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母の思い出語りに自分の経験を重ねる

母の心をザワザワさせる身内がいます(いました)
思い出しては、険しい顔になり、強い口調で責める。
私には誰のことだか分からないし、もしかしたら1人ではなく、何人かのことを混乱してそう話すのかもしれません。

まとめると、姑の前でいい顔する、身内だからと他のお手伝いしてくれる人に威張る、私にはわかっているのよ。
さらに進んで、田舎の言葉を話す(訛り?)、買い物の時お店の親しげにするとなってくると、ちょっとちょっと待ってお母さん、昔の恨みつらみを全部言われても困るわと思う娘です。

ほとんどは、母の感じ方だったのでしょう。

この話を母の思い込み、あるいは作り事(ウソ)というのは簡単なことです。
でも、その中にある感情を大切にしてあげたいと思うのです。

嫁に来て心細いところに、馴染んでいる夫(父)の親族がいて、姑とは馴れ馴れしい。
なんとなく、仲間はずれにされたように感じている。
両親を早くに亡くした母は姑に母親を重ねていたのかもしれません。それなのに壁を作っていると思って、姑の周りにいる人達を鬱陶しく思っていた。

私も山形に引っ越した直後はPTAに参加しても、言葉が馴染めず、疎外感を味わっていた時期がありました。
その時母は励ましてくれていたけれど、
子供を連れて、実家に度々帰る私を母は受け入れ、励ましてくれていたけれど、そのときにこの話を聞きたかったなア。

考えてみると、その時この話を聞いたら、私の心は折れて、もう山形に戻れなかった。知らなかったからこそ、知らない人ばかりの環境で頑張れました。

すっかり地元に馴染んできた今だからこそ、母の思い出語りを聞けると思うのです。
姑が今年亡くなり、家族の形も変わりました。
母の嬉しくない思い出語りも流して半分共感して聞いていきます。
人生の後輩として、同じ女性として。

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