話を聞くことが秘めている力…
コーチング、カウンセリングに関わらず、
悩みや問題を抱えていて、
友達に親身になって話を聞いてもらったり、
相談できると、元気になる。
それは、自分の感情や考えなどを他者に伝える『自己開示』によって、
私たちの脳内三つの部分が活性化されることによってもたらされるとのこと。
一つは意欲と関係している内側前頭前皮質、
あと二つは快楽物質ドーパミンに関連する側坐核と腹側被蓋野。
意外にも、食べ物やお金、セックスなどで得られる満足感や快感と関係している部分と一致している。
さらに、「他の人について思考を巡らすのではなく、
自分自身の信念や選択肢などについて話す際に、
脳がもっとも強く反応する」とのことです。
説教をする人は、「あなたのためだよ」とよく言います。
しかし、残念ながら説教をしている本人のほうが、
相手よりはるかに快感を感じていることを、脳科学が明らかにしています。
(だから、説教はなくならないのか・・・。)
一方で、話を無視された時に味わう精神的な苦痛を、
肉体的な痛みにたとえると「麻酔を使わない分娩」や
「がんの治療」に匹敵するという心理学の調査結果もあります。
(だから、寂しさに包まれてしまうと生きる希望を失うのか・・・。)
私たちの脳は、話すスピードの200倍のスピードで回転していると言われています。
話さないと、自分が何を考えているのか、自分でもよくつかめないことがあります。
つまり、話してみて初めて、自分が何を考えていたのかに気がつくのです。
「話す」ことは、これだけ話し手にとって力になるとわかれば、
誰かを元気づけたい時や、意欲を高めたい時は、その人からたくさん話を聞くことが一番だ。
話を聞くだけで、私たちが思っている以上に、相手に良い影響を与えるのだ。
未来は対話の中にある。
人生で最も大切なこと、それは 笑顔で心穏やかに生きること。これだけで、私たちは、人として価値がある。これだけで、私たちは、まわりの人に貢献でき、まわりの人を幸せにできる。