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「干物妹!うまるちゃん」で学ぶ「三位一体」

■はじめに

皆様、新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

僕は今日、3日が仕事始めでした。3日出る代わりに明日4日が休みではありますが、新年がいよいよ始動しました。

教会では元旦礼拝をやるところが多いです。いわばキリスト教版の初詣、といったところでしょうか。カトリックでは「神の母聖マリア」の祝日でもあります。子供のころ(プロテスタント時代)は元旦礼拝の後、お汁粉を食べるのが定番でした。あと、うちの母教会(洗礼を受けた教会)では、お汁粉のほかに必ず漬物が出ていました。甘いお汁粉の香りに混じって漬物臭が妙に鼻にダイレクトアタックしてきたことをよく覚えています。

ちなみにプロテスタント教会は礼拝の後、「愛餐会(あいさんかい)」といって昼食をみんなで食べるのが普通ですが、カトリックではさほどそういった習慣がありません。カトリック教会は、人間関係に関してはかなりドライな面が強く、「人と人との交わり」の場が少ないのです。その分、どこの教会でも気軽に行けるのが、僕のような人見知りする人間にはありがたいことです。カトリック教会では初めてミサに行っても誰からも声をかけられないのが普通です。

■アニメ「干物妹!うまるちゃん」とは

2021年の一発目はアニメ「干物妹!うまるちゃん」を取り上げます。この作品も僕お得意の「日常系アニメ」です。特にこれといったストーリー展開はなく、個性的なキャラクター達の織り成す日常を描いたギャグアニメです。

主人公の土間埋(どま うまる)は、才色兼備で完璧な女子高生・美妹(びもうと)。学校では皆の憧れの的です。しかし、家に帰ると、突然身長40cmほどに縮まった2頭身の姿に変貌。ゴロゴロしながらゲームや漫画に興じ、グータラに過ごす「干物妹(ひもうと)」と化します。さらに、実は超がつくゲームの達人、通称「UMR」という顔も持っています。そんなうまるの世話するのは、同居するうまるの兄・タイヘイ。この二人を中心にストーリーが展開されていきます。

■うまるちゃんでわかる「三位一体」

今年最初のネタになぜこの作品を選んだのか?というと、それは、1年の初めに、キリスト教の根本、原点に立ち返ろうと思ったからです。というのも、Twitterでも度々指摘している通り、主人公のうまるは、キリスト教の根本教義である「三位一体」を、最もわかりやすく体現しているアニメキャラだからです。

「三位一体」とは、キリスト教において、唯一の神は「父なる神」「子なるイエス」「聖霊」の3つの姿を持っているというもので、3つはそれぞれ姿形は違っても、「3つで一つの神を形成している」、とするものです。これはキリスト教がキリスト教たる根本教義であり、早い話がこの教義を認めている宗教を「キリスト教」と呼ぶのです。

ちなみに「父なる神」は天地を創造した全能の神、「子なるイエス」は、救い主イエス・キリスト、「聖霊」は神からの霊的なパワー、エネルギー的なものです。

よく「三位一体」という言葉が一般的に使われる場合は、「3つの異なるものが、一つに合わさることで相乗効果を生む」というい意味で使われます。例えばラーメンで「麺、具、スープが三位一体となった絶妙なハーモニー」といった具合に。しかしこれは本来の三位一体の意味とは違います。「一つ物が3つの性質を持つ」という意味なのです。

さて、これがうまると何の関係が?というと、うまるちゃんは「才色兼備な美妹(びもうと)」「ぐうたらな2頭身の干物妹(干物妹)」「ゲームの達治UMR(ユーエムアール)」という3つの顔・姿形を持っており、それぞれ形は違っても、一人の「土間埋」という人間である、ということが、「三位一体」と全く同じニュアンスのものであるからです。

十字を切るときや洗礼式で水をかけるとき「父と子と聖霊の御名によって」と、神父や牧師が唱えると思いますが、初めて教会に行った人にはよくわからないでしょう。そのときはこの記事を思い出してください。そして、うまるちゃんが好きな方、これからは「美妹と干物妹とUMRの名によって」うまるちゃんを愛してください。

■おわりに

今回は「三位一体」に焦点を当ててみました。好きな作品なのでキャラ紹介もしたかったのですが、それをやるととてつもなく長い記事になるので泣く泣くカットしました。

うまるちゃんを通して、「三位一体」という教義は決して難しいものではない、ということをご理解いただければ幸いです。

今年もこんな感じで、ゆる~く、くだらなく、時には真面目にキリスト教知識をお届けしたいと思います。

本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

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