というだけですか?」

ロイド「いい質問です。『ペンテコステ』はギリシア語で『50番目の』と言った意味で、聖書では『五旬祭』とも言われています。元々はユダヤ教における『過越祭』から50日目の祭りのことを指すのですが、キリスト教では過越祭の期間にイエスが復活したため、『過越祭の期間=復活祭にイエスが復活してから50日目』のことをペンテコステ、あるいは五旬祭(主に正教会において)と呼んでいるわけです。」

ヨル「『旬』は10の意味ですよね。『四旬節』は復活祭前の40日間のことですし。」

ロイド「その通り。教派によって呼び方が違うのはよくあることですが、『ペンテコステ』と呼ぶのはプロテスタント諸派、『聖霊降臨祭』と呼ぶのはカトリックというのも覚えておきましょう。」

アーニャ「かとりっくはにほんごで、ぷろてすたんとはえいご、がきほん!

ロイド「そうだ、よくできぞアーニャ。さすがはパパの娘だ。そんなこと学校のクラスメイトはみんな知らないぞ。」(まあこれは基本中の基本だから知ってて当然だが、ここはあえて誉めておくか)

アーニャ(ちちのうそつき!)

■おわりに

ロイド「というわけで今回は聖霊降臨祭の基本を勉強した。復活祭、クリスマスと並ぶキリスト教3大祝日などと言われるがいまいち影が薄いというのは否めないが、キリスト教にとってはとても大切な行事なんだ。」(なにしろこのnoteを書いてる中の人も聖霊降臨祭の主日に洗礼を受けているからな)

アーニャ(なかのひと!?なかのひとってなに!?)

ヨル「とても勉強になりました!キリスト教にとって大事なお祭りなんですね!私、お祭り大好きです!」(一番好きなお祭りはもちろん「血祭り」ですけどね)

アーニャ(ち、ち、ちまつり・・・ガクガク)

ロイド「アーニャ、どうした?顔色が悪いぞ?」

ヨル「大丈夫ですかアーニャさん!?少し休んだ方が・・・」

アーニャ「だ、だいじょーぶ!」

ロイド「それじゃあここで一息入れて、後編では聖霊降臨祭の典礼などについて学んでいくぞ。」

ヨル「よろしくお願いします!」

アーニャ「がんばるます!」

終わり


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