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大切なことを患者さんに伝える


がんの告知について

先日、症状の説明について、所属しているFBグループ内で投稿がありました。
医師の母親、がんの告知を受けると家族は思っていたが、実は手術の受諾の説明だったという話です。

こういうこと結構あります。
家族としては徐々に本人に悟らせたいと思っている。はっきりと伝えて、生きる気力がなくなったり、がっかりしたりするのを避けたい気持ちが強いのです。

本人(高齢であることが多い)は、一度にすべてを理解する力が少なくなっている。
元気な高齢者ほど、病院や医者から縁遠い。
たまたま見つかった悪い病気の自分の病名、症状、進行性、予後など短時間でてきぱきと説明されても、かえってぼんやりしてしまう。
そうすると、思わず、お願いしますとか、結構ですとか決定的な一言をその場で伝えてしまいがち
だってこの重苦しい空気の部屋から早く立ち去りたいから
家族に対してなんでこんなつらい目に遭わせるんだ!立派な医者には歯向かいたくない、捨てられたくない。頭の中がぐるぐるするのではないでしょうか?
家族は家族で、医師がうまく話してくれれば大丈夫と期待しているかもしれない。

さて、どうするか?
その場で結論を求めることは今の医療機関ではしないのではないでしょうか?
「すぐには決められないので考えさせてください。」と答えて家族だけでお茶でも飲みながら一緒に時間を過ごしましょう。
医師も、「お話ししましたが、皆さんでよく考えてくださいね。腑に落ちないことがあれば教えてください。」と付け加えてほしい
です。

嫌なこと悪いことを伝えられて、喜ぶ人はいない、不愉快な気分が理解を阻害する。リラックスすると先が見えてきます。
コンシェルジュのようなスタッフが一緒に話を聴いてくれると心強いですね。

地域のかかりつけ医にはそういう役割もあると思います。そんな場面を考えて、コーチング勉強しています。

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