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健忘と自己認識の謎

母は年齢以上の物忘れがあります。
美容院に連れて行っても、私の姿が見えなくなると一緒に来たのを忘れてしまう。
自宅に帰ってから「今日、美容院で志保ちゃんに会ったのよ、遠くから来てくれて。」と話す。私が実家から同行したのですが...

実家を訪ねた後は必ず電話が来ます。訪ねたことは忘れていても、何か頭の片隅に会った娘の姿が残るのかしら。

ここからは自己認識の話
母は若いころ美人でした。昭和平成と美貌と才覚で生きぬいてきた女傑です。私は父方の祖母に似ていると小さいころから言われていました。
最近私が美人になる写真アプリを使っているのを見て、「やっぱり私に似ている」と言うのです。それも、美人アプリでリメイクした写真ばかりそう言う。私のそのままの写真の時は言わない。
娘の顔が面長、色白になって、目がぱっちりして、ほっそりすると自分に似ていると認識する...
特に不満はありませんが、母の頭の中の自らの顔は何歳くらいなのかしら?

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