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子育ての問題を考えていたら…

当たり前だけど、
子育てって、手間暇かかる。

手間暇かかるから、一人で何とかしようとしても無理がある。

大人だってワクワクで生きたい

子どもは、いつだってワクワクの世界を生きている。
大人は、リアルの世界を生きている。

例えば子どもを病院に連れて行こうと準備をしていると、
なぜか、子どもはそれを妨害する…。
コップを倒したり、
よせばいいのに、椅子に登って落ちたり…。
病院に連れていく準備をしている時に、
子どもの面倒を見てくれる人がいると本当に助かる。

子どもは、無邪気にワクワクの世界、
今を生きているだけなんだけど、
病院の時間に間に合わせようと、
リアルの世界を生きている大人からすると、
妨害としか受け取れないわけです。

だからと言って、
上の図にあるように、
子どもの心と大人の心の重なる部分に、
大人の都合がいいように、
子どもの行動を押し込んで従順に育てると、
子育ての期間はよくても、
子どもが大きくなると、
厄介な問題へと発展する可能性となるように思うのです。

子育てって、手間暇かかるから、一人では無理がある。
そのように思っていると、以下の文書を目にしました。

人間がコミュニティーを求める理由
私たち人間は、ほかの人間と協力したり付き合ったりする能力を生まれながらに持っている。こうした能力は、今から 350 万年以上前の初期人類アウストラロピテクスの時代まで遡れる可能性がある。

アウストラロピテクスが他の霊長類から分かれて熱帯雨林を後にし、乾燥していて捕食者だらけの環境で暮らしはじめたとき、大きな集団が必要になったと、米カリフォルニア大学デービス校名誉教授である生物学者のピーター・リチャーソン氏は言う。

氏は、アウストラロピテクスは生き残るために血縁関係のない人々と協力することを学び、こうした社会的なネットワークが、戦略や武器を生み、手強い捕食者を狩ることさえできる集団の形成を可能にしたと考えている。

アウストラロピテクスの母親たちは、二足歩行をするようになって出産の困難と危険が増したため、出産時にグループのほかの母親たちと助け合うようになったと、進化生物学者のレスリー・ニューソン氏は考えている。

母親たち以外のメンバーも、グループ内で受け入れてもらうために赤ちゃんの教育や育児を手伝ったと、進化人類学者のサラ・ハーディ氏は主張する。赤ちゃんは複数の養育者を意識し、家族以外のメンバーを観察し、交流し、気に入られることを学んだ。これが「協力のための舞台を整えた」とハーディ氏は言う。心理学者は、このような私たちの進化が、社会的に排除されたり孤立したりすることを苦痛に感じる理由だと言う。

文=Annika Hom/訳=三枝小夜子(ナショナル ジオグラフィック日本版サイトで 2024
年9月4日公開)

現在の日本は、経済の発展のプロセスにおいて、
核家族化がすすみ、
経済的発展は遂げたものの、
様々な歪が生まれている。

行き過ぎた経済発展への傾倒は、
労働効率と生産性に価値を置きすぎ、
命を育む子育に手間暇かける余裕と時間と
コミュニティーが犠牲になったのかもしれない…。

日本政府が 2023 年に実施した「人々のつながりに関する基礎調査」では、孤独感があると回答した人が約4割に上った。

戦後日本は、高度経済成長期から現在に至るまで、「個人の自由」を大きく尊重してきた。その副作用として、社会的繋がりが薄まり、孤独や子育ての孤立が生まれた…。子育てに関わる問題や課題って国のあり方の問題なのかもしれない。



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あり方探求ライフコーチ”てつ”
人生で最も大切なこと、それは 笑顔で心穏やかに生きること。これだけで、私たちは、人として価値がある。これだけで、私たちは、まわりの人に貢献でき、まわりの人を幸せにできる。