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トルコ旅行記 通貨について

トルコの通貨はトルコリラだが、2024年7月現在日本国内で日本円をトルコリラに両替することはできない。イスタンブールの空港などの限られた両替所で両替する必要がある。

トルコリラ札。肖像はトルコ共和国初代大統領のケマル・アタテュルク

わたしは海外旅行に行くときは、行き先がアメリカでなくてもUSドルを持って行くことが多い。なぜなら、世界各地で外貨両替をやっているところならば、USドルさえあればまず現地通貨に両替してもらえるからだ。日本円だとこうはいかない。ちなみにUSドルほどではないがユーロもなかなか強い。

旅行者視点のトルコのキャッシュレス事情だが、基本的には日本と同様で、都市部や観光地ではクレジットカードが使えるところが多い。なので現金をたくさん持って行く必要はない。
たまに現地での買い物をすべてクレジットカードで済ませ、一切の現地通貨を持たずに旅行を遂行する人もいる。キャッシュレスが普及している国なら可能だと思う。
だが、わたしの場合は現地の通貨を見るのが楽しいので多少は両替して現地通貨をゲットすることにしている。まさに今日(2024/7/3)新しい円札が発行されはじめたように、通貨にはその国の個性がでる。日本にとっての渋沢栄一や北斎の富嶽三十六景の神奈川沖浪裏にあたるものが、その国の通貨には書かれている。通貨に何を描くかには、アイデンティティが出るので面白い。ちなみにトルコリラ札には、上に書いた通り、トルコ共和国初代大統領のケマル・アタテュルクの肖像が描かれている。トルコの現代化を成し遂げた、トルコ国内で大変人気のある英雄とのことだった。

トルコでは、ユーロとトルコリラで支払いができる場所がある。日本ではあまり日本円以外の通貨で買い物できる場所はないので、使える通貨が複数あるというのは慣れない感じがする。
露天商などでもユーロとトルコリラ、どちらでも買い物ができる。が、気をつけなければいけないのはユーロとトルコリラどちらで支払うのか、その認識は自分と相手方で合っているかという点だ。現金であれば心配いらないが、クレジットカードで支払う場合は、自分はトルコリラで払ったつもりが、相手にユーロで決済されていた、というようなことが起こりうる。ちなみにトルコリラのほうがユーロよりも端数が細かいので、ユーロよりもトルコリラで払ったほうが損がない場合が多い。
さらにタチが悪いのが、ユーロのマークとトルコリラのマークがとてもよく似ていることだ。ユーロのマークは€、トルコリラのマークは₺だ。ひらがなの「も」に似ている。€と₺をパッと見分けるのが本当に難しい。外国人がひらがなの「い」と「り」の見分けがつかないようなものかもしれない。

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