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神の声を聞きました

子供の頃に読んだ三国志の話の中で、一番関心に残っていることがあります。
三国志の話をしたいのではないので、興味ない方も、まぁ聞いてください。

諸葛亮は赤壁の戦いで風向きを調べました。
地元の住民に徹底的に調査して、あるタイミングに自分たちが有利になる東南の風が吹くことを知りました。
強い敵に対して不安になっている兵士たち。
その兵士たち向かって、諸葛亮は「これこれこうやって調べて、こういう原理で風向きが変わって東南の風が吹くことが確実だ!、私の戦術を信頼すれば勝てる!」とはしませんでした。
自分は優秀だから信頼させる、納得する理論、このような方法は取りませんでした。

諸葛亮は、私は神の声を聞いたというように、あるタイミングに祈祷の儀式をして、それに合わせるかのように東南の風が吹きました。
これに兵士は、神に守られている諸葛亮に信頼し、自信を得て鼓舞され、果敢に敵を攻撃し勝利しました。
優秀だからではなく、神の声を聞ける自分を信頼させる、この方法の方が強いと諸葛亮は知ってました。

このエピソードに、子供の頃の私は唸りました。自分の実績で信頼させるよりも、
理にかなってるよりも、
神の声を聞けるという方が信頼される
のだと、分りました。
三国志は創作だと議論する声もありますが、そんな事はどうでもいいのです。私も三国志に興味がありません。
神の声というのが1番効果的だというのが、子供の頃に気づいた興味深いところです。


これは、大きなことから小さなことまで世に続いてます。
神風とか現人神の陛下とかの戦前から、現在でも理解を超えたことを神格化したり神がかっていると表現したり。
占いも、易学本を読みながら解説するよりも、水晶玉の前でウーンとうなりながら裏声で話す方が、真実の話のような気がしてしまいます。
弘法大師空海や役小角を尊敬しますが、口に明星(金星)が飛び込んだとか、蔵王権現を感得したとか、後世の人間が盛ったであろうエピソードがあります。
バブルの頃、ある占い師に銀行が殺到してお告げ通りに融資したりしました。


私たちのような物質を持った人間と近いレベルに、物質を持たない存在がいるようです。
隣の奥さんが「あの鈴木さんて、〇〇なんですよ」と言ってきても、鵜呑みにすべきではないように、物質を持たない存在が「これこれこうだよ」と言ってきても、真実である保証はどこにもないのです。

それは人と同じように、
勘違いかもしれないし、
個人の感想かもしれないし、
又聞きかもしれないし、
ただの一般論かもしれないし、
虚言癖を楽しんでるのかもしれないし、
承認欲求のかまってちゃんかもしれないし、
諸葛亮方式のような現人神キャラを演じているだけかもしれません。

実体を持たない存在からの話は、人は信用しやすいです。
私も透明人間になれたら、いろんな人の耳元であれこれ囁くのが楽しみです。
アシュタールさんから聞いた話と、悪意の話を混ぜ合わせて、相手を翻弄するのが面白いのかもしれません。
そんな透明人間の類かもしれないと頭に入れながらいると、何が真実で何が大事なことなのかという事が見えてきます。
相手が透明人間だろうと実体人間だろうと、言った内容を判断するあなたの心の中の声が、神の声なのです。




というふうに、さっき神が私に言ってました。
だから、私を信じてください。
騙されたと思って、騙されてください。


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