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北山形駅で降りられなかった話

扉を自分で開けて降りる電車乗ったことありますか?
山形と仙台を結ぶ仙山線もそういう電車です.

仙台で用事を終えた私は仙山線に乗り込み、北山形駅(終点一つ手前で家に近い)で降りる予定.タクシーをお願いして迎えに来てもらうことになっていました.

このとき私は夢中になって読んでいたシリーズがあったのです.


ボリュームのあるタイムトラベル小説で、現代と過去、未来を行き来してストーリーは複雑.ついついのめり込んで、駅に着いたのに気づかず、慌てて、反対側の扉を開けようとして降りられなかった.
当然ですが、必死に開かない側の扉のボタンを押している私に誰も教えてくれなかった...

同じ車両に乗っている人たちの「あの人何やってんだろう」的な冷たい目が頭に残っています.きっと降りる前から、ストーリーに巻き込まれて笑ったり、苦い顔したり変な客だったのでしょう.

電車を降りそびれるくらい面白い小説と出会えたのはラッキー.
そして、連絡がついたタクシーに終点の山形駅で乗れたのもラッキーでした.
実は北山形駅から山形駅までもついつい読み進めていました.

面白い小説はいつどこで出会えるかわかりませんが、
電車の中で読書するときは、周りを確認して降りる駅を忘れないようにしてくださいね。
特にボタンを押して降りる列車に乗る時は😉

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