見出し画像

余白について考察してみた

私たちが変化し、変容するためには、
何か大きな衝撃が必要なわけではない。

何か大きな衝撃とは、
破壊へと繋がり、
破壊した後への創造へと発展する。

私たちは今を生きているわけで、
今を破壊してリセットすることも、
時には必要であるかもしれないが、
それは、あたかも、
外科的手術を彷彿させるわけで、

本当の変化、変容とは、
自分の内側から溢れ出す行動によって、
引き起こされる…。

コップの水が満タンになり、
表面張力が限界に達し、
コップから溢れ出す、
この瞬間が、
変化、変容のはじまり。

そして、
常にコップの水が、
森の中の泉のようにコンコンと湧き出るから、
変化、変容し続ける。

森の中の泉のようにコンコンと湧き出る、
心の中から自分の想いが湧き出る、
このような状態をどのようにして創るのか?

一日中何かを力一杯考える必要はない。

ちょっとした、
余白を創る。

一日の暮らしの中にちょっとした余白を創り続けることが、
心の中から自分の想いが湧き出ることに繋がる。
自分の想いを自分の中で循環させる。

森の中の泉がコンコンと湧き出るのは、
常に新しい水を補充しているわけではない。
循環しているのだ。
水が自然界を循環しているからこそ、
湧き出ているのだ。

自然界を水が循環するように、
自分の想いを循環させ、
笑顔で心穏やかに生きるために何が必要なのか?

余白なのかもしれない…。

一日の暮らしの中にちょっとした余白を創り続けることで、
私たちは、
息を吹き返し、
自分の本質を見つめる余裕を取り戻すことができる。
(本当にちょっとした時間でいいのです。ただそれを毎日続ける、続けることの方が大切。)

日本でも古くから余白が重んじられ、わびさびや、もののあはれ、「間」の文化や無常観といった美観や死生観とも深く結びついてきた。

私たちは、
行動に価値があると思い込んでいるが、
実は、行動を起こす前の、
余白にこそ、
本当の価値が埋め込まれているのだと思うのです。

余白は、そこに「想い」が宿り、
その「想い」が満ちることによって、
コップの水が満タンになり、
表面張力が限界に達し、
コップから溢れ出すように、
私たちは、
何か偉大な大きな力に背中を押されるように、
変化、変容をはじめる。

余白は、
空白ではなく、
空白、
空虚、
虚しいものではなく、
余白は、
自分の想いを満たすための、
「器」であり、
全ての出発点。

その出発点である、
「器」を、
どのような想いで満たすのか…。

「愛」で満たせば、
さらなる「愛」を生み、
「欠乏感」で満たせば、
さらなる「欠乏感」を生み出す。

出発点の「質」こそが、
変化、変容の「質」となり、
結果として、
それは、
「人生の質」となる。


でもね、
私たちは、
毎日が忙しすぎて、
ほんのちょっとした時間さえも確保できない。

全ての人に、
1日24時間が平等に与えられているにも関わらず、
「忙しい」、「時間がない」と言ってバタバタしている私たち。
一方、余裕を持って仕事をこなし、プライベートを楽しんでいる人もいます。

睡眠も大切だし。
限られた時間のなかで、どうやって余白を生み出すのか?

余白を生み出すというより、
余白に価値を見出せず、
余白以外のことを優先させているのかもしれない…。

だから、どうしたらいいのよ!
どうやって時間を有効活用したらいいのよ!

そのような声が聞こえてきそうなので、
時間の使い方を見直す7つのポイントをお伝えして、
余白の考察を終わりにしたいと思います。

【時間の使い方を見直す7つのポイント】
①ズラす
②前倒しする
③分解する
④楽しむ
⑤捨てる
⑥買う
⑦俯瞰する

①ズラす
世間一般のパターンにとらわれない。人と時間をズラことで、余白のある時間の過ごし方を実現することができます。生活のリズムをワンテンポずらせないか、すべての行動を見直してみる。そこから余白が生まれます。

②前倒しする
締め切りや納期があったら、期日より早く仕上げる。スピードは、信頼を獲得する力にもなります。何より、そこに余白が生まれるのです。

③分解する
細切れにすると時間は増える。時間と言うのは細かくして、それを継続することで、それは価値となるのです。

④楽しむ
これは前倒しにもつながるのですが、やりたくないことはゲーム化する、楽しむということです。私たちはやりたくないことを先送りすることで時間を浪費していることがあります。
 

⑤捨てる
人間関係をシンプルにする。「誰と付き合うか」ではなく「誰と付き合わないか」だと思います。人間関係のリスク管理をすることで、トラブルに対応したり、無駄な時間に巻き込まれたりすることが防げるのです。

⑥買う
不得意分野はアウトソーシングする。不得意なことをやろうとすれば、時間もかかります。知識やコツを熟知している人ならすぐに終わることも、よく分からないから一日かかることもあるのです。
 

⑦俯瞰する
長い目で人生を見つめてみる。人生に対する時間軸を引き延ばして考えることで、今の自分に何が必要なのかがわかるのです。すると、今やらなくても良いことが見えてきます。毎日の生活に追われていると見えなくなってしまうものがあります。俯瞰することによって、その状態から脱却することができるのです。


人生で最も大切なこと、それは 笑顔で心穏やかに生きること。これだけで、私たちは、人として価値がある。これだけで、私たちは、まわりの人に貢献でき、まわりの人を幸せにできる。