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友達を初めてのクラブに連れて行った ~心拍数15Q 感想~

先月は暴カワの感想文、たくさん読んでくださってありがとうございました。感情の書き散らしになっちゃったけどたくさんの人に伝わったので書いておいて良かったなって思います。

その暴カワで幻か何かだと思いながら見てたBPM15Qがまさかのメインのパーティー「心拍数15Q」があの暴カワが明けてすぐ電撃発表され、昨日、無事に開催された。

今回はイベントそのものの感想以上にしたい話があってこれを書いている。今回、初めて、「友達をクラブに誘う」という経験をした。大学の友達で、音ゲーを機にハードコア、クラブミュージックの世界に触れるようになったらしく、それならやっぱりそういう音楽を実際に現場で聴く体験をさせてあげたいと思った。特にageHaが閉店してしまう前に、一度は絶対このageHaという場所の最高の音響と雰囲気を知ってほしいなって思った。今回ようやくそれが叶った。もちろん自分が楽しみな気持ちはあったけど、それ以上に今回はその友達にとって初めてのクラブを最高に楽しいものにさせたいという気持ちが強くあった。

結論から言うとめちゃくちゃ楽しんでもらえた。自分はというといろいろ自分の勘違いだったりでエントランスからゴタゴタさせてしまったり、連れをよそにいつものフォロワーと絡んでしまったり本来ちゃんと案内しないといけない立場としては全くもってダメダメだったわけですが...本当に申し訳なく思っています...

で、とりあえずまずは回ったところの感想から。まず行ったのはWaterのPIKASONICさん。この時間帯はARENAがFemme Fatale、IslandがSPSCELECTROさんとかなり魅力的だったわけだけど初東京DJで次いつ見れるか分からないPIKASONICさんを聴いておきたかった。あとは野外ならではの空気感を味わってほしいなっていうのもあった。開始1時間にしてもうこれで終わっていいと思うくらい爆踊りしてしまった。友人も自然とノリ方を理解してノってくれてた。知ってる曲とかじゃなくて音が鳴ってることそれ自体が楽しいことを理解してもらえたし自分もそれを改めて教えられてしまった気がした。

次はIslandのCapchiiさんを見に行った。友達がボカロも好きだったのでボカロエレクトロも通りつつオールジャンルなCapchiiさんなら楽しんでもらえるかなという感じだった。まぁ誰より自分がはっちゃけたんですけど。そんなのもやるのかってくらい全部やってた。しばらくしたらお互いに好きなところ回ってた感じだった。適当に回っていい音鳴ってるなって思ったところで立ち止まってみる、みたいなのもクラブならではの楽しみなんですよね。

そして次はメインイベントのBPM15Qのライブ...と行きたいところなんですけど実は自分は外で休んでたらしい。え?いや、後半のラインナップ考えたらどっかで休んでおかないと体力が持たなかったのと、コールとかしまくるTheアイドル現場的なノリが自分にはしんどかったのもあって...でも終わった後に「こんなに重低音のすごいアイドル初めて」って言ってくれてマジで今日誘ってよかったなってなった。そう。あの時夢か何かだと思って見てた伝説の存在・BPM15Qが確かにそこにいた人に熱狂と衝撃を与えていた。

そして後半はひたすらアリーナにいた。というかもう出してもらえなかった。全てがすごすぎて。まず1発目にTeddyLoidさん。言わずと知れた世界的トラックメイカー。まずはあの今年最強のアンセム、踊を爆音のオクタゴンスピーカーで聴けてしまった。ひたすら超音圧のエレクトロハウスとダブステップで盛り上がりが最高潮に達したところに劣等上等、うっせぇわ(Giga Remix)、ヴァンパイアと畳みかけてきた。かける一曲一音全てに威厳を感じた。マジで死ぬまでにここでTeddyLoid見れてよかったし見てもらえてよかった。

続いてMasayoshi Iimoriさん。今回アリーナということで絶対聴いておきたいと思っていた一人。凄すぎた。頭がおかしくなるような重低音の雨。純然たる暴力。途中自分の好きなNUU$HI - Sakura VIPのEditがかかってまさか過ぎてびっくりした。そして今回聴きたかったのが何と言っても電音部に書きおろされた曲・Let Me Know。あのドロップの強烈な音割れ。あの場所で一番聴きたかったものが聴けた。当たり前すぎるけどヘッドホンで聴くのとは全然違う曲。絶対にクラブで堪能してほしい”音の力”を最高に味わってもらえたんじゃないかな、と思う。

ラストはKOTONOHOUSEさん。今までのイベントでも何度も見てきてるけど、今回のプレイは何もかもが格別だった。BPM15QやCY8ERの曲をかけてそれに合わせてパフォーマンスする姿を見て、やっとあの時暴カワで見たものが幻じゃなかったことを悟れた。アイドルとかに興味がある人間ではないけれど、歌ってる人がそこにいるのはただその曲をかけるだけより何倍も輝いて聴こえることに気付いた。友人もアイドルとかは全然知らなかったけど、それでもすごく楽しそうにしてた。あまりに楽しそうにしてたからもう声をかけるのも遠慮してたくらい。音が楽しい、それが音楽。それを共有できる人間を、また一人、増やすことができたなって最後にちゃんと実感できてよかった。

今回初めての人間をクラブに誘うっていう初めてのことを経験してみて、自分なりに感じたことはいろいろあった。まず、自分が初めてクラブという場所に足を踏み入れた日の気持ちを思い出せたこと。今でもそんなに知識があるわけじゃないけど、当時はほとんど何も知らなくて、ただ最近聴いてる人がいっぱい出るイベントがある、っていうだけでノリで突っ込んだ。何も分からないけどとにかくそこでなってる音が楽しくて自然に体が動いていたこと、そこにいる人皆が音に夢中になっていた光景。今では当たり前のものがすごく新鮮に見えた時のことを思い出した。きっと友人もそれだったんだろうなと思う。

そして何より、自分が好きなものを楽しいって言ってもらえるのがこんなに嬉しいんだっていうこと。それもただ楽しいって言ってもらえただけじゃなくて楽しそうな姿も表情も見れたから余計にそう感じた。これのお陰でいつもの倍以上に自分も今日楽しかったなって思えた。自分の存在で誰かの人生が面白くなればいいなっていうのを常日頃から思っているわけだけど、それを叶えられた気がした。というよりは叶えてもらった。感謝。

こんな感じで、人間なぜか自分の趣味を隠しがちだけど、こうやって大っぴらにしてると思わぬことが起きたりする。以前からカラオケに行ったりする間柄だったとはいえ、まさかこんな形で趣味を共有できるとは思ってなかったし。こういうイベントに最初に誘ったときも、その時は都合が合わなかったとはいえ行ってみたいって言ってくれたのめちゃくちゃ嬉しかった。あと、普通に音楽の趣味に関しても友人が好きなハードコアやBeatboxについては自分は全然初心者で、オススメしてもらったのをきっかけに掘ったりしたものも沢山あるのでありがたいです。こういうことなので、マジで趣味は公開し得。やっぱり人間関係一番豊かにするのは共通の趣味ですよ。

最後に、この素敵なパーティーを開催してくれたBPM15Q、出演陣、それにいつも仲良くしてくれる皆、ありがとうございました。本当に自分は何もしてないので、パーティーが楽しい場所でいられるのは本当に皆さんの力があってこそです。初めての人でも楽しいと思える場所にしてくれてることに本当に感謝。友人へは...わざわざ公共の電波使ってやるようなことではない気がするので割愛します。っていうか散々今まで書いたし。また機会があったら行きましょ!

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