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脳卒中の後遺症「痙縮」患者さんの気持ち(2)

今回は脳卒中の患者さんが退院後自宅で過ごす時の気持ちについて書きます。
皆さん苦しい思いをしています。

居場所がない淋しさ、孤立

どのように苦しいかというと
リハビリテーションを行う病院を退院して、自宅で過ごすことに慣れない
最初は家族は優しく、どちらかといえば腫れ物に触るように患者さんの都合を優先してくれるでしょう。

患者さん本人の気持ちは複雑です。
お家に帰ったらこのようなリハビリ訓練を続けましょうという紙を渡されて、今までは1対1で寄り添ってくれたセラピストがいないこひとりぼっちを感じる。
何か行動しようと思ってうまく行かないとき、もっと入院して訓練すればうまく行ったのに、と考えるかもしれません。
家にいて何をすれば良いのか、本当の自分でないように思うのです。
仕事をするのではなく、主婦でもなく、役割なく自宅にいる人はよりどころがありません。

それなのに、
言われた通りリハビリ訓練できていない私。
仕事に戻れない私。
こういう不安を訴えようと思っても、話しにくい、話そうと思っても聞き返されたりするとだんだん自信が無くなっていきます。
話したくなくなります。

腕が伸ばしにくくなる、足首が上がりにくくなる症状は痙縮かもしれません。
話せないし、自分を責めてしまって、医師にも話しにくく、ハイハイジュンチョウデスと言って診察も終わってしまいます。

自宅に帰ってからの脳卒中の患者さんは孤立していきます。
動きにくくなります。

続く

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