見出し画像

可燃ごみが資源に!?

環境省のデータによると、令和2年度の一般廃棄物量は4,167万t、国民1人当たり901g/日のゴミを排出しているという結果になっています。

これらのゴミは焼却施設での燃焼処理が一般的です。
一部発電して、電気として回収されますが、カーボンニュートラルの観点からは程遠いのが現状です。

そんな中、2017年に積水化学工業㈱が発表した微生物の力でゴミをエタノールに変換する技術の実証プラントが完成し、稼働を始めたようです。
能力は20t/日で、一般的な焼却施設の1/10の能力です。
※伊勢市の焼却施設能力 : 240t/日

エタノールはプラスチック製造の出発原料一つであるため、これらを原料とすることで石油由来プラスチックを減らすことができるようになります。
住友化学㈱や資生堂㈱が協力し、今後は化粧品容器の製造を進めることも発表しています。

このプロジェクトは「UNISON」と名付けられて、計画を見ると身近にサーキュラエコノミーを感じられる内容になっています。
また、ケミカルリサイクルよりも自治体との相性が良いと感じます。

一般廃棄物の焼却施設は、老朽化が進み更新などが必要になっています。
この技術のスケールアップが達成すれば、焼却施設の代わりに建設することで、一般廃棄物を資源として活用することができます。

今後の注目技術です。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?