見出し画像

「アニメ:葬送のフリーレン」を観た感想(一部ネタバレ注意) ~私から見える景色をお花畑に変えたい~

葬送のフリーレン - Wikipedia

タイトルからはどのようなアニメか想像がつかない。50代の私は、メディアのターゲットからは完全にはずれているので、直接の情報など入ってきやしない。

テレビをつければ紅麹の騒ぎでもちきりだった(ある意味メディアからはそればかり情報が入ってくる)。
健康界隈では、先日まで膵臓膵臓とやたら膵臓の話(肝臓もそうだね)だったが、最近は腎臓の話がメインになった(もはや膵臓や肝臓は古いのか?いやいやそうではなく💧)。健康業界には健康業界の流行があるね。

だが半年くらい前に、息子が学校から帰ってくるなり、たまたま「フリーレンの最新話を観なきゃ!」といって急いで画面を覗き込んでいた光景が、ずっとひっかかっており。
興味本位でNetflixで観始めたのだが、これが面白くて止まらなくなった。

つい今しがた、6/2現在で全28話公開されている分を全部観終えた。
印象に残った2つのシーンについて、感想。

感想①「理屈や理論ではたとえそうだとしても、気に食わない相手にはYESとは言わない」

宮廷魔法使いデンケンが言った言葉。
アニメのこのシーンでは、無理な要求を押し通す為に、魔力切れのデンケンが、素手で殴り合う。
地球上で行われている戦争の本質、というものにも通じるものを感じた。何をやってもわかりあえないが、どうしても「気に食わない(要求に応じない)」というのであれば、最後は戦争(素手で殴り合い)になる。

裏を返せば、理屈や理論が間違っていたとしても、気に入った相手にはYESと言ってしまうのも、それもまた人である。だからビジネスの場では、飲み会による親睦や、貢物などが欠かせない。(私はそういうのは嫌いなんのだけど。仕事はあくまでもビジネスライクであるべきだ。)

だからといって、利己的に飲みニケーションや、単純接触の機会を増やせば解決するわけでもなく。今も昔も難しいテーマだな。

感想②「フェルンは生まれた時から、ゾルトラークがあった」

若者魔法使いフェルンがベテラン魔法使いの強敵とやり合う際に、ジェネレーションギャップが勝機である、なぜなら「一瞬考えなければならないから、そこが隙になる」と、フリーレンが伝えたシーン。

語り尽くされた事だが「デジタルネイティブ世代」と「デジタルネィティブでない世代」の関係に似ているなと思う。
ベテランのエンジニアがベテランであるが故にどうしても若者のエンジニアには勝てない理由がこれである。

もちろん、ベテランだって勉強をすれば、若者と同じ仕事をすることは可能であるが、「若者と違って一瞬考える必要が生じる」という点がどうにもならない。仕事の中で、その一瞬一瞬が細かく積み重なり、成果(質・量ともに)は若者に『若干』劣る事になる。

ここで言う『若干』に対してどれくらい過敏に反応するかどうかが、会社によって様々である。そうと知りながらベテランを積極活用する会社もあれば、オジサンというだけで拒絶反応(オジサンダメ、若者最高!)をするような会社もある。
この背景には、デジタルデバイドに対する社会的認知の低さを原因とした、差別・偏見・誤解の問題が、日本社会には根強く横たわっているものと思う。

50歳を迎えたベテランエンジニアの私としては、このような差別・偏見・誤解に立ち向かっていく事が、新たなる主戦場に加わり。
これまで30代40代までと違って見えてきた景色である。

この景色を「お花畑」に変えられないだろうか。などと、思った。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?