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味のないみそ汁は幸せの素

昨日このnoteを読んでの思い出話です。

医者になってもほとんど料理しなかった私。

30年前のことです。夫と付き合い始めて、初めてアパートに招くことにしました。関東の少し寂しい地区にある病院に派遣されていた私は、地元スーパーで材料を購入。
メニューは実家に電話して、お手伝いさんに教えてもらった、大根おろしソースをかけた、豚肉の炒めとマイタケのみそ汁。
これならできるでしょと言われてその気になりました。
大根おろしには卵の黄身を混ぜてカラフルに。

そして彼の前にだして、食べたときおみそ汁に全く味がなかったそうです。(夫にしてみれば薄味ということだと私は思っていますが)

その時は普通に食べて、何も言わなかったのです。
彼は結婚したら料理は自分がするべきと心に誓ったに違いない。

結婚後、本当に良く料理を作ってくれました。
私も少しは作るようになり、息子がうまれて、大きくなって、私の料理に味がついていたなかった時、「あ~デジャブが…」と叫ぶ夫。

それからも、おつゆをつくると、夫は味を整えると言って台所に入ってきます。

今も料理は作らない方針ですが、結婚後、夫に作ってもらうコツは味のない料理をつくること。

そしてそれは幸せな家庭の素です。

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