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ポートピア連続殺人事件をクリアしないと成仏しない霊にとりつかれた

文:井上雑兵
絵:フミヨモギ

※注意※
この物語には「ポートピア連続殺人事件」のネタバレが含まれています

「……なんて?」
 今しがた耳にした言葉がうまく理解できなくて、私はユカリに聞き返す。
 見慣れた登下校の道を歩きながら、彼女は先ほどの言葉を繰り返す。

「わたしね、ポートピア連続殺人事件をクリアしないと成仏しない霊にとりつかれたみたいなの。どうしようサエちゃん」

 冗談を言っているわけではないっぽい。いつものぽやっとした表情が少しだけ引き締まっているような気がしないでもないからだ。

「なるほど」

 なにがなるほどなのか、私にもわからない。

「……なるほどね」

 謎に繰り返しつつ、私は空を見上げる。大きな雲の切れ間からのぞく初夏のまばゆい日差しは、誰であろうとおかまいなしに降り注いでいる。
 暑い。
 これだけの猛暑だ、ときには人体に深刻な害をなすこともあるだろう。
 普段は風邪ひとつひかない頑丈な娘の脳になんらかの作用をおよぼし、妄想だか幻覚だかを見せることもあるかもしれない。

「わかってくれた?」

 すがりつくようなユカリに、私はそっけなく答える。

「わかった。熱中症のおそろしさが」
「まったくもってわかってないよ!」
「や、私も知らんし。なに、そのポートピアって」
「わたしもわからないけど……ちょっとぐぐってみる」

 ユカリは立ち止まってスマホを操作する。

「検索したらなんか歌の動画が出てきた」

 間髪入れずに再生するユカリ。
 なんというか……とてつもなくレトロなイントロが流れる。

「あ、これゴダイゴだね。うちのパパが大好きなんだ」
「へえ。私のお父さんも聴いてたのかな。CDとか残ってないかな」

「レコードとかね。サエちゃんのお父さんって、そういうレトロなものが好きだったんでしょ」
「あー、うん。どうだったっけな」

 男声ボーカルの心地よいハーモニーを周囲に振りまきながら、私たちは再び歩きはじめる。始業まではまだ余裕があるけれど、あまりちんたらしてもいられない。

「パパ、疲れてるときはいっつもモンキーマジックを夜通しヘビロテしてるんだよ」
「疲労に効くんだ……モンキーマジック……」
「それはわからないけど、中毒性はあるよ。サエちゃんも十時間ぐらい連続で聴きつづけたら、もうモンマジなしには生きていけなくなるよ。まさに猿の魔術だよ」
「ゴダイゴやばいな。あとゴダイゴのつづりってGODIEGOなんだ」
「そうだよ。GO・DIE・GO……生きて死んでまた生きる、すなわち輪廻転生ならびに不死鳥を示しているんだよ」
「やば」

 心の底からどうでもいい豆知識を仕入れつつ、学校に到着。

「保志さーん、もう予鈴鳴りますよ! いそぎなさーい」
「はあーい!……いそご、サエちゃん」

 この炎天下でも生徒の遅刻撲滅に余念がない風紀当番の先生にどやされつつ、私たちはあわただしく校門をくぐる。

「ゴダイゴは全然関係ないよサエちゃん!」
 お昼休み、校庭の片隅にある静かなランチスペースにてお弁当を食べ終わり「ごちそうさまでした」と手を合わせた直後にユカリは叫ぶ。

「え?」
「だからゴダイゴの名曲ポートピアは関係なくて、わたしたちはポートピア連続殺人事件をクリアしないといけないんだよサエちゃん!」
「ああ……なんだっけ。また霊にとりつかれたんだっけ」
「そう。ゲームが大好きなおじさんの霊」

 ユカリは昔から、たまにそういうことを言い出す。ある日突然なにやらへんてこな霊にとりつかれ、そのお願いを叶えてやろうと奔走するのだ。
 マジもんの霊感少女なのか、はたまた単なる不思議ちゃんなのか、本当のところは私にはわからない。わからないが、どちらであっても私はかまわない。どう転んでも、ユカリはユカリだし。
「こんなこと信じてくれるのはサエちゃんだけだから」
 そう言ってまっすぐな瞳を向けられたら、私は観念して彼女を手伝うしかない。

「ちょっと調べてみたんだけど、ポートピア連続殺人事件っていうファミコンゲームのことみたい」
「ふぁみこん?」

 聞けば、それは私たちが生まれる前よりもさらに昔に発売された家庭用ゲーム機のご先祖様みたいなものらしい。

「うわ、なつかしー。超レトロなやつじゃん」
「そうそう。カセットを入れ替えて遊ぶんだって」

 校庭から校舎に戻る道すがら、今後のことを相談する。
 ユカリはいたって真剣にそのポートピアなんとか事件をクリアしようとしている。ため息混じりに私はそれに付き合うのだけれど、内心ちょっぴり楽しさを感じている。
 もちろん、そんなことはおくびにも出さないけれども。

 あくる日の放課後。
 かくしてユカリの部屋の液晶テレビに伝説のレトロゲーム機が接続される。

「ユカリ、あんたよくこんなの準備できたね」
「あっ……うん。おじさんのご家族にね、ちょっと協力してもらったんだ」

 おじさん、というのはユカリにとりついている「ポートピア連続殺人事件をクリアしないと成仏しない」とかいうけったいな霊のことだ。考えてみれば当然だが遺族がいるらしい。
 でも、よく協力してくれたなって思う。

「なんかねえ、初代のファミコンだと普通のテレビにはつなげないから、ちょっと新しいタイプを貸してくれたんだよ。線の信号を変換する機械もいっしょに」

 いたれりつくせりである。いったいどのように話をしたのかわからないが、ときどきユカリの怪物的なコミュ力が恐ろしくなる。

「よーし、スイッチいれるよー」

 ユカリが宣言して、玩具じみた(実際に玩具なんだけど)ゲーム機の電源スイッチを入れる。機械音痴のユカリだけど、これだけシンプルなつくりであればさすがに大丈夫らしい。

「あっ、出た出た」

 液晶テレビに、とてつもなく素朴なドット絵の町並みと人形みたいな顔の男の人が表示される。
 おもむろにパトカーのサイレンを模した電子音が鳴り、タイトルが一文字ずつ出現する。

ポートピアれんぞくさつじんじけん

「お、シンプルだけどなんか雰囲気あるな」
「空に太陽が描いてあるのがかわいい」

 のどかな感想を漏らしつつファミコンのコントローラを握ったユカリがボタンを押すと、ゲームがスタートする。
 人形みたいな男はヤスという名前で、部下の刑事らしい。

 どういうふうに そうさを はじめ ますか?

 などと表示されるが、なにをすればいいのかまったくわからない。そもそも事件についてなにも知らないし。

「えっ、ちょっ、説明不足すぎでしょヤス」
「サエちゃん、しかたないよ。ヤスさんとは初対面みたいだし」

「初対面の部下と二人でいきなり殺人事件の捜査ってのもどうなのよ」

 ツッコんでいると微塵もゲームが進まないので、とにかく画面右側に並んでいる命令を試していく。
「ピッ、ピッ」という命令の選択音と、メッセージが表示されるときの「ぽぽぽっ」という音が交互に繰り返される。

「……BGMとかないのな、このゲーム」
「うん、ちょっとさびしいよね。ゴダイゴでもかけようか、サエちゃん」
「いやいや、やめとけやめとけ」

 そう言って止めたのに、ユカリはスマホでモンキーマジックを流しはじめる。

「うーん……」

 さも意外だったというようにユカリが首を傾げる。

「思ったより合わなかったねえ、このゲームとゴダイゴの音楽性」
「ほんの少しでも合うと思っていたのが驚きだよ私は」

 ていうか、せめてモンキーマジックじゃなくポートピアを流すべきだろ。いやどのみち雰囲気は合ってないんだけど。
 ユカリがしぶしぶスマホを操作して音楽を停止すると同時に、部屋のドアが開き、ユカリの小型版みたいな女の子が顔をのぞかせる。

「あ、ナナミ。どうしたの」

 ナナミと呼ばれた少女は、姉とは対象的な無表情でぽつりと口を開く。

「……モンキーマジック、きこえたから」

 おじゃましてます……と私が挨拶するより前に、ナナミちゃんはさっといなくなってしまう。まるで小動物のようだ。

「ごめんねサエちゃん。あの子、ちょっと恥ずかしがり屋でさ」

 
ちょっぴりショックを受ける私をフォローするようにユカリが言う。

「部屋に閉じこもっちゃったときとかは、ゴダイゴを流すと出てくるんだけど」
「日本神話か」

 そうしてユカリと殺人事件の謎を解く毎日がはじまる。あとになって思えば、まるで絵本に描かれたお話みたいにきらきらしていて、夢みたいな日々が。

 とんでもないことにポートピア連続殺人事件というゲームにはセーブ機能が存在しないため、ゲーム機の電源を切ると完全に最初からやり直しになる。

「これだからレトロゲームは……」
「ちょっとは覚悟してたよ。ゲームの説明書にも、スイッチを切ったらやり直しになるからこまめにメモを取れって堂々と書いてあるし……」

 ユカリが苦笑する。手元にはメモ帳を置いて、律儀にゲームの要点を書き記している。これが分厚い手帳とかだったら、刑事とか探偵っぽく見えなくもないかもしれない。
 ここ何日かの捜査で、ユカリの捜査手帳はかなり充実してきている。
 容疑者と思われた男の自殺、そして第二の殺人事件の発生まで。
 なぜか被害者の屋敷に存在する巨大な地下迷宮もきっちりマッピング済みだ。

「いやおかしいだろ、屋敷の地下に迷宮て」
「まだまだこのゲームに新鮮なツッコミができるサエちゃんもすごいと思うけどね」

 おそらくもうゲームは終盤を迎えている。
 屋敷の地下迷宮に隠されているという最後の秘密を探しているのだが……。

「うーん、もう迷宮でいけるところは全部行ったし、どうすればいいのかなあ」

 ここに来て捜査は完全に行き詰まってしまう。
 文字通り迷宮でさまようユカリ。その顔には、珍しく苦悩の色が浮かんでいる。
 ネットかなにかで調べれば、おそらく一瞬で解法はわかるだろう。けれどもユカリはそうしない。

「霊のおじさんが言ってるんだけど、これは二人の力だけで解決しなきゃいけないんだって」
「……二人で?」
「うん。わたしとサエちゃん」

 まったく意味がわからない。
 テレビ画面には灰色の地下迷路。もう見飽きた平坦な壁、壁、壁……。
 あれ。
 ちょっとまって。……どうして?

「ユカリ、そこの壁……」
「え?」
「隠し部屋とか……あるかも」

 ユカリが手帳に書き写した地図と現在位置を見比べる。

「あっ……たしかに、ここだけちょっと空間が空いてそう。気づかなかった。さすがサエちゃん!」

 いや、ちがう。
 今気づいたんじゃない。私は前から知っている。
 この迷宮を、隠し部屋のことを知っている。

「壁に体当りしたら、隠し部屋があったよ!」

 思わぬ捜査の進展に大興奮するユカリ。

「その部屋で、だれかを呼ぶ……」
「あ、そうか。守衛のおじいさんが地下から声が聞こえるって言ってたよね」

 ヤスが叫ぶと、隠し金庫が出現する。その中には被害者の日記がある。
 それを私は知っている。
 そうだ、私はファミコンを……このゲームのことを知っている。
 ユカリからファミコンのことを聞いたときに「なつかしい」と感じたけれど、よく考えたらそれもおかしい。自分が生まれる前のゲーム機のことをなつかしく思うなんて、あるはずがない。
 だとしたら、私は。
 私は、いつか、昔に、だれかと、いっしょに。

 二人で……いっしょ……に?

 気づけば、ユカリが私を見つめている。じっと、大きな目をこちらに向けている。

 テレビ画面の中で、ヤスは捜査本部に戻っている。
 そして次の命令を待っている。
 まるでその姿をなぞるように、ユカリも私の言葉を待っている。
 私は知っている。
 犯人はヤス。
 物語の冒頭から登場する、自分の部下。
 その証拠は、肩にある蝶の形の痣だ。
 だからあとは、彼の服を……

「ね、ねえサエちゃん、もう今日はここまでにしようか」

 うつむきながらユカリは告げる。

「えっ、でもユカリ、たぶんもうすぐクリアでき……」
「サエちゃん」

 私の言葉をさえぎるように、ユカリが私の名を呼ぶ。

「ね、また明日やりなおそ? 明日がだめなら、明後日も。その次の日も……ずっと。もしゲームがクリアできなかったとしても、それはそれでさ、きっと楽しいよ」
「ユカリ……?」

 なぜユカリはそんなことを言うのだろう。あれだけこのゲームをクリアしようと意気込んでいたのに。
 できるだけゆっくりと、私はたずねる。

「でもさ、ユカリ」

 彼女は唇を噛みしめ、黙っている。まるで刑事に尋問される犯人みたいに。

「ユカリはさ、ぜんぜん楽しそうじゃないじゃん」

 なにかに耐えるようにうつむき、小刻みに震えている彼女の肩を、私は抱きしめてあげたいと思う。
 でも、それは叶わない。絶対に。

「……だって……だって」

 絞り出すような、ユカリの涙声。

「事件を解決しちゃったら、サエちゃんともう会えなくなっちゃうから」

 彼女は泣いている。

「そうか。そういうことか」

 ようやく私は理解する。いや、思い出す。

「成仏するのは私……なんだね。私、もう死んでるんだ」

 私はもう、死んでいる。
 どうして気づかなかったんだろう。
 考えたらユカリとしか会話してないし、ユカリ以外の誰かが私に声をかけることもない。当然だ、ユカリ以外の人には私の姿が見えないのだから。
 スマホを操作することもできなければ、ユカリに触れたり、代わりにゲーム機を操作することもできない。だって肉体が存在しないから。
 悲しみとか驚きよりも、ただ納得っていうか……なにかがすとんと腑に落ちた気がする。

「ユカリ、私って、いつどうやって死んだの?」
「……今年の春に、交通事故で……」
「そっか」

 その記憶は思い出せないけれど……きっと思い出さないほうがよいのだろう。

「わたしにとりついてるおじさんの霊ってね、サエちゃんのお父さんなんだ」
「そうか。たしかに私のお父さん、古いゲームが好きだったなあ。どうして忘れちゃってたんだろう」
「おじさんね、あっちの世界から……サエちゃんを迎えに来てくれたんだって」
「お父さんが……」
「でも、サエちゃんがお父さんのことを忘れちゃってるみたいだから、ずっと困ってたんだって。忘れられてしまうと、その人に言葉が届かないんだって……」
「そうか。だからわざわざユカリを通して……」
「うん。思い出のゲームを遊んで最後までクリアすれば、きっと思い出せるからって。このファミコンとポートピア連続殺人事件のカセットは……サエちゃんの形見分けでわたしが引き取ったんだ。おじさんに言われて」

 ユカリが語る真相を聞きながら、私の中で長らく忘却の海に沈んでいた記憶のかけらが次々とよみがえっていく。

「うん、思い出した。私のお父さん……ずっと昔に死んじゃったけど……。ポートピア連続殺人事件をいっしょに遊んだことがある。私、お話が終わってしまうのが嫌で、どうしてもヤスに最後の命令を出せなかったんだ。今のユカリみたいに」

 それを聞いて、ほんのかすかにユカリは微笑む。

「最初は、わたし……サエちゃんがお父さんといっしょに天国にいけるように、ゲームをクリアしようと必死だった」

 そこでぐっと唇をゆがめる。私に初めて見せる苦悶の表情。

「でも、二人で遊ぶのがほんとに、楽しくて……わたし、楽しくて……」

ユカリはときおり息継ぎをするようにして、つらそうに言葉をつむぐ。

「またサエちゃんとしゃべることができたのがうれしくて……この事件を解決したらサエちゃんと本当にお別れなんだって思ったら……わたし……わたし……ごめん、ごめんねえ……」

 とめどなくあふれる涙を手のひらでぬぐいつづけるユカリ。
 それを見ていると、ぎゅっと胸を締めつけられるような気がする。もう私の身体はどこにも存在しないはずなのに。
 私がユカリを苦しめている。
 自分が死んだことにも気づかず、のうのうと友人づらしてユカリの隣に浮かびつづけていた私。
 彼女のそばに駆け寄って、その涙をぬぐってあげたい。
 けれど、もうそれは私にはできない。
……それでも私は、大事な友だちの悲しい涙を止めなければならない。

 そのとき、ヤスに命令が出される。
 ファミコンのコントローラに誰も手を触れていないにもかかわらず。

 なにか とれ
 ふく

「うそ……どうして?」
 
目を見開いて驚くユカリ。
 これは私の力なのだろうか。霊だし、ポルターガイストの一つぐらい起こせるのかもしれない。
 あるいは……ヤス自身の意志なのかもしれない。
 プレイヤーである私たちの忠実な部下としてもっとも身近にいながら、真犯人であることをひた隠しにしてきた彼の、葛藤の結果。ちょっとだけ、今の私に似ているなって思う。

 なにか とれ
 ふく

「気づいてあげられなくてごめんね、ユカリ。泣かないでよ。だって私はさ、ずっと楽しかったんだよ。生きてる間も、なんなら死んだあとだって……」
「いやだよ、サエちゃん……いかないで」

 なにか とれ
 ふく

 ヤスに最後の命令が下され、かくして事件は解決する。
 だからと言って、それでみんながすぐに笑えるわけじゃない。残された人たちの悲しみがきれいさっぱり消えるわけじゃない。
 それでも。

「ねえユカリ、いつかまた会えるよ。生きて、死んで、また生きる……でしょ」
「サエちゃん……」

 事件の終焉を告げるサイレンの音が、遠く響いていく。
 それにシンクロするかのように、泣きじゃくるユカリの姿もまた遠くなる。
 部屋に妹のナナミがやってきて、姉の肩をそっと抱きしめている。
 最後にその光景を見て少しほっとしながら、私はこの世のすべてに別れを告げる。

 まばゆく輝き、白く消失していく雪のような世界の中で、私はなつかしい人の声を聞く。
 私を呼んでいる。
 そちらへ腕を伸ばす。すると、あたたかで大きな手のひらに優しくつつまれる。
 小さな子供のように手をひかれていると、私の中から不思議とたくさんの想いがわきあがってくる。
 おとぎ話に出てくる宝石のような、きらきらした夢のかけら。
 もう二度と手放さない。どんなことがあっても忘れない。
 だから。
 つたない言葉になるけれど、どうか伝わってほしいと思う。
 いつかいっしょに遊んだ昔のゲームのこと。
 耳から離れない昔の名曲のこと。
 昔から今まで、そしてこれからもずっと大事な友だちのことを。


初出:HeNove 20
イラスト:フミヨモギ

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