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「頑張れ」という言葉が世界で一番嫌いと言ってでも過言ではない。
その点、中国語で頑張れを意味する「加油」はとても好きだ。
火に油を注いで、更に火の勢いを強くする。
頑張れ、は他人事に聞こえるけれど、「加油」はそこにいる人が渡しに油を注いでくれる気がするから。一人事ではないという感じがする。
まぁ、加油を使うには、最初に火を起こさなければならないけれど。


大学の授業を受けるために、一ヶ月バイトを休んだあとの出勤で社員さんに「一ヶ月もバイト休んじゃだめだよ」と言われた。
フリーターに近いような生活かつ留年間近ではあるが、私は大学に金を払っている学生である。一日6コマ、さぼりさぼりではあったが、全部単位を取ったんだ。いつもは褒め上手なのに肝心なところは下手くそだよな。なんて食器を洗いつつ思うが、バイト側の忙しさも目に浮かぶので、そんなこと言えるわけもなく、「すみません」とただ一言呟く。私を見てくれている人はいない。

「結局、恋愛関係に持ち込む前にやっちゃうのが問題だよな」
当たり前である。彼氏を作るには過程がゴミすぎる。わかってはいる。わかってはいるから、ただただ、大変だったね。とか言ってほしいんだけどな。なんて思いつつ、この手の話で泣いてしまえば、tiktokのコメント欄のように「自業自得」なんて書かれてしまうから、浮かべる涙をなんとか引っ込ませて、笑う。私を見てくれている人はいない。

まぁ、頑張れ。と会話を締めくくられる。
頑張れ。頑張れ。がんばれ。

ここまで来ると、私の努力の仕方が間違っているのは百も承知なのでどうにかして欲しい。またここに来て他力本願。私は私を見ようとはしない。


全て自分のせいなんですけどね。
頑張れ、ばいい話。

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