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【無限シラユキ】

 墓地を肥やして、《妖精伝姫-シラユキ》と「除外された場合に効果が発動するモンスター」を組み合わせて戦うデッキです。

 条件が整えば、まったくリソースを減らさずに動くことができ、毎ターン何枚もの除去や妨害を構えることができるため、非常に強力なデッキです。


1. デッキレシピ

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モンスター(34枚)
1x《原始生命態ニビル》
2x《未界域のネッシー》
1x《ジャイアント・レックス》
3x《妖精伝姫-シラユキ》
3x《混沌のヴァルキリア》
3x《未界域のモスマン》
1x《背護衛》
2x《ライトロード・アサシン ライデン》
1x《馬頭鬼》
1x《BF-精鋭のゼピュロス》
1x《不知火の宮司》
3x《ネクロフェイス》
3x《不知火の隠者》
1x《ユニゾンビ》
3x《未界域のツチノコ》
2x《未界域のジャッカロープ》
2x《異次元の偵察機》
1x《ネメシス・キーストーン》
魔法(9枚)
3x《闇の誘惑》
1x《手札抹殺》
1x《封印の黄金櫃》
1x《おろかな埋葬》
3x《光の援軍》
エクストラデッキ(15枚)
1x《混沌魔龍 カオス・ルーラー》
1x《天霆號アーゼウス》
1x《御影志士》
1x《ライトドラゴン@イグニスター》
1x《ライトロード・セイント ミネルバ》
2x《ダイガスタ・エメラル》
1x《彼岸の旅人 ダンテ》
1x《聖光の宣告者》
1x《閉ザサレシ世界ノ冥神》
1x《召命の神弓-アポロウーサ》
1x《トロイメア・ユニコーン》
1x《ユニオン・キャリアー》
2x《I:Pマスカレーナ》
(遊戯王カードデータベースにもデッキを投稿しています。)


2. 基本の動き

 このデッキの目指す動きは、以下の二つです。

1. 「除外された場合に効果が発動するモンスター」を複数枚用意して、毎ターン《妖精伝姫-シラユキ》の効果が使用できる状況を作る。
2. 「除外された場合に効果が発動するモンスター」を除外して、それぞれの効果を利用して展開し、強力なリンクモンスターやエクシーズモンスターを特殊召喚する。

 どちらも、墓地に《妖精伝姫-シラユキ》を、手札・フィールド・墓地に「除外された場合に効果が発動するモンスター」を条件としています。

 そのため、様々な墓地肥やしカードを利用して、このデッキでは、墓地に《妖精伝姫-シラユキ》を、手札・フィールド・墓地に「除外された場合に効果が発動するモンスター」を揃えることを目指します。

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 今回は、墓地肥やし要員として、「ライトロード」「未界域」カードを採用しました。

 「ライトロード」「未界域」カードは、コンボではなく、単体で墓地を肥やすことができるため、妨害に強いという利点があります。また、墓地肥やしをした後も、リンク召喚やエクシーズ召喚に使えるモンスターが残るため、更に展開できるという利点もあります。

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 上記の条件が揃った場合、《妖精伝姫-シラユキ》《不知火の宮司》で妨害を、《妖精伝姫-シラユキ》《異次元の偵察機》《ジャイアント・レックス》《ネメシス・キーストーン》で展開をすることができます。

 展開したモンスターは、《I:Pマスカレーナ》を出して相手ターンに《閉ザサレシ世界ノ冥神》をリンク召喚したり、展開したモンスターで出したエクシーズモンスターから《天霆號アーゼウス》をエクシーズ召喚したりすることで、妨害を作ることができます。また、《ライトドラゴン@イグニスター》《トロイメア・ユニコーン》で除去したり、《ダイガスタ・エメラル》でエクストラデッキの使いたいモンスターを再利用したりする動きも強力です。

 このように、上記の条件を揃えることができれば、展開・除去・妨害といった様々な動きに繋がります

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 また、「リソースを減らさずに動く」がコンセプトのため、墓地が整えば、非常に長く戦うことができます。そのため、《ネメシス・キーストーン》《ダイガスタ・エメラル》を利用して、再度使用したいモンスターを回収することを意識しながら戦います。

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3. 各カード解説

 3.1 デッキのキーカード


《妖精伝姫-シラユキ》

 このデッキのエースモンスターです。②効果で自身を展開しながら、他のカードの効果の発動条件を満たし、①効果で相手を妨害します。

 とにかく早く引き込みたい点、除外されてしまったら厳しい点などを踏まえて、三枚投入しています。

 除外される場合を考えて、できるだけ二枚以上墓地に置いておくことを意識してプレイします。

 仮に除外された場合でも、《ネクロフェイス》《ネメシス・キーストーン》で回収は可能です。

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《ジャイアント・レックス》

 「除外された場合に発動する効果」を持つ、このデッキのキーカードの一枚です。

 このカードは、中でも重要度が高く、《妖精伝姫-シラユキ》と共にR4エクシーズを作ることができます。

 また、重要度の割に、引き込む方法が少ないため、《封印の黄金櫃》《おろかな埋葬》《ユニオン・キャリアー》などを使用する際には、優先してこのカードをサーチします。

 名称指定で一ターンに一度しか効果を発動できず、複数枚引いてしまった際に腐ってしまうため、投入枚数は一枚です。

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《異次元の偵察機》

 「除外された場合に発動する効果」を持つ、このデッキのキーカードの一枚です。

 キーカードの中では、唯一複数枚入っており、かつ大抵の役割は他のカードでも代用ができることから、優先度は低めです。

 基本的には、《I:Pマスカレーナ》《閉ザサレシ世界ノ冥神》の素材として、妨害枚数を増やすために使用します。以下のような動きで、《異次元の偵察機》二枚から相手ターンに《閉ザサレシ世界ノ冥神》をリンク召喚することが可能になります。

1. 相手ターンのエンドフェイズに、除外された《異次元の偵察機》二枚を特殊召喚する。
2. 自分ターンのメインフェイズに、《異次元の偵察機》二枚で《I:Pマスカレーナ》をリンク召喚する。
3. 自分ターン中に、《妖精伝姫-シラユキ》で《異次元の偵察機》二枚を除外しておく。
4. エンドフェイズに、除外された《異次元の偵察機》二枚を特殊召喚する。
5. 相手ターンのメインフェイズに、《I:Pマスカレーナ》+《異次元の偵察機》+《異次元の偵察機》+相手モンスター一枚で《閉ザサレシ世界ノ冥神》をリンク召喚する。

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《ネメシス・キーストーン》

 「除外された場合に発動する効果」を持つ、このデッキのキーカードの一枚です。

 「除外された場合に発動する効果」自体は、自身を手札に戻す効果ですが、①効果を使えば、自身を特殊召喚することができます。このデッキでは、星1は使いづらいですが、リンク召喚の素材としては十分に有用です。

 また、①効果で除外されたモンスターをデッキに戻すことができる点が非常に強力で、再利用したいモンスターや、除外されてしまった《妖精伝姫-シラユキ》などを回収することができます。

 《御影志士》でサーチできる点も強力で、他のキーカードと比べてサーチが容易です。

 名称指定で一ターンに一度しか効果を発動できず、複数枚引いてしまった際に腐ってしまうため、投入枚数は一枚です。

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《背護衛》

 「除外された場合に発動する効果」を持つ、このデッキのキーカードの一枚です。

 「除外された場合に発動する効果」は、自身を手札に戻す効果です。これは、それほど強力とは言えないですが、召喚すればR4エクシーズやリンクの素材として利用できる点と、《妖精伝姫-シラユキ》②効果のコストを軽減することができる点は有用です。

 また、アンデット族のため、《ユニゾンビ》②効果でデッキから墓地に送ることもできます。

 名称指定で一ターンに一度しか効果を発動できず、複数枚引いてしまった際に腐ってしまうため、投入枚数は一枚です。

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《不知火の宮司》《不知火の隠者》

 「除外された場合に発動する効果」を持つ、このデッキのキーカードの一枚です。

 《不知火の宮司》は、除外された場合に表側表示のカードを破壊する効果を、《不知火の隠者》は、除外された場合に除外された《不知火の宮司》を特殊召喚する効果を持ちます。

 《不知火の宮司》は、《妖精伝姫-シラユキ》②効果で除外された場合に除去を撃つことができる点が強力です。《不知火の隠者》は、《不知火の宮司》を特殊召喚する効果を持ちますが、展開というよりは、むしろ《不知火の宮司》②効果をもう一度使うために入っているというような感覚です。

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《ユニゾンビ》《馬頭鬼》

 《ユニゾンビ》は、《不知火の隠者》①効果によって特殊召喚をすることで、星8シンクロモンスターをシンクロ召喚することが可能です。

 通常、《ユニゾンビ》②効果は《馬頭鬼》を墓地に送ることが多いですが、このデッキでは《ユニゾンビ》を再使用してもあまり強力ではない点、他にも墓地に送りたいアンデット族モンスターが多い点などを踏まえて、《背護衛》《ネクロフェイス》を墓地に送ることも多いです。

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 3.2 墓地肥やし用のカード


《ネクロフェイス》

 「除外された場合にデッキの上から五枚を除外する」効果を持ちます。

 このデッキでは、《妖精伝姫-シラユキ》以外の墓地に送りたいカードはすべて除外ゾーンに送られても問題ないため、実質的に五枚墓地を肥やしているのと同等の効果と考えられます。そのため、《妖精伝姫-シラユキ》《混沌のヴァルキリア》《混沌魔龍 カオス・ルーラー》などで積極的に除外して、キーカードを引き込むために使用します。

 《ユニゾンビ》②効果で墓地に送ることができるため、状況によっては、墓地肥やし目的としてこのカードを墓地に送ることもあります。

 また、①効果を使えばかなりの打点を得られる場合などには、召喚することもあります。

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《混沌のヴァルキリア》

 「除外された場合に光属性または闇属性のカードを墓地に送る」効果を持ちます。

 《ネクロフェイス》と違い、運次第で複数のキーカードを引き込むことこそできないものの、カードを指定して墓地に送ることができる点や、《妖精伝姫-シラユキ》を墓地に送ることができる点が非常に有用です。《妖精伝姫-シラユキ》を指定して墓地に送る方法は少ないため、ほとんどの場合は、《妖精伝姫-シラユキ》を墓地に送ります。必要なカードがすべて墓地に送られている場合でも、同名カードを墓地に送ることで、《妖精伝姫-シラユキ》②効果のコストを軽減することができます。

 また、①効果で自身を特殊召喚できる点も非常に強力で、星8シンクロやR4エクシーズやリンクの素材として使用することができます。

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《ライトロード・アサシン ライデン》《光の援軍》

 墓地肥やし要員です。

 《ライトロード・アサシン ライデン》単体では頼りないものの、《光の援軍》から《ライトロード・アサシン ライデン》と繋げた場合には、少ない消費で多くの墓地を肥やせる点、《ライトロード・アサシン ライデン》がチューナーである点などが魅力です。

 チューナーとして使う場合には、《妖精伝姫-シラユキ》《ジャイアント・レックス》《混沌のヴァルキリア》《未界域のモスマン》を相方にすることが多いです。

 《光の援軍》三枚に《ライトロード・アサシン ライデン》二枚というかなり偏った採用をしているため、デッキの《ライトロード・アサシン ライデン》が枯渇した場合は、《ネメシス・キーストーン》《ダイガスタ・エメラル》で補充することも視野に入れます。

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《未界域のネッシー》《未界域のモスマン》《未界域のツチノコ》《未界域のジャッカロープ》

 墓地肥やし要員です。

 召喚権やアドバンテージを消費せずに墓地肥やしができる点、それぞれ①効果にターン一制限がないことから手札誘発に強い点、使用した後は各種素材にできること点が魅力です。

 《未界域のチュパカブラ》は、デッキ枚数との兼ね合いや、他の「未界域」モンスターが墓地に居ないときに無駄になってしまう可能性があることなどから、今回は不採用としました。

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《封印の黄金櫃》

 デッキから指定したカードを除外することができます。

 このデッキでは、すべてのキーカードが除外された場合に効果を発動できること(《混沌のヴァルキリア》を除外することで《妖精伝姫-シラユキ》も墓地に送ることができる)から、《おろかな埋葬》同様の効果を発揮します。

 また、《ジャイアント・レックス》を除外することで、星4モンスターを供給することも可能です。

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《おろかな埋葬》《手札抹殺》

 墓地肥やし要員です。

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《闇の誘惑》

 デッキの回転力を上げるカードです。

 このデッキでは、《異次元の偵察機》《背護衛》《ネクロフェイス》を除外することで、それぞれの効果を発動することができるため、単純な2ドロー以上の効果を期待できます。

 また、このデッキは、すべてのキーカードを墓地に必要とすることから、手札が墓地に送られることが大きなデメリットにはなり得ないため、手札に闇属性がない場合でも発動することがあります

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《ユニオン・キャリアー》《ライトロード・セイント ミネルバ》《彼岸の旅人 ダンテ》

 墓地肥やし要員です。

 《ユニオン・キャリアー》は、条件があるものの指定してカードを(装備状態を経て)墓地送りできる点が、《ライトロード・セイント ミネルバ》《彼岸の旅人 ダンテ》は、運次第では複数枚のキーカードを墓地送りできる点が魅力です。

 実は、使用機会はあまり高くありません。

 ちなみに、《ユニオン・キャリアー》単体で《妖精伝姫-シラユキ》《異次元の偵察機》を墓地に送ることができます。

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《混沌魔龍 カオス・ルーラー》

 墓地肥やし・手札補充・特定カードの除外といった三つの役割を持つ、非常に強力なカードですできれば、序盤に一度は出しておきたいところです。

 墓地肥やしと手札補充が強力な点は当然ながら、このデッキでは、②効果で《ネクロフェイス》《混沌のヴァルキリア》を除外できるという点も強力で、必要パーツのサーチに貢献します。このカードをシンクロ召喚して、すぐにリンク素材として使用して墓地に送り、②効果に繋げることも多々あります。また、この動きは、一枚で二枚分のリンク素材になることができるため、シンクロ召喚の際のディスアドバンテージを軽減して、リンクマーカーの多いリンクモンスターをリンク召喚するのに役立ちます。

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 3.3 その他のカード


《原始生命態ニビル》

 このデッキ唯一の手札誘発です。

 このデッキは、「未界域」モンスターと相性が悪い点、キーカードが落ちていれば十分に妨害を撃つことができる点から、他の手札誘発の採用を見送りました。ただし、このカードは、《ネメシス・キーストーン》をサーチするための《御影志士》でサーチすることができるという点から、例外的に採用しています。また、単純に、一枚でも強力な効果を持っているため、他の手札誘発がなくても高い防御力を発揮するという点も重要です。


 一度使い終わっても、除外して《ネメシス・キーストーン》でデッキに戻して再び《御影志士》でサーチしたり、《聖光の宣告者》で墓地から手札に加えたり、《BF-精鋭のゼピュロス》でフィールドから手札に戻したりすることで、再利用することも可能です。

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《BF-精鋭のゼピュロス》

 主に「未界域」モンスターや《原始生命態ニビル》を手札に戻して、アドバンテージを稼ぎます。

 デッキの動きに直接関わってくることはないものの、どちらを手札に戻した場合でも非常に大きなアドバンテージを得られるため、欠かせません。

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《閉ザサレシ世界ノ冥神》《I:Pマスカレーナ》

 このデッキの妨害性能をとてつもなく引き上げた最強カードです。

 この二枚のおかげで、「毎ターンのエンドフェイズに二枚の《異次元の偵察機》が特殊召喚される」というだけの動きが、妨害に変わりました

 主に、《異次元の偵察機》《ネメシス・キーストーン》などの適当なモンスター二枚と《I:Pマスカレーナ》を用意してターンを返すことで、《閉ザサレシ世界ノ冥神》をリンク召喚できる状況を作ります(詳しい解説は《異次元の偵察機》の項目を参照)。

 また、この動きができなかった場合でも、《I:Pマスカレーナ》は、相手ターンに《トロイメア・ユニコーン》をリンク召喚したり、《召命の神弓-アポロウーサ》に破壊耐性を付けたりすることができるため、強力です。

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《召命の神弓-アポロウーサ》

 《閉ザサレシ世界ノ冥神》以外の妨害リンクです。


 このデッキでは、《異次元の偵察機》《ネメシス・キーストーン》というようなモンスターを消費なしで並べることができるため、攻撃力の高い《召命の神弓-アポロウーサ》をリンク召喚することが非常に容易です

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《トロイメア・ユニコーン》《ライトドラゴン@イグニスター》

 除去効果を持ったモンスターたちです。

 どうしても除去したいカードがある際に使用します。

 《トロイメア・ユニコーン》は、対象耐性を除去できない代わりに破壊耐性を除去することができ、《ライトドラゴン@イグニスター》は、破壊耐性を除去できない代わりに対象耐性を除去することができます。

 《トロイメア・ユニコーン》の手札コストは、《ネメシス・キーストーン》《背護衛》を使用することで軽減することができ、「未界域」モンスターを使用することで「未界域」モンスターそれぞれの②効果を発動することができます。

 また、《ライトドラゴン@イグニスター》は、自分モンスターに破壊耐性を付けたり、《天霆號アーゼウス》のエクシーズ素材になったりすることができます。

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《天霆號アーゼウス》

 誰もが知る最強カードです。

 このデッキでは、使い終わった《ライトドラゴン@イグニスター》《ダイガスタ・エメラル》が場に残ることが多く、他のエクシーズデッキ同様に強力なカードです。

 また、《妖精伝姫-シラユキ》で守備表示にしたモンスターを攻撃することができるため、攻撃力の低いエクシーズモンスターでも積極的にバトルに参加できる点も、相性が良いと言えます

 このカードの①効果との相性を考えて、このデッキではフィールドに残る魔法罠を採用していません。

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《ダイガスタ・エメラル》

 墓地の必要パーツをデッキに戻す効果を持つカードです。

 仮に、《妖精伝姫-シラユキ》と「除外された場合に発動する効果を持つモンスター」を無限に供給できたとしても、それだけだと《妖精伝姫-シラユキ》①効果による妨害を撃てる程度しか強みはなく、強力な盤面を作るためには、リンク召喚やエクシーズ召喚をする必要があります。しかし、EXデッキには限りがあるため、このカードで墓地のモンスターをデッキに戻して、再度《閉ザサレシ世界ノ冥神》《天霆號アーゼウス》といった強力なモンスターを特殊召喚できるようにします。

 「無限」に効果を使い続けるには、このカードで墓地の同名カードを戻す必要があるため、二枚投入しています。

 仮に除外された場合でも、《ネメシス・キーストーン》でデッキに戻すこともできます。

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《聖光の宣告者》

 《異次元の偵察機》二枚で墓地のモンスターをサルベージするためのカードです。

 特に、《原始生命態ニビル》《ネクロフェイス》をサルベージする動きが強力です。

 サルベージするためには手札コストが必要ですが、《ダイガスタ・エメラル》で何度もドローをすることになるため、あまり気になりません。

 とはいえ、《異次元の偵察機》が二枚必要で、かつサルベージして強いカードが墓地に居る状況でしか使わないため、使用機会はあまり高くありません。

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4. 不採用カード解説


《死眼の伝霊-プシュコポンポス》

 効果の性質上、《妖精伝姫-シラユキ》②効果のコストを無限に供給するカードとは言い難かった点、相手の墓地のモンスターの除外をそれほど強いと思えなかった点などから、今回は採用を見送りました。

 しかし、やはりこのデッキと相性の良い効果を持っており、《不知火の隠者》《ユニゾンビ》とシナジーを持つアンデット族チューナーというステータスは見逃せるものではなく、採用圏内のカードであるとは思います。


《隣の芝刈り》《左腕の代償》

 墓地肥やしの極致とも呼べるカードです。

 しかし、デッキ枚数を60枚にするほど採用したいカードがなく、60枚にするためだけにあまり強力ではないカードを渋々採用しては、動きが悪くなってしまい、本末転倒だと感じたため、今回は採用を見送りました。

 この二枚のカードを入れたり抜いたりして何度もテストを繰り返したため、この決定には自信を持っています。

 また、《左腕の代償》は手札のモンスターを除外できる点はこのデッキと相性が良いですが、《灰流うらら》に非常に弱いという欠点が目立ちます。

 仮に、このデッキと相性の良いカードが更に増えて、デッキ枚数を60枚にしても良いと考えられるようになれば、当然に採用圏内になるカード郡だと思います。


《鳥銃士カステル》《No.101 S・H・Ark Knight》《恐牙狼 ダイヤウルフ》

 除去用R4エクシーズモンスターたちです。

 今回は、《ライトドラゴン@イグニスター》を採用しましたが、これらのカードにもメリットはあり、同様に採用圏内だと考えられます。ただし、今回は、《天霆號アーゼウス》①効果の都合上、エクシーズ素材を一つ残した状態で場に残るエクシーズモンスターを採用したかったため、これらのカードは採用を見送りました。


《ヴァレルロード・S・ドラゴン》《天威の鬼神》ほか、星8シンクロモンスター
《双穹の騎士アストラム》《ヴァレルソード・ドラゴン》《ヴァレルエンド・ドラゴン》ほか、強力なリンクモンスター

 あまりデッキに合っているとは感じなかったため、今回は採用を見送りました。

 《ヴァレルロード・S・ドラゴン》は、強力に見えますが、意外とリンクが落ちていることが少ない(大抵は《ダイガスタ・エメラル》で回収する)ため、今回は採用を見送りました。


《ラドリートラップ》

 強力な墓地肥やしカードです。

 しかし、このデッキは、性質上、墓地が整わなければ妨害をすることが難しく、できるだけ一ターン目の時点で墓地を整えておく必要があります。そのため、一ターン目に使えない罠カードであるこのカードは、今回は採用を見送りました。


5. おわりに


 以前は、《化石調査》で《ジャイアント・レックス》を、《ユニオン・キャリアー》で《異次元の偵察機》をというふうに、サーチ効果で必要パーツを集める構築にしていました。しかし、この場合だと、《ユニオン・キャリアー》一体でターンを返す必要があったり、手札誘発で止められやすかったりするという問題がありました

 今回、「ライトロード」「未界域」カードを採用したことで、展開しながら墓地肥やしすることができるようになった点、《光の援軍》「未界域」モンスターといった手札誘発に強いカードを採用できるようになった点などによって、これらの弱点は軽減されました。墓地肥やしにランダム要素が関わりやすくなったという欠点はありますが、それを補うほどの枚数墓地肥やしすることもでき、総合的には非常に強くなったのではと思います。


 また、《閉ザサレシ世界ノ冥神》《天霆號アーゼウス》といった強力なカードの登場も追い風です。これらは、通常のデッキで使用しても強力なカードですが、このデッキでは特に相性が良く、デッキパワーが格段に伸びました


 このデッキは、以前から考えていた、《妖精伝姫-シラユキ》《異次元の偵察機》を使ったデッキの現在の形です。

 私は、「リソースが途切れない(途切れにくい)デッキで、相手の消耗を待つ」という戦い方が好きです。そのため、私はそれらの戦法に適している《妖精伝姫-シラユキ》《異次元の偵察機》などのカードがとても好きです。好きなカードを使い、好きな戦い方ができるこのデッキは、まさに私の理想とするデッキのひとつです。

 このデッキを研究して長いですが、これからも研究を続けていきたいと思います。構築が大幅に変わった際は、再び記事を書く可能性があるため、その時は再び読んで頂ければ幸いです。

無題

やっぱりマリクですね……(カラーになりました)。

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