エシカル消費とは?

定義

消費者庁の定義によると•••

「消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。」

とされています。

「言葉が難しいので、何をしたらいいのか分からない」という話をよくお聞きします。

しかしながら、無意識のうちに実施していることがほとんどで、写真の通り、知らないうちに該当する消費行動をしているのではないかと思います。

1番身近なものでは、地産地消もエシカル消費になります。
※コーヒーに限れば地産地消は難しい分野ですので、当店では、環境の観点で自然栽培、有機栽培、有機JAS認定されているコーヒーを中心に採用させていただいております。

何ができるか?

消費者としては、安いものを選ぶ心理が働きますが、なぜ安いのか?を購入前にその裏にあることを考えることが重要とされています。

例えば、同じサイズの紙でもFSC認証品と非認証品があるとすると、価格が大きく異なる場合があります。
なぜ安いのか?を考えると、アマゾンの森林伐採した木材、安い賃金の労働者からの搾取など様々な問題が孕んでいる可能性があります。
当然ながら、FSC認証品は適正な木材、適正な労働者への支払いなど適切な管理をされたコストがかかっているので、非認証品に比べると当然高くなります。

必ずFCS認証品を買える状況かどうかという問題もあり、ここまで来るとなかなか難しくなりますが、頭の片隅にあるだけでも意識は随分と変わると思っています。100%行動するだけでなく、まずは意識することが大事と考えています。

それぞれの立場として

いち消費者として、目の前に見える商品は「点」でしかなく、どういうルートや経緯で販売されているのか見えにくい商品も多くあります。

それを「線」として過去から商品としての終わりまりまでを考えた設計や流れを考えたり、正しく伝えるのが事業者側の「エシカル消費」になります。
いくらいい製品でも、作る際や最終処理する際に環境を破壊したり、根本解決にならない場合は見直しが必要という時代になってきています。
例えば、
プラスチックをリサイクルした商品→使用後にまた同じプラスチックに戻すことができるのか(水平リサイクル)、ゴミとして捨てられるのかでは結果は大きく変わってきます。
これをリサイクルした商品であることだけにフォーカスすると、グリーンウォッシュと呼ばれる見かけ上環境に配慮している活動と批判されることがあります。
(2018年 イギリスのマクドナルドで、リサイクル100%可能と言われた紙製ストローが実は廃棄されていたと批判された事例があります。)
特に影響力のある有名企業や人ががこのような発信をすると、世間一般には正しいと誤認する可能性が大いにあります。

事業者は、どのような商品であるかの説明は客観的にかつ根拠に基づくことが必要と考えています。

消費者と事業者の行動をマッチングさせる仕組みつくり!世界との調整、正しい情報の発信は、「行政」の役割と考えています。

それぞれが独り勝ちのために独立した行動をするのではなく、三位一体となるべく社会として動く活動だと考えています。

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