『となりのせきのますだくん』武田美穂
自分は、子どもにとって「ますだくん」になっていないだろうか。
みほちゃんの気持ちを聞かないで、
一方的にテリトリーを決めて、入ってきたら睨んだり、
苦手なものや嫌いなものを指摘したり、
頼まれていなのに縄跳びを教えてやるって言ったり、
断られて腹を立てて怒ったり、
最初は、この年頃の男の子って、こんなことするよね、
と、ほほえましい気持ちで読んでいた。
でも、いままで怪獣だった「ますだくん」が、
みほちゃんと人間の姿で並んでいる最後のシーンを見て、
ほほえましい気持ちが、