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ロードバイクの中に折れて埋まってしまったボルトを自力で取り外した方法

今年、2020年5月に購入したドイツメーカーのFOCUS IZALCO MAX Di2、とても気に入って使っておりました。

しかし、ディスクブレーキの調整時に、ボルトが折れて、カーボンのフレームにボルトが埋まってしまいました。今回は、ある方法で、ボルトを取り出すことができましたので、紹介します。


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フロントのディスクブレーキの調子が悪く、トルクレンチで調整していたときのことです。なんと!ボルトの頭が折れてしまいました。しかも埋まったのはカーボンのフォーク。取扱注意だし高価なパーツです。

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ディスクブレーキの台座はカーボンのフォークに直接ボルトで装着する仕組みです。

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折れたのは、↑の「SHIMANO」と書かれているブレーキのキャリパーを装着するためのボルトです。

自転車屋に相談するも・・・

ということで、これはやばい!ということで、近くの有名なサイクルショップへ持ち込みました。

見せた瞬間に「これは難しいですね・・・少しでも頭が出ていれば可能性はあるけれど」と言われ、別の大ベテランっぽい人も「あー。これはムリですね・・・」と難しそうな顔。

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完全に埋まってしまっていますから、簡単には取れないのはわかっていましたが、ショック。

できる手段としてはメーカーからの新しいフォークの取り寄せでフォークごと交換する、もしくは本体の買い替え。フォークの取り寄せはドイツからの輸入が必要で数ヶ月かかる上に58000円+工賃という高額な見積。自転車買い替えにしても同じグレードを買おうとすると50万はする・・・。

「持ち帰って考えます」と言って店を後にしました。

調べても出ない「ネジ取りのプロ」

都内で埋まったネジを取るプロはいないか、ネットでひたすら検索しました。しかし、ない。なめちゃったネジを外します!っていう業者をいくつか見つけたので連絡して見るも、「折れちゃったのはムリ」と断られました。意外にねじ取りのプロはいないんですね・・・

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仕方がないので自力で取る方法を選んだ

埋まったネジを取るために使われる道具の一つに「ネジエキストラクター」というものがあるのだそうで、素人がやると余計に悪化すると書かれている記事もあって、かなりリスキー。

でも、そもそもそれをやってくれるプロを見つけられず、業者がムリなら自分でやるしかないということで、どうせ壊れても、元から使えないことには変わりはないので、賭けてみました。

買ったのはこちら。

まず、ドリル用のナットで、ネジに穴を掘り、その穴に対して、逆ネジになったエキストラクターを入れ、反時計回りに回すことで外せるというもの。

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今回折れたボルトは4mmの細いボルトなので、ドリルはそれより更に細い、1.5mm程度のものを選ぶ必要がありました。

ただ、ドリルに関しては金属を掘るので、この変なドリルじゃちょっと力不足かな?と思い、保険でチタンコーティングのドリルも同時に注文。これ、買っておいて良かったです。大活躍でした。というか、買わなきゃボルトを外せませんでした。

いよいよボルトに穴を開けていきます!

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このスクリューナットでひたすら掘るも、全然掘れない!

ということで、保険で買っておいたチタンコーティングの一番細い1.5mmのドリルに切り替えてトライ!これ凄いです。硬いボルトに簡単に穴が空きました。これを買ってなかったら作業時間10倍ぐらいかかってたかも。

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最後は空いた穴にこちらの逆ネジのエキストラクターを差し込み、ドリルの設定を「反時計回り」に設定して、慎重に回していきます。

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取れた!!!!!!自転車屋でも業者でもムリと言われた、埋まってしまったネジが取れました!!しかも所要時間30分。自転車屋で6万ぐらいかかると言われましたが、5748円で済みました!

まとめ

以上、ドリルとエキストラクターで折れて救出不可能と言われたボルトを取りだした方法を紹介しました。うまくいくかどうかはわかりませんが、高級なバイクを何もせず捨てるよりは、多少リスクがあっても可能性のある方法で挑戦した方が良いですね・・・。

紹介した作業は、自己責任でお試しください。自転車屋でも言われましたがボルトが折れるなんて初めて聞いたとのことです、取り扱いには注意します・・・。



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