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超音波の時代がやってきた!

超音波検査(エコー)というと、腹部や心臓の機能の検査と思われる方も多いと思います。
あるいは治療としての超音波治療を考える方もいらっしゃるかもしれません。

今は整形外科疾患(骨、関節、軟部組織等)分野でも超音波検査(エコー)が活躍しています。

もう10年以上前、ボツリヌス治療が脳卒中の後遺症の患者さんに使われることになりました。
ターゲットは突っ張りが強い筋肉。そのために患者さんの手足は動かしにくくなっています。

正しい筋肉内に注射する必要があります。
筋肉を触っただけでわかる医師もいますが、私はもう少し患者さんと治療を共有したいと思っていました。
そこでエコー。
さっそく、同僚の検査技師さんと練習。お互いの足の筋肉をエコーで見ることをしていました。
暗い検査室で、ストッキングを脱いで足にエコーを当てている二人(二人とも女性)
他のスタッフが入って来て、「何やっているんですか?」とビックリされたこともありました(笑)

現在、エコーは、肩関節周囲炎の鑑別診断や、組織内の出血、筋の損傷を診るために使われています。
レントゲンとエコーと検査できる部分がちがいますが、補完しあっています。

放射線被ばくが無く、筋肉を動きをみられるのも、エコーの良い点です。

病院での検査も変わってきています。例えば、現在の耳鼻咽喉科の医師は額帯鏡はあまり使いません。むしろ内視鏡を使います。

エコーでの診断が身近になっています。

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