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6/16 夜

生きてても疲れることばっかりで大嫌いです、こんな注文してませんよってクレーム入れたい気分ですけどだれも受理してくれません。

14日の日曜日に友達集と都電荒川線を撮ったりブラブラしてました。今日はそのお話。

学校のある日と変わらないような時間に目が覚める、これはとてもいい事だと今でも思う。今日は目覚ましよりも早く起きて二度寝してたがそれはそれ。

池袋まで出ると人の波に酔う感覚を思い出す、東京アラートどこ吹く風である。緊急事態宣言下の静けさが嘘のようである。地下鉄で雑司ヶ谷駅へ向かうことにする。

この日のお供はこの切符。

1600円で都営地下鉄、都営バス、都電荒川線、日暮里・舎人ライナー、東京メトロ、JR線内都区内区間が乗り放題という魔法の切符である。区内であれば数駅ごとに乗換駅のある東京のぶらり旅にはもってこいの切符だと思う。

切符を改札に通してエスカレーターを下る、人の流れが阻害されないように配置されたエスカレーターに興味を引かれながら地下ホームへと運ばれる。雑司ヶ谷駅は急行電車は停車しない、1本電車を待つことに。ものの数分で電車はやってくる、東京のいいところだ。

雑司ヶ谷駅に近い都電の電停は都電雑司ヶ谷ではなく鬼子母神前である、駅を出ると近くのコンクリート塀に夏目漱石の絵が描いてある。近くにある雑司ヶ谷霊園には漱石の墓があったはずだ。今回は関係ないが。

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鬼子母神前で見た都電の景色、凄い坂である。東京を歩くとわかるのだが決してこの大都市は平坦ではない。街のいたるところに階段や坂が点在しているのだ、フラフラ歩くだけでも楽しいのに少し関係があるのだろうか。

思うような写真が撮れないのは自分の技術とセンスが未熟なせいである。

他の場所へも行ってみよう、友達とは王子駅前に12時集合であるから時間にはまだまだ余裕がる。

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面影橋で見た景色。都電荒川線が併用軌道(自動車と路面電車が同じ場所を走る)なのは飛鳥山電停から王子駅前までの数百メートルほどである、私には他の場所がそうだったのかは知りえないがここのように道路に挟まれている場所が都電には多い。それが私には町に溶け込んでいるように見えていた。

実際にそうとは限らないのだが。

カメラを携えていると地元の方にお声をかけていただくことがある、今回は地元のご婦人に声をかけていただいた。それによると学習院下電停の手前のカーブからはサンシャイン60が背後に”見えていた”らしい。

というのも少し前に豊島区役所が新しくなった(?)ときにサンシャイン60は8割がた隠れてしまったという。気になっていた場所だけに最近の作例が無かったことにも自然と納得がいく。

都電に乗り込むご婦人にお礼を言って、一度電停を後にして学習院下の方向へと歩みを進める。路面電車の良い所は歩こうと思えば次の電停くらいは余裕で歩いて行けてしまうところだと思っている。

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しまった。

学習院下電停へと向かうカーブまであと少し、白いボディに緑のラインの荒川線らしい塗装を纏った路面電車が顔を見せた。本日の目玉である。

こうしてはいられない、小走りで面影橋電停へと引き返す。今日ばかりは曇りの天気予報が当たって助かった。後で痛い目を見ることになるが。

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そして微妙。

この階段から見下ろしたら良さそう!という短絡的思考で階段を駆け上がったりしていたが全く面白みのない写真が撮れたので割愛。

都電に揺られて梶原へと向かう。30分ほどかかっただろうか、時間がずいぶんとゆっくり過ぎていたような気がする。

梶原電停のすぐ裏には書店があって、とても形容し難い雰囲気であった。歩いて荒川車庫前へと向かう。

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レトロ風味なデザインが素敵な電車。

午後のロケハンも兼ねて王子駅前へと向かう。

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交差点上を歩道橋で自由に動き回れるのが本当にありがたい。

しかしここで無情にも雨が降り始める、なんてことだ。午後には止んでくれることを願いつつ、近くにいた友達と合流。歩道橋下へと舞台は移る。

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傘は雨特有のアクセントになる、小雨でも多くの人は雨に濡れることを嫌うので傘を使う。それだけで雨の情景が目に見えてくる気がする。

最後の1人と合流、王子駅前のマックは満席なので新庚申塚まで移動して近くのマックで昼食。店員さんの神対応がうれしかった、マクドナルドさん彼女にボーナス出してあげてください。

外に出ると雨、電停まで歩く。傘を閉じる…閉じ…

壊れた!!!

傘壊れた!壊れちゃったのである。折り畳み傘が折りたためないという未曽有の危機、迫りくる電車、閉じない傘、開く扉、乗り込む乗客、閉じない傘、迫る乗車順、すぐに出てこないフリー切符、閉じない傘、逆さまに提示したフリー切符、閉じない傘、嘆くぼく。

目指すは大塚駅前、雨の降る日の生命線の破損に肩を落としながら走る電車の揺れは、今までより大きく感じられた。

大塚駅前で傘を修理する、案外なんとかなるものだ。みんなには迷惑をかけてしまったのが申し訳ない。

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降り続ける雨の中で、一度は裏切られた折り畳み傘を頼りにカメラを構えていた。土砂降りのほうが画になるなあと少し思うなどしていた。

有り余る時間を頼りに三ノ輪橋まで乗りとおすことにした。揺られる車内はそれぞれの時間が、それぞれのペースで流れていく。

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三ノ輪橋で気づいた、というと少し間違いなのだが都電は我々のような趣味人のみならず様々な人の被写体になっていた。なるほど身近にあるものとしては確かに映える、地元に路面電車があればなんてふと思った。

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熊野前付近。一見すると併用軌道にも見えるがここも路面電車と自動車で住みわけがなされていた。モータリゼーションによって姿を消していった路面電車が車と並ぶのもまた面白いと感じた。

今日はここまで。文が長くなってごめんなさい。

2020/6/17 24時半

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