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Rebel in the Rye

J.D.サリンジャー の伝記映画
ライ麦畑の反逆児 ひとりぼっちのサリンジャー


サリンジャー、たぶん中高生位の時期に1度くらいはこの人の本を手にとったことがある人は多いんじゃなかろうか

「ライ麦畑でつかまえて」はあまりにも有名だし

多分にもれず私もこの本を読み、そのあと「ナイン・ストーリーズ」や「フラニーとゾーイー」を手に入れて読んだ


この映画は、若い頃何をしても中途半端だったサリンジャー(映画ではジェリーとも呼ばれる)が書くことを目指して大学で学び、何度もボツをくらいながらも初めての掲載によろこび、しかし戦争で招集されてドイツに送られ、仲間を戦争で失い、ホロコーストの様子を目の当たりにし、それでも自分の内面と戦いながら書き続けていく様子を、たぶん大きく誇張することもなく描いている


彼の書きたい気持ちと書いたものは実を結ぶのだけれど、今度は大ヒット作となったおかげで、熱狂的でおかしな読者たちが家の前で待ち伏せしていたりという身の危険に晒される

そこから社会とのつながりを遮断し、救いを求めて禅にのめり込み、田舎に居を構え、隠遁生活へと進んでいくジェリー
見ているだけで、切ないし、辛い


若い頃の感性はすごく特別だ
そしてそれは無くしてしまってから気がつくような気がする
あの頃貪るように読んだ本たちは私の一部になっているんだろうか。


ちょっとだけでも気に入って頂けたなら嬉しいです。