見出し画像

品質志向の高いエンジニアリング組織でQAエンジニアは必要ですか?

この記事は 株式会社ログラス Productチーム Advent Calendar 2023 の 22日目の記事です。


はじめに

こんにちは世界。
ログラスでQAエンジニアを担当しているおおひらと申します。
私は、2023年7月から株式会社ログラスに入社し、現在は新規事業プロダクトのスクラムチームで、QAメンバーとしてプロダクト開発に携わっています。

早いもので、前回の入社エントリから半年が経ちました。今回は、この半年間で感じたログラスにQAエンジニアが必要な理由について自分なりの考えをブログに綴ろうと思います。

ログラスのエンジニアは品質志向が高いよ!

まず、入社して一番驚いたことですがログラスのエンジニアの皆さん全員が、高い品質と生産性を大切にしながら開発を行っているところです。この品質へのこだわりは、私の初期の想像を超えていました。この雰囲気はイベントやブログで発信しているので、お時間があれば、ぜひご覧ください。

それでもプロダクトのテストは大変だよ

前述の通り、ログラスでは、エンジニアもテストについて考え、実施することが当たり前の文化になっています。ただ、それでも、ログラスが扱っているドメインの複雑さから、プロダクト開発も、テストも難易度が高い方だと感じています。

私が携わっている新規事業のプロダクト開発の話

今、私は新規事業のプロダクト開発に携わっています。

新規事業のテストの難しさ

新規事業では、市場にまだ存在しない製品やサービスを目指すため、当たり前ですが、参照するための既存のモデルが少ないです。そのため、QAエンジニアは、まだプロダクトが出来上がる前から、ユーザーインタビューなどの情報をもとにプロダクトの理想やあるべき姿を想像しながら、テストを考える必要があります。さらに、お客様のフィードバックに対応するため、テストと効率のバランスを考えながら、迅速な市場投入を目指すリリース戦略が求められます。

引用:「作ってから売る」と「売ってから作る」と「売れるようにしてから作る」〜技術の社会実装〜|馬田隆明(https://speakerdeck.com/tumada/zuo-tutekaramai-ru-to-mai-tutekarazuo-ru-to-mai-reruyounisitekarazuo-ru

新規事業のテストをどう考えるか

通常のテスト計画、分析、設計の流れは同じですが、前述のとおり不確実性が高く、また以下のような迅速な判断が求められるため、難易度が高くなると感じています。これをチームで考え、納得して進めるための補助線を引くことがQAエンジニアの役目になります。(ただ、本当に難しい)

  • 何を持ってファーストリリース可能と定義するか

  • ファーストリリースまでにどんなテストが必要か

  • リリースした後、お客様に価値提供できていると言えるか

QAエンジニアが必要な理由

私の体験から、現在のログラスのエンジニアリング組織にQAエンジニアが必要な理由は以下と考えます。

エンジニアと異なるQAエンジニアの視点

「虫の目でのテスト設計、鳥の目でのテスト計画、魚の目でのテスト戦略」という言葉があるようにQAエンジニアはエンジニアと異なる視点でテストを考えます。また、QAエンジニアは、プロダクト、チームを俯瞰して見ることで、状況に応じて、フレキシブルにテストプロセスの調整をしていきます。
不確実性の高いプロダクト開発において、チームと一緒に動けるQAエンジニアは必要になります。

QAエンジニアの知識貢献

プロダクト開発するうえで、いくつものケイパビリティが必要になります。QAエンジニアはテストや品質に関心があるため、コミュニティに参加したり、勉強したりすることでエンジニアよりもテストに関する知識を得やすく、その知識をチームに還元します。プロダクト開発チームが最短でテストに関するケイパビリティを獲得する上でQAエンジニアは必要です。

今まで、ログラスのQAメンバーは、組織がテストに関するケイパビリティを獲得するために以下の取り組みをしています。ただ、自動テストや高度なテスト分析設計技術など、まだまだテストに関するケイパビリティは足りないと感じています。

  • ソフトウェアテスト技法練習帳を使った勉強会

  • おすすめのカンファレンス資料のカラオケ

  • 探索的テストやバグバッシュなどのテスト手法の手引き

  • チーム間の課題を話し合うリーンコーヒーのファシリテーター

QAエンジニアは組織の弱さに寄り添う

これは、私の尊敬する人の言葉です。
チームがもっとうまくプロダクト開発できるように弱い部分をみつけ、補う立ち回りをすることもQAエンジニアの役割だと思っています。
前述の知識貢献の内容と重複しますが、QAエンジニアはプロセス改善にも関心があり、アジャイル開発やスクラム、ファシリテーションなどさまざまな分野を学びます。
エンジニアリング組織が拡大していく上で、さまざまな知識でチームをサポートできるQAエンジニアがログラスには必要です。

おわりに

今回は、私が、株式会社ログラスでのQAエンジニアとしての経験を通じて感じたQAエンジニアの必要性を書いてみました。
ぜひ、この記事をみて、ログラスに興味を持った方は、お気軽にお声がけください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?