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届けるための努力

3連休をいかがお過ごしでしょうか。東京は緊急事態宣言により非常に閑散としております。みなさん自宅でゆっくりと過ごしておられるのでしょうか。

知人の子供は東京を離れ、実家に帰省したと聞きました。また、イギリスに住む娘さんの情報によるとロックダウンによってまたもや怪しい空気が流れているようです。

さて、こんな状況下においてなかなか直接お会いして他人とやりとりをすることは非常に難しいと感じています。飲食業の方々はいくら補助が出るといっても気が気ではないでしょう。

それでも私たちは前を向いて生きていかなければなりませんし、今後同じようなことが起こった時の対策をしっかりとしていかなければなりませんね。

そうなってくると私が真っ先に考えたことは「日本人という民族は伝えるのが本当に苦手だ」ということです。

それを美学としてきましたが、これでもうそんなことを言ってはいられないことを実感したことと思います。

少し話が逸れますが、先日読んだ著書の中にこのようなフレーズがありました。

優しさと曖昧さを履き違えるな。

思いやりをもって他人に優しくすることと、都合よく曖昧にやり過ごすことは確かにどこか表面的に似ている部分があるかもしれません。

当事者たちは優しさのつもりでも、外から見ると我が都合なんてことはよくある話ですね。

これと同じで日本の中に過ごすことで当たり前と感じている様々なことは世界水準で見るとそうではないことがたくさんあります。もちろん良いことも悪いことも両方です。

些細なことは国内で消化できれば気にせずともよかったのかもしれません。ですが、コロナウィルスの問題は全世界で起こっていること。もっと英語が上手く話せていれば、私は昨年の春に他の国に逃げることができていたのかもしれません。

ビジネスやお金のことについて学んでいれば、こんなに急に生活が苦しくなることはなかったのかもしれません。それを逆手にとっていま多くの新しい詐欺が世の中に生まれ、被害者が増幅していると聞きます。

もっと貪欲に生きていれば、家族が路頭に迷うことはなかったのかもしれません。余裕がなくなると人は他人に優しくできなくなります。自分で精一杯だからですね。その結果、誹謗中傷で心を痛めたり、命を絶ってしまう人も増えました。

私たちはもともと通販ビジネスをしていましたが、ここ数ヶ月ネットへの参戦が本当に急増しました。でも上手くいっているのはほんのごく一部です。

これまでネット上で他人を気遣ってこなかった人が突然ネットの世界にやってきて商品の良さを伝えられるとは思えませんし、信頼ができていない状態では「売りたい・買わせたい」を感じさせてしまうことは明らかです。

これからはSNSを上手く活用して…ってすぐ実践できるわけもないですし、そんなことはもう5年以上も前から言われていることです。

他人がネット上で他人の悪口を晒している隙に、人に優しくして信用残高を蓄えなさい。

昔恩師によく言われた言葉です。面白いくらいにそんな時代になりました。

とはいえ世界はまだまだこれからも急速に進化していくことでしょう。ですがたとえどんなに技術が進歩しても最後はやはり人なのです。

ありがとうを伝えればありがとうが戻ってきます。汚いセリフを吐きつければそっくりそのまま返ってきます。

他人に怒りを感じたり、嫌な思いをした時こと自分を見つめ直すことが大切ですね。自分では気がついていないだけで日頃から自分自身が他人に対してそのように接してきたのかもしれません。

場面に応じて言葉は変わりますが、結局は他人にまずは自分から尽くすこと。それを繰り返していけば必ず幸福は自分のところに戻ってきます。

世界がこのような状況だからこそみんなで実践していく課題だなと感じています。辛いことや苦しいこともたくさんあるかもしれませんが、みんなで力を合わせて笑顔を取り戻しに行きましょう。

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