【レポート】大正大学アントレプレナーシップ養成講座に ゲスト講師として代表 李が登壇しました

5月22日(火)、大正大学アントレプレナーシップ講座にLearning for All (以下、LFA)代表 李がゲスト講師として登壇しました。

これからの新しい時代を乗り越えるために、地域や社会の様々な課題を解決する知識と能力を養成する教育プログラムに興味を持ち、アントレプレナーシップ(新しい価値を創造する人)を身に付け活躍することができる人材の育成を目的(※) とした本講座。この講座の中で李は、自身が”子どもの貧困”という社会課題に関わることになったきっかけから、団体を立ち上げるまでに至った経緯、そして学生から寄せられた質問に答えました。
※参考:https://www.tais.ac.jp/p/regional-strategy/

講義の様子

「NPOってどんな印象???」というこちらからの質問からはじまった本講座。参加した学生たちからは、「慈善事業のイメージ」「”儲ける”という感じではなさそう」という率直なイメージが飛び出しました。それに対して李が「LFAは2021年度で4億近くの収入があり、今は50名近くの正職員がいます。毎年事業拡大もしているんですよ」と答えると、それを聞いた学生たちは少し驚いた様子を見せました。

そんな話から始まった本講座で李は、自身の育った環境や、団体を立ち上げるに至った経緯についてまずは話しました。

そして李自身の話の後にLFAが向き合ってきた子どもたちのエピソードにも触れると、「正直気づかなかったけど、自分の周りにも困っている子どもや家庭がいたかもしれない」という意見を述べた学生もいました。
それに対して李は、「今の日本では、洋服やスマートフォンが誰でも手に入るようになり、外から貧困状態にあるということがわかりづらくなった」など、今の日本における「子どもの貧困」が抱える難しさについて話し、さらに「まずこういう課題が日本にもあることを一人ひとりが認識することが大事」と学生たちに伝えました。

その後は様々な質問が学生から飛び出しました。
「学生ボランティアにはどんな人たちがいるんですか?」という質問に対して李は、「もちろん学歴だけで決めているわけではない。むしろ子どもたちと漫画だったり恋愛だったり、”ちゃんと子どもとコミュニケーションが取れること”を大切にしている。
子どものために自分も学習し続けられるのか、ちゃんとした倫理観をもっているのか、そういうところを選考の段階では見ている」

さらに学生からは、
「こども家庭庁にどういうを提言したのか」
「(OECD加盟国のなかで、貧困率が比較的高い)日本で、貧困層が多いそもそもの理由はなんなのか」
など鋭い質問が続くと、李も「すごい良い質問ですね!」と言いながら回答。徐々に学生との距離も縮まっていきました。

授業後半では、「地域(商店街など)を盛り上げつつ、貧困家庭の子どもや親をサポートできる事業を考えよう」をテーマにワークショップを開催。

地域の様々な課題を解決する知識と能力を持った人材の輩出も目的とした本講座と、LFAが解決を目指す社会課題とがコラボレーションしたワークショップとなりました。

LFAは引き続き「子どもの貧困」という課題普及啓発、そして社会を変えるリーダー人材の育成のために団体外での活動も積極的に実施してまいります。