読書感想:「ひとりで老いるということ」松原惇子
(見出し画像はChatGPTのDALL-Eで作成しました。)
一人で老いて死ぬのは、いずれ自分の身に起きる避けられない事なので、どうしても気になってしまう。その前に、親の老いと死にも直面せねばならず、不安で押しつぶされそうな気分になる。
この本では老いては保証人なしでは貸金庫も契約できなくなるなどと言った困りごとや、人手の足りない老人ホームの現状、老人を狙う詐欺などの問題点から、年老いても元気な人達の生き方などが紹介、現金をいくらか手元に置いておこう等の具体的なアドバイスもある。しかし、不安が解消するというよりはより不安が増してしまったような気がする。結局この問題には特効薬的な解決策はないのだろうとおもった。
この本では、家事や料理などを自分でできるようにするだとか、孤独力を身につけ、寂しい時は自分で自分を楽しませられるようにとか、先の不安より今日を一生懸命生きることが描かれている。
先がどうなるかわからないという不安にばかりかまけて、今から苦しむのは馬鹿馬鹿しいのだろうとは思う。将来の事を考えないとか、刹那的に生きるとかいうのは違うと思うし、できるだけの準備や心構えは必要だと思う。
それでも、不安にとらわれすぎずに今を大切にできるといいのだが、やはり不安に思ってしまう部分もある。難しい…。
自分自身は、長生きをしたいかと言うと、別にそうでもない、と思う。
ボケてしまって、自分の事がわからない、満足に自分の世話もできないような状態になって生き続けると想像すると恐ろしい。それに、今後訪れる孤独に耐えられるかもわからない。
とはいえ、今すぐ死にたいというわけでもない。少なくとも、「金色のガッシュ2」の最終回は見届けたい。生きる目標が漫画の先が気になるから、というのが少々頼りないとは思う。「こう生きたい!」という強い意志があると自信を持って言えないのが、ちょっと危ない状態だと思う。それでも何とか生きているのは、運がいいのだろう。
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