「死にがいを求めて生きているの読み終わった」2023年5月1日の日記
疲れる、とにかく疲れる作品だった。
朝井リョウは若者の危うさを書くのが本当にうまい。
客観的に見ればなんでこんな事するんだろう、未来が悪くなるのは明らかなのにと登場人物たちにイライラするのだが、当事者になったらこうするんだろうなとも思ったりして、自分の中にある馬鹿さを突きつけられているようで読みすすめるほどに苦しくなっていく。
それなのに読む手が止められず、行く先が気になる。朝井リョウ作品では何度もこの葛藤を体験させられている気がする。
ただ、今回の作品はそれが顕著であった。