見出し画像

医学のつばさby海堂尊

夏の読書、ちょっぴりホラーなコメディを選びました。
「医学のつばさ」は医学のたまご、医学のひよこに続くスーパー中学生医学生の完結編です。
謎めいた出生の主人公曾根崎薫を中心に、未知の生命体「いのち(こころ)」をめぐる騒動が繰り広げられます。

大人も子供も男女入り乱れてですが、桜ノ宮サーガと名付けられた海堂ワールド。
読み終わって、海堂尊さんはエンタメが面白い。
時事ネタを突っ込むよりも、アナザーワールドに読者が浸って、ドキドキハラハラしながら、読んで面白かったと読み終わる。そして、本を閉じてからこの国の将来は、医療はどうなっちゃうんだろうと考えさせるところがだいご味と感じました。

中学生は体が成長するので、心が追い付かなかったように覚えていますが、本の中の中学生たちは大人より内省が深いです。どちらかというといつも考えている。
時々お邪魔するアナザーワールド桜ノ宮が進化して、様々なストーリーを読ませてくれるのを楽しみにしています。

子供の成長を書いていますが、同時に大人のばかばかしさも書いています。
夏のリラックスタイムにお勧めです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?