鬼滅の刃のキャッチコピーから、ふとした気づきをもらえた話
今、大人気の鬼滅の刃。
自分もようやく最近になってアニメから鬼滅の世界に入りました。
まだ序盤も序盤なので、思い入れも何もないんですが、
「鬼になった妹を人間に戻す」
というシンプルな目的から膨らむストーリー展開がどうなっていくのか楽しみに見ています。
で、今回は鬼滅の刃のキャッチコピーの話。
鬼滅の刃のキャッチコピーは
「これは世界一、慈(やさ)しい鬼退治」
です。
ジャンプが公式で付けているキャッチコピー。
シンプルに捉えれば、
竈門炭治郎という少年の心のやさしさ
を象徴して伝えているように見えます。
(実際に、キャラクターとしてとても実直で優しいキャラクターとしてストーリー内で描かれています)
しかし、このキャッチコピーについて調べていると、こんな考察をしている方々が多くいました。
ただのキャッチコピーのように思われますが、鬼滅の刃の物語を一言で表していることから、物語の確信に迫る意味が込められている可能性が高いです。物語の核である最終回の展開を暗喩しているのではないかと、一部ファンの間で話題になっています。実際に「日本一慈しい鬼退治」という言葉を意訳してみると、「、」の位置次第で2つの最終回の展開を予想することができます。 book-wizより
具体的な考察はネタバレになるので、触れるに触れられないのですが、いわゆる、
文章を区切る位置によって意味合いが全く異なる
という推理小説で使われるトリックの初歩中の初歩みたいなことに、この考察を見た時に僕は気づかされたんですね。
その時に、
「あっ、なんか表面的に物事を見る癖がつきすぎているな」
と感じたんです。
おそらく、鬼滅ファンの方や、漫画を考察したり、色々なものの見方をできる方々は、キャッチコピーとかに含まれている"多重の意味"みたいな構造にはすぐ気づくんでしょう。
しかし、自分は他の方が考察をしていくことでようやくその視点に気づけたんです。
この出来事には自分の視野の狭さをとても感じさせられました。
そして、世の中で発信されている文章には、多角的な視点が往々にして含まれていて、背景(コンテキスト)を読み取る努力をしないと、一方的な受け取りしかできないんだろうな、と感じました。
一方的な受け取りしかできないと、極端な話、悪意を持って情報を発信する人間に感情を扇動されて、自分にとってどうでもいいことに腹を立ててしまうかもしれない。
背景を読みとけずに、一つの文章から余計なエネルギーを浪費して、自分が成長できるはずの時間を失ってしまうかもしれない。
視野を広げて、様々な角度で物事を見ることが、実は、余計なことに惑わされないで、人生の質をあげることに繋がっていくんじゃないか?
という教訓めいたものを、鬼滅の刃のキャッチコピーからもらえたように思いました。
文章と触れ合う時に、
どういう背景があってその言葉が綴られているか?
を少し考えるだけでも、気づきがもらえた、そんな話でした。
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