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宇想月
2024年5月3日 23:45
どこから聞いてきたのか。Tさんが訪ねてきた。私がまだ独身で、実家暮らしだった頃の話である。一応、日本◯◯心理学会から、心理士のライセンスをもらっていた。 あの家の学校の先生やってるのが、悩みを何とかしてくれるという根も葉もない噂が狭い街を駆け巡ったそうである。しかし、認定証なる紙切れ一枚しか持っておらず、臨床経験は、演習等で学んだだけであった。 母の安請け合いを反故にできず、渋々相談する
2024年5月18日 18:50
予約した時刻に、Tさんの訪問。予想通りの話から始まった。「無理でした」「高2のと、3歳の頃とでは、何もかも違い過ぎます」「3歳のような接し方をする前に、私と目を合わせてもくれないんです。声をかけても生返事しか返って来ないんです」「あれから、何も進んでいません」「こんな子にしてしまったのは、私のせいなんです」「私が悪いんです」 どうやら、自己否定的な話が、どんどんエスカレートしてい