てんかんの治療は変化しています
医療の進化について
私が医師になったころと、常識が変わることが医療にはあります。
例えば、筋肉内注射の部位、今回コロナワクチン接種で注目されました。
もうちょっと肩に近い部位でした。
てんかんの薬は進歩している
その他に医療系サイトで読んだのですが、
てんかん大発作が少なくなり、街で見かける人がいないと書かれていました。
てんかんの薬は、新しい薬がでてきています。
それにより、副作用が少なく、発作の回数も少なくなっているのでしょう。
私が以前勤めていた病院にはてんかんの名医がいて、脳波検査が多く行われていました。私も脳梗塞脳出血の方で急性期病院からてんかんの薬を服用している人や、脳卒中の部位から起こしやすいパターンの方は検査していただいたり、読影(脳波検査の結果を診断)してもらっていました。薬の調整の相談に乗ってもらったり。
実際、てんかんの薬の調整を的確にアドバイスできる医師は少ないです。そのまま、変わらず継続的に投与している医師も多いと思います。
てんかん発作がないから患者さんが勝手に中断したり。そして発作を起こす方を見てきました。(当直の時に救急車で搬送されてくるので)
脳卒中後、脳の外傷後のてんかんの薬については、名医の近くにいて門前の小僧であった私はこんな風に考えています。
脳にダメージを受けたことにより、てんかんの種を植えられた。それが育たないように、薬で抑制しているイメージです。
草木が成長してから根っこを取り除くのが難しい。
薬をやめてしまって、発作を繰り返しててんかんの花が咲いてから、対応するのは難しいし、薬もいろいろ変更していかなければなりません。
てんかん発作がないからと自己判断で「薬を飲まない」は危険です。
医療機関に相談してくださいね。
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