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【銭湯めぐり53 高松湯@目黒】セレブタウンにある人情ビル銭湯

【銭湯めぐり53 高松湯@目黒】

昨日は、少し前にとある勉強会の帰りに立ち寄った立ち呑みに行くために逆算して、JR目黒駅近くのビル銭湯 #高松湯 へ。

まずはランチ含みで駅近の立ち飲みビストロ(と言っても席有り)に行こうとしたらあいにく満席。もう一箇所の候補、ビールとバーガーの店 #目黒リパブリック に行ってみると、地下だからか、時間帯の問題か、客は自分だけ。後からカップルが入ってきたが、本と共にゆったりできたので◎。本格バーガーの店は各地にあるが、ここのは少し変わっていて、食べさせ方が段階的。まずはパティだけを味わって欲しいと、バーガー自体には塩胡椒したパティと葉野菜のみでソースは後がけになっている。ピクルスとドレッシングのかかったサラダも別付け。挟んでも挟まなくても好きにしてってことですね。パティ自体はつなぎなしの肉肉しい感じで、少々燻製香も。面白い。ここでしか飲めない目黒ラガーと共に美味しくいただく。

地下に入っていくと
スポーツバーのような雰囲気でバーガーとビールを


続いて、今日はちょっと変わった美術館・博物館のハシゴ。まずは #東京都庭園美術館 。展示会の狭間で、庭園のみの見学だったが、銭湯前に少々セレブ気分笑。ただ、チケット売場そばで、この時期都の施設で入手できる「帰ってきた東京1010クーポン」(都内銭湯に100円で入浴できるモバイル割引券)もちゃっかりゲット。園内は、近所のセレブっぽい家族が和やかに過ごす感じ。昨日のようにあったかい日には、ふらっと来るのに適した場所。

日本庭園と西洋庭園がある
アール・デコ調の旧朝香宮邸
意図していなかったのでラッキー


次に、白金台駅を越えて、東大の医科学研究所横の旧公衆衛生院を耐震化して内装も一新させた #港区立郷土歴史館 へ。途中、ローマ字表記の妙にカッコいい「Inageya」とか、白金だけに壁が真っ白で名前も特別な「プラチナ ドン・キホーテ」とかに目が止まり、やはりセレブタウンはチェーン店も趣が違う。

旧公衆衛生院の建物を利用した港区立郷土歴史館


港区立郷土歴史館も、何と展示会の狭間。この時期はそういうものなのかと思いつつ、無料でも建物内の見学はそれなりにできたので満足。昭和13年に設立されたのに、米国ロックフェラー財団の厚意ある寄附によって設立との案内板が。太平洋戦争直前でもそういうことがあったんですね。建物は、東京大学の安田講堂などを手掛けた内田祥三が設計。写真を見て、どおりでねと思う方も多いだろう。講堂も見られるようになっていたが、扇形の階段教室になっていて、よく入試の時期にテレビに映る本郷の法文一号館25番教室のミニチュア版といった感じ。1階のカフェは元食堂を改装した居心地のいい場所。自分はチーズケーキとコーヒーをいただいたが、シロガネーゼ(死語?)らしきマダム達にも野菜中心のランチメニューは人気のよう。

何だか見覚えあるでしょう?
逆からのアングル
建物の由来
カフェのケーキセット


さて、ようやく16時近くになったので、目黒に戻って、高松湯へ。手ぶらセットもあるよと入口横に貼り紙。開店直後に入ったが、近所のおじいさんと野球帰りの若者が半々。お湯が44-5度とかなり熱めだったので、番台の女将さんに聞くと、今日は、もう冬なので、旦那さんが息子さんにキツく熱くするようご指導があった模様。今日は外あったかいんですけどね、なんて話をしながら、短めの入浴を終了。

目当ての立ち飲みは、 #いとokojo 。日本酒や酒器にとても詳しい脱サラ女子が独りで切り盛り。前回いろいろ話をして、本来18時オープンのところ、自分が16時開店の銭湯に入ってからすぐに行きたいとわがままを言い、16時半に開けてもらう。時間さえ合えばそういうオーダーは受けてくれるようなので、決して無理強いではありません笑。

珍しいラインナップです
馬刺しも美味い


昨日は、風呂上がりのプレモルの後に5種の日本酒を、馬刺しとともにいただく。Red rock(岡山)、王紋(新潟)、御前酒(岡山)、龍力(兵庫)、満寿泉貴醸酒×貴醸酒(富山)。特筆すべきは最後の貴醸酒で醸した貴醸酒。黄金色で濃醇な甘味もあり、独特の味わい。17時ごろ、相方にドタキャンされたと言うおひとりさまも参戦し、銭湯やお酒について楽しく一期一会の会話。こういう場所を人は求めているんだろうなとつくづく思う。

旅のお供は、窪田新之助・山口亮子著の「人口減少時代の農業と食」。東農大の生協で購入したもの。数年前に2040年問題を研究していたときにはあまり意識していなかった2024年問題との関係や、農業や物流の担い手の減少によって生産性向上をせざるを得ない実情に、やはり必要は発明の母なのか、切羽詰まるまで人間は変われないのかと、しばし嘆息。

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