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LegalForceのデザイナーを紹介します 「最近どんな本を読んだ?」

こんにちは、LegalForce Designers です。社外の方とお話をすると「法務領域のSaaS企業だと聞き、堅い人が多そうなイメージを持ちました」という声をよく聞きます。いやいや、真面目だけど面白い人がたくさんいるよ!ということをお伝えしたい。
ということで、今回は LegalForce のデザイナーが「最近読んだ本」と、その感想をご紹介。メンバーの雰囲気をなんとなく感じていただければ嬉しいです。

スターバックスのライバルはリッツ・カールトンである。

まずは、製品開発部所属、LegalForce リードプロダクトデザイナー すずきちえ から。

自律的で、かつ全員が同じ方向に動ける組織って何が必要なんだろう、とモヤモヤしている中で読んだ本の1つです。
社会人になったばかりの時はMission?なにそれ美味しいの?と思っていました。けれど今思えばいろんな場面で会社やサービスのMissionに触れる機会があり、なんだかんだ身体に染み付いていた気がします。
Missionといった会社の方向性をしっかりと持つことは、持続的に成長し続ける組織にするための手段の1つなんだなぁ…と少し実感持って思えるようになりました。

ミツバチと文明

メイン担当はLegalForceキャビネ、社内イベントのキービジュアルで使うイラスト制作もこなすマーケティング部所属のグラフィックデザイナー ヤギヌマ からはこちら。

ミツバチは生物の中で唯一、外部から取り込んだ原料を、技術を使って工芸品を作り出せる生き物だそう。その工芸品というのが「蜂蜜」なんだけれど、それらは徹底的に統制された社会制度の中で作られていて、彼らの生態に人間は有史以来、宗教・文学・政治などあらゆる面で影響を受けているんだよ、ということを分かりやすく解説してくれた本。
人間が勝手に擬人化して「おっ今日も頑張ってるね」なんて思うだけでミツバチは本能に従って、種の生存戦略として日々を生きているに過ぎないんだけど、それでもその勤勉さは見習いたいなと思う。
組織に属していると人の数だけ意思に触れ、自分がどうあるべきかたまに迷子になるけども、目的の本質さえ見失わなければ今何をすべきか自然と見えてくる気がしている。

DUNE

LegalForceが主催するセミナー動画の編集から、契約チェックのうた のようなアニメーション作成までこなす、マーケティング部所属の動画クリエイター Lin からはこちら。

『もし〜ならどうなる?』 全てのSF作品がこの質問の上で作ってると思います。
ブレードランナーから『もし人工知能が人より人間らしいなら?』 マトリックスから『もしこの世界が仮想世界なら?』 デューンは、宗教ある以来人々の質問 『もし本当に全ての未来を見える救世主がいて、我々を導いてくれるなら?』
その答えは想像とかなり違って、仮に本当に神がいたら、それは人間性なくしてもう人ではないですね。
『人を神として崇めるな』と思いました。

カテゴリーキング

製品開発部所属、LegalForceキャビネのリードプロダクトデザイナー やのりん からはこちら。

結果論だろーwwと思いながら冷やかし半分で読みましたがairbnbは「コミュニティ主導ホスピタリティの組織だ」とかちょっとやそっとでは思いつかないフレーズが出てきて面白かったです。
『優れた新カテゴリーは人々がその存在にすら気づいていなかった問題を、あるいは存在を知っていたが解決するのは不可能だと思っていた問題を解決する。』
そう。それをやる気になればやれるのがスタートアップの開発現場なんですよね〜。

Webデザイン良質見本帳[第2版] 目的別に探せて、すぐに使えるアイデア集

製品サイトなどのマークアップコーディングやWebサイトディレクションもこなす、マーケティング部所属のWebデザイナー PUKU からはこちら。

第1版の内容がとても良かったので最新の第2版も購入しました。
たくさんのwebデザインの中から選ばれたものをさらに細かくカテゴリ分けして掲載してくれてるので「こういうデザインのものが作りたいから、こういう雰囲気の参考を探したい」っていう時に逆引きできます。ピンタレストの場合、参考画像を集めるだけ集めて自分の頭の中で分析して自己完結してしまうことが多いのですが、本書はデザインの分析やポイントがしっかり書かれてます。仕事では「信頼感のあるデザイン」、「シンプルなデザイン」などのカテゴリでみますが、視覚的に楽しみたいときは「ファッションサイト」や、「可愛い感じのデザイン」などポートフォリオを見る感覚で見てます。レイアウト別でも探せるのでレイアウトで迷ったときに逆引きしてみてみるのもいいかも。
1版は3-4年くらい前に発行されたものだったのでトレンド過ぎてしまってるんじゃないかとやや懸念してましたが、最新版が今年1月に出てくれたことによりその懸念点が解消されたように思えます!
序盤にwebデザインの基礎知識も載せていてくれて、webデザイン初心者やノンデザイナーの方にもおすすめしたい一冊です。

あなたの人生の物語

LegalForce Conference 2021Legal Women’s Force 2022 のメインビジュアルを担当、マーケティング部所属のグラフィックデザイナー はらさと からはこちら。

「arrival(邦題:メッセージ)」というSF映画の原作。映画を観てよくわからんな、と思ったので読んでみたらわかったし、映画よりも面白かった。
頂上が見えないほど高い塔を登る男の目線で、塔の中に生じた文明や、神話じみた植生や環境を細かく描写する『バビロンの塔』。来訪したエイリアンの言語を理解しようとする過程で地球人とは全く違う認識視点を得る言語学者が主人公の『あなたの人生の物語』。天国・地獄や天使降臨などの出来事が自然災害のようなレベルで実在する現代を生きる人々を描いた『地獄とは神の不在なり』など、全8本のSF短編・中編が収められています。
ファンタジックな設定を極力現実にある科学技術や物理原則で裏打ちする姿勢がSFッ!って感じでアツい。ディティールこそが説得力だなという気持ちにさせられます。
私自身に数学の素養が全くないせいで『ゼロで割る』という短編だけ本当に意味がわからなかったので再挑戦中。

多様性の科学

製品開発部所属、LegalForce担当、BtoCからBtoBに飛び込んだプロダクトデザイナーの tanaka からはこちら。

いろんな価値観を認めるという「多様性」という言葉が好きだったのと、前作が好評というクチコミを参考に読んでみた。
組織ではなぜ多様性を重視しているのか?を何となくでしか分かってなかったのですが、多くの事例がかなり具体的に紹介されていて引き込まれました。
その中の1つで9.11のテロを未然に防げなかった理由の1つに、CIAという組織にいる人間が生まれ育った境遇が似通っていたために、画一的な視点の組織になっていたというのが挙げられていた。
業務でも気の合うメンバーと仕事をすると、意見がまとまりやすくてやりやすいと思うこともあるが、多様な視点を持つメンバーがいることにより、危機に気づきやすかったり失敗を防げるんだろうなと改めて実感した。

「修正なし」サラ・ゲイリー (鳴庭真人 訳)

LegalForceのロゴをリニューアル、マーケティング部所属のグラフィックデザイナー otk からはこちら。

自動運転車のAIによるトロッコ問題を描いた短編SF小説です。と説明するのは簡単なんですが、この作品はとても変わった方法で書かれています。
最初に自動運転車についての短い論文の一節が書かれて、その後に論文の脚注と、その脚注の著者と校正者のやりとりが淡々と続きます。
最初は硬い論文の言い回しと、脚注の著者と校正者の私的な言葉の温度差に違和感を抱くのですが、読み進めると少しづつ物語の全貌が見えてくる仕掛けです。校正者の意見や注意に対し、著者が繰り返す「修正なし」という冷たい返答の重みが少しづつ増していきます。
説明するのがすごく難しいのですが、僅か4Pとは思えない密度と悲しみを感じられる小説でした。

新写真論

入社したばかり、これからの大きな活躍に期待のマーケティング部所属、グラフィックデザイナー kj からはこちら。

写真論といっても写真に関する美学や哲学や批評のように、門外漢には取っつきにくいものではなく、写真家でもある著者の写真に関する活動を通して語られるエッセー的な文体で読みやすい。
写真と言われると自分はいまだに、印画紙にプリントされた物理的なものを想像してしまうが、SNSなどを通じてディスプレイ越しに、写真をみることが圧倒的に多くなっている。そんな時代の中で、なんとなく捉えていた写真とは何なのかを現代から視点で見ることができる一冊。
写真を見ること・撮ることはスマートフォンによって誰もが容易くおこなっていて、日常に溶け込んでいる自然な行為であるがゆえに、見落としがちな写真とテクノロジーや社会との関係性を知ることができ、見識の広がりを感じた。

会社は伸びてるときに売りなさい。

絶賛 UI component の整理中、製品開発部所属 LegalForce担当のプロダクトデザイナー K.I からはこちら。

会社を売ることはネガじゃないよ。
得意フェーズ以外を無理にやろうとすると会社潰しちゃうよ。
タイミングを見て得意な人にバトンタッチする方が事業は広がるよ。
できる人に譲りなよ。
ということを事例を交えて書いてる本。
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得意フェーズってのはこういうのらしい
0-1 → 立ち上げが得意
1-10 → 成長させるのが得意
10-10 → 安定させるのが得意
10-100 → 拡大が得意
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おわりに

こうして回答を並べてみると、担当しているデザインの領域によってかなり読んでいる本の傾向があり、なかなか面白かったです。
LegalForce では知的好奇心にあふれたプロダクトデザイナー、マーケティング領域大好きなデザイナーを募集しています。

シニアUXデザイナー
グラフィックデザイナー
アートディレクター

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