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社会人になるのとほぼ同時にLGBTになった僕が語る、社会人1年目で大事なこと。


また、怒られるのいやだな。


昨年、社会人1年目真っ只中で会った僕は、

こんなことばかり考えていました。


僕の上司は理詰め系責任抱え込みまくり

バリキャリ上司。

圧倒的な責任感からいろいろな仕事を

率先して引き受け、

一つ一つの仕事を完璧近くまで仕上げないと

気のすまない人でした。


正直、自分は典型的なゆとり世代的価値観の人間であり、

仕事はほどほどで、WLBを重視していきたいよね。

そんな価値観の人間でした。


そのため、

この上司との価値観が合うはずもなく、

なんでこんなにやる気のある人が上司なんだろう。

そんな思いが毎日ひたすらに浮かんでいました。


入社して、

1ヶ月しても、3ヶ月しても、9ヶ月しても、

この上司とうまくやっていける気がしませんでした。


そのため毎日仕事に行く前、

「また、今日も怒鳴られにいくのか。。

ほんとにやだな。もう転職したいわ。」


この感情だけが僕の全身を包み込み

まだ1年経っていないにもかかわらず、


「仕事、やはり3年続けるべき」

であるとか

「仕事 転職 社会人1年目」

といったことをひたすら検索するようになっていました。


そして入社して10ヶ月ほどした時、

グループメンバーの一人が、諸事情により、

チームから抜けることになりました。


え、うそ、まじ?

ただでさえそこそこ残業してなりたっていたのに、

人員補充なしで、この状況を耐え抜かなきゃいかないわけ?

ブラックやろ。まじ。信じられない。


しかし、組織がそう決めた以上、

もう逃げることはできませんでした。

そこから過労死ラインを超える残業の日々の

始まりです。

毎日夜遅くまで残る日々に、

さすがに

理詰め系バリキャリ上司も疲れているのか、

みるみる顔色が悪くなっていきました。


もともと決して仲が良いとは言えませんでしたが、

上司がかなり頑張って仕事をしていることは

誰が見ても明白だったため、

次第に自分の心がしまるような、

そんな想いに変わっていきました。


この人を支えるんだ。

そしてこの状況をなんとか乗り切る。


身体の芯から強いエネルギーが

みなぎるのを感じるようになりました。


ここからは数ヶ月はあっという間でした。

毎日平均して5時間程度の残業。

そして休日出勤。ときたまタクシー帰りの日々。


もう嫌気がさして、いつ逃げ出してもおかしくないはずでしたが、

絶対に逃げない、という思いが僕の中にはあったため、

毎日率先して仕事に取り組みました。


ろくな飯も食べず、仕事に取り組む日々。

休みも仕事のことが頭から離れず、あまり休めない日々

深夜まで残って上司と仕事をした日もありました。



しかし、自身の全力をつくして仕事に取り組んだ結果、

なんとか受け持っていた案件を終えることができました。


そして、



気づけばもう社会人1年目も終えるような時期、

異動の内示が出るような時期でした。


ぼくはまだ1年目ということもあり、

同じ部署にのこることになりましたが、

バリキャリ系理詰め上司は

部署移動することになりました。


そして現部署最終日、

僕はこの上司からこんなことを言われました。


「君の仕事ぶりを見ていると、どこかずっと他人事のような

そんな感じだった。

だから私も厳しくした。

社会人1年目の取り組み方によって、

今後の仕事のスタンスが決まってしまうからね。

でも、最後の数ヶ月は違っていた。

君はちゃんと当事者意識をもって仕事に全力で取り組んでいた。

その姿は誰から見ても明らかだった。

これからいろいろと大変なこともあると思うけれど、

最後の君の姿を見た私としては、

君ならどこの部署に行っても大丈夫だと感じたよ。

だから今後も頑張って欲しい。

気を抜かないようにね。」


いままでこの上司に褒められたことなど

数回、いや、1度もありませんでした。


この言葉を胸に

社会人2年目の僕は仕事に全力で取り組んでいます。

まだわからないことも多いし、

大して出来の良い人間ではないけれども。